日本栄養・食糧学会誌
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52 巻 , 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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  • 森下 幸治, 山元 一弘, 堀 悟郎, 田中 美穂, 神谷 俊一, 長岡 利
    52 巻 (1999) 4 号 p. 183-191
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    分離大豆タンパク質・酵素分解大豆リン脂質結合体を中性プロテアーゼ処理して得られた難溶性高分子画分の精製物であるSPHP, およびその未精製物であるc-SPHP摂取による血清および肝臓脂質レベルに対する影響について, ラット (Wistar 系雄, 5週齢) を用いた系で検討した。0.5%コレステロールを含む飼料を9日間与えられることにより上昇するラットの血清および肝臓コレステロールレベルに対して, SPHPでは明瞭な上昇抑制と回復の効果が, また, c-SPHPでは明瞭な回復の効果が認められ, さらにそれらの効果はいずれも添加量依存的であった。コレステロール上昇抑制効果が既知である食品素材あるいはc-SPHPを飼料中に5%添加し, 高コレステロール状態からの回復効果を比較したところ, 血清中のコレステロールと中性脂肪および肝臓中性脂肪レベルでは, 低分子化アルギン酸ナトリウム, 難消化性デキストリン, キトサン, あるいは分離大豆タンパク質を与えたいずれの群にも優って, c-SPHPを与えた群で低値を示した。
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  • 花井 美保, 江指 隆年
    52 巻 (1999) 4 号 p. 193-199
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    Ca, P, MgおよびZn出納に対する飼料中Ca, P, Mg, Na, Zn含量を標準量または標準量の1/3.5量とした場合の影響および交互作用について直交表を用いる実験計画法により検討した。その結果, 吸収率および保留量を最大, 最小にする飼料中各種ミネラル類の組合せは以下のようであった。
    1) Ca吸収率: 最大「標準Zn, 低Ca量」最小「標準Ca, 低Zn量」
    Ca保留量: 最大「標準Ca・Mg・Zn, 低P量」最小「標準P, 低Ca・Mg・Zn量」
    2) P吸収率: 最大「標準P, 低Ca量」最小「標準Ca, 低P量」
    P保留量: 検討したミネラル類の影響は認められなかった。
    3) Mg吸収率: 最大「標準P, 低Ca量」最小「標準Ca・P量」
    Mg保留量: 最大「標準Mg量」最小「低Mg量」
    4) Zn吸収率, 保留量: 検討したミネラルの影響は認められなかった。
    検討した5種類の飼料中ミネラルのうちCaとPの絶対量および比率がCa, PおよびMgの吸収率, 保留量に大きな影響を与えることが明らかとなった。
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  • 奥 恒行, 岡崎 光子
    52 巻 (1999) 4 号 p. 201-207
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    健康な女子学生17名 (延22名) について, ガラクトシルスクロースの1日総摂取量を同一にして一括摂取した場合と1日2-3回に分散して摂取した場合の下痢に対する最大無作用量への影響を観察した。ガラクトシルスクロース60gの一括摂取では被験者14人中9人 (64.2%) が下痢を生じ, 45g一括摂取では被験者8人中3人 (37.5%) が下痢を生じた。しