日本栄養・食糧学会誌
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49 巻 , 6 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
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  • 坂本 元子
    49 巻 (1996) 6 号 p. 291-301
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    To break the vicious circle between malnutrition and severe infection which has been linked to the great majority of infant deaths worldwide, we have been conducting clinical and experimental studies to search for measures which provide rapid enhancement of body defenses. Based on animal experiments and clinical observations of malnourished states, it appears that nutritional deprivation affects various components of the body's defense system to various extents, cell-mediated immunity (CMI) being the most susceptible. The complement system acts to maintain host defense even when CMI is impaired. Also observed was the earlier recovery of serum complement to normal or higher levels as compared with that of CMI. The complement system responded to bacterial infection much earlier than other immunological responses, even in malnourished rats with depressed CMI. The infected rats showed a much higher rate of de novo synthesis of complement proteins than noninfected rats, and this effect was predominant in the malnourished group. Based on these experiments, we attempted to induce rapid heightened resistance to infection in malnourished rats by enhancing the complement system. After administration of lentinan or chlorophyllin, which are known to activate C3 in vitro, heightened resistance to bacterial infection was induced together with a heightened complement response. These activators enhanced C3b formation and iC3b formation in vivo, eventually resulting in enhanced interaction of iC3b present on invaders with CR3 on phagocytic cells.
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  • 長岡 利
    49 巻 (1996) 6 号 p. 303-313
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Dietary protein, xenobiotics or excess amino acids affect cholesterol metabolism. Whey protein exhibited a greater hypocholesterolemic effect in comparison with casein or soybean protein. The effect of soy protein peptic hydrolyzate or β-lactoglobulin tryptic hydrolyzate in suppressing the increase in the serum cholesterol level exceeded that of soy protein. In the case of high cholesterol feeding, dietary proteins affected serum cholesterol levels and inhibited cholesterol absorption through changes of micellar cholesterol solubility in the intestine, accompanied by an increase of fecal steroid excretion. Dietary peptides derived from β-lactoglobulin or soy protein inhibited cholesterol absorption in CaCo-2 cells. Dietary proteins affect the nature of bile acid micelles in the intestine, confirming observations by freeze-fracture transmission electron microscopy. Dietary proteins regulates the expression of the hepatic apolipoprotein gene. Dietary excess tyrosine or xenobiotics caused hypercholesterolemia characterized by an increase of both HDLcholesterol and LDL+VLDL-cholesterol. The stimulated synthesis of cholesterol in the liver is the main reason for this. The causal interrelationship between the hypercholesterolemia induced by dietary xenobiotics and the secretion of catecholamines or thyroid hormones was observed. These results indicate that the changes in cholesterol metabolism induced by dietary proteins, xenobiotics or excess tyrosine are expressed through intestinal and hepatic events.
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  • 鈴木 和枝, 鈴木 一正, 金澤 眞雄, 藤波 襄二
    49 巻 (1996) 6 号 p. 315-320
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    血清ミネラルレベルに及ぼす糖尿病の治療, とくに食事療法の影響を知るために, 糖尿病患者26名を対象に入院治療前後における血清ミネラルを測定した。また, 糖尿病治療食のミネラルと食物繊維含有量の測定も行った。糖尿病治療食は, 入院患者に実際に供与されている病院給食の1, 200kcal食と1, 840kcal食の各31日分を試料として分析した。血清ミネラルのうち, 血清鉄と血清カルシウムは治療前に比べて治療後が有意に低下した。血清銅は低下傾向を示した。血清亜鉛はほとんど変化しなかったが, 亜鉛酵素のアルカリホスファターゼが治療後に有意に低下した。糖尿病治療食におけるミネラルの実測値からは, 摂取不足の可能性が高い元素として鉄, 亜鉛, マグネシウムのほか, カルシウムと銅もあげられた。食物繊維の実測値においては, 過剰摂取の傾向はなかった。以上, 治療後にみられた血清ミネラルレベルの低下には, 糖尿病治療食によるミネラル摂取不足の影響が大きいと考えられた。
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  • 林 あつみ, 清水 真澄, 七戸 和博, 長谷場 健, 木元 幸一
    49 巻 (1996) 6 号 p. 321-329
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    スナネズミの肝と胃における各クラスのADHアイソザイムの存在ならびにそれら組織におけるADH活性をマウス, ラット, モルモット等の超歯類と比較検討した。
    スナネズミは, 肝においては, 電気泳動により3本のADHバンド (A, B, C) が検出された。陰極側のバンドAは低濃度エタノールを基質とした場合に濃く染色され, 4-methylpyrazoleで強く阻害されたことから, クラスIと同定された。陽極側のバンドCはヘキセノールに対して強い活性を示し, エタノールを基質とした場合2.5Mまで活性が飽和せず, 4-methylpyrazoleにより阻害されないことより, クラスIIIと同定された。クラスとクラスIIIの間にみられたバンドBは, 肝に存在することおよびIとIIIの中間の酵素的性質を有することより, クラスIIと同定された。胃においても2本のバンド (D, E) が検出された。陰極側のバンドDは, 胃に特異的であること, エタノール1Mで最大活性を示したこと, また4-methylpyrazoleによる阻害感受性が肝のクラスI ADHより低いことより, クラスIVと同定された。陽極側のバンドEは肝のバンドCと同様の基質特異性および4-methylpyrazoleによる阻害感受性および移動度より, クラスIIIと同定された。以上のように, スナネズミのADHアイソザイムシステムは他の齧歯類と同様であった。
    スナネズミの肝におけるADH活性は, マウスやラットと同様, 15mMエタノールおよび5mMヘキセノールのいずれの基質でもモルモットより有意に高かった。一方, スナネズミの胃ADH活性はいずれの基質でもモルモットと同様, マウスおよびラットに比べ著しく低かった。また, 肝ADHはいずれの種においても, 15mM以上のエタノール濃度では活性の低下がみられたが, 胃ADH活性はマウスやラットにおいては逆に上昇し, 0.25M以上になると逆転し, 肝の活性より高くなった。このことは, 胃が摂取された高濃度のアルコールを代謝する場として重要であると考えられた。一方, スナネズミおよびモルモットにおける胃ADH活性は, 高濃度エタノールでも有意な活性の上昇はみられず, 低値のままであった。したがって, これらの動物種のアルコール代謝における胃の役割は小さいと考えられた。さらに, 動物種間における各ADHアイソザイム活性の相違は, とくに胃ADHのヘキセノールに対する活性で著しく, 各動物種の食性との関連が示唆された。
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  • 望月 聡, 山元 亜弥子, 高橋 美香
    49 巻 (1996) 6 号 p. 331-336
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    カボスを種々の方法で分画し, それぞれの画分を飼料に添加してラットに投与し, 血清および肝臓コレステロールレベルに対する影響を検討した。
    1) 高コレステロール食にカボス画分を添加した飼料をラットに与えたところ, 果実の搾汁粕にはコレステロール上昇抑制作用が認められなかった。一方, 果汁にエタノールを添加して得られた沈澱物とそのヘキサン抽出残渣には強いコレステロール上昇抑制作用が認められた。
    2) PCB添加食にカボス画分を添加して同様に検討したところ, 果実搾汁粕, 果汁エタノール沈澱物, およびそのヘキサン抽出残渣には強いコレステロール上昇抑制作用が認められた。
    3) 高コレステロール食, PCB添加食のいずれを与えた場合にも, コレステロール上昇抑制作用をもつ画分を与えたときには, 糞中への中性ステロールならびに胆汁酸の排泄量が増加しており, これがコレステロール上昇抑制作用の一つの作用機構であると考えられた。
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  • 望月 聡, 山元 亜弥子, 高橋 美香
    49 巻 (1996) 6 号 p. 337-341
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    カボス果汁にエタノールを加えて得られた沈澱物 (カボス果汁粕) を飼料に添加してラットに与え, コレステロール代謝に対する影響を検討した。
    1) カボス果汁粕の投与量を2.5, 5, 10%として高コレステロール食に添加して与えたところ, 血中および肝臓コレステロールレベルはカボス果汁粕の投与量の増加に伴って低下した。また, 糞中への中性ステロールならびに胆汁酸の排泄量は, ほぼ投与量に依存して増加していた。
    2) 無コレステロール食および高コレステロール食にカボス果汁粕を10%添加して与えた場合には, 早い時期からカボス果汁粕のコレステロール上昇抑制効果が認められ, その効果は持続した。
    3) カボス果汁粕の血清コレステロール濃度上昇抑制効果の機構の一つとして, 肝臓から血液へのコレステロールの分泌速度の低下が明らかとなった。
    4) カボス果汁粕を乾熱あるいはオートクレーブによる加熱を行ってから与えてもコレステロール上昇抑制効果が弱まることはなかった。
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  • 渡辺 敏明, 福井 徹
    49 巻 (1996) 6 号 p. 343-347
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    本邦の調製粉乳に含まれているビオチン量を分析した。一般調製粉乳11品目の総ビオチン量は平均1.04±0.36μg/100kcalであり, 特殊 (用途) 調製粉乳23品目は平均0.40±0.39μgであった。これらのビオチン量はAAPおよびFAO/WHOの推奨値 (1.5μg/100kcal) より低い値であった。しかし, これらの原料のビオチン含有量は10.45±5.68μg/100gと高値であった。この結果, わが国ではこれらの調製粉乳を哺乳している人工栄養児のビオチン摂取量は十分でないことが懸念される。今後, 調製粉乳の適切な改良が必要であるとともに, 食品添加物としてのビオチンの重要性を認識すべきである。
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  • 榎本 俊樹, 滝沢 裕子, 大山 秀夫
    49 巻 (1996) 6 号 p. 349-353
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Some metabolites related to Umami (Japanese flavor) in the adductor were measured after transfer of scallops from aerobic to anaerobic conditions for 12h. The cellular level of succinic acid increased linearly up to 12h in proportion to the accumulation of lactic acid, and was about 5 times higher than that in aerobic scallop. The ATP level did not show any significant change for the initial 3h, and then decreased rapidly. Changes in the ADP and AMP levels reflected those of ATP, and the AMP level was about twice as high as that in aerobic scallop at the end of acclimation. The arginine level decreased gradually in proportion to acclimation time. However, no striking decrease in other free amino acids, including glutamic acid, glycine and alanine, was found during acclimation. These results indicate that the increase of metabolites related to Umami is attained by transferring scallop to anaerobic conditions.
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  • 田中 一成, 池田 郁男, 菅野 道廣
    49 巻 (1996) 6 号 p. 355-359
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    キビナゴ摂取がラットとマウスの血清および肝臓脂質濃度に及ぼす影響を検討した。両動物でキビナゴは血清コレステロールとトリグリセリド濃度を低下させた。ラットにおいてキビナゴはHDL-コレステロール濃度に影響しなかったので, 総コレステロール濃度に対するHDL-コレステロール濃度の割合は上昇した。脱脂キビナゴではマウスの血清脂質濃度は低下しなかった。キビナゴおよび脱脂キビナゴはマウスの肝臓トリグリセリドおよびコレステロール濃度を低下させた。キビナゴ摂取は糞中への中性ステロイドの排泄を抑制し, 酸性ステロイドの排泄を促進したが, 糞中への全ステロイド排泄は低下した。脱脂キビナゴではステロイド排泄への影響は消失した。以上より, キビナゴは血清脂質低下作用を有するが, その作用はキビナゴの脂質成分, とくにn-3系多価不飽和脂肪酸によるものと考えられたが, 脱脂物でも肝臓脂質濃度の低下が観察され, その作用には脂質以外の成分も関与しているとみなされた。また, 血清脂質濃度の低下はステロイド排泄の増加によるのではなくリポタンパク質代謝の変動を介して引き起こされる可能性が示唆された。
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  • 乾 賢一, 茶木 啓孝, 福田 泰彦, 国場 幸史, 片岡 美紀子
    49 巻 (1996) 6 号 p. 360-362
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    生体内におけるα-リノレン酸とリノール酸のエネルギー産生効率を比較するため, 7週齢のSD系雄性ラットを用いて1- [14C] -α-リノレン酸および1- [14C] -リノール酸を静脈内投与し, 呼気中への14CO2排泄量を測定した。
    1) 呼気中への14CO2排泄量は, α-リノレン酸がリノール酸に比べて有意に高い値を示した。
    2) 投与後の肝および精巣上体脂肪における放射能残存量は, α-リノレン酸がリノール酸に比べて有意に低い値を示した。
    以上の結果, 静脈栄養時においてα-リノレン酸は生体内でエネルギー源として利用されやすいことが明らかとなった。
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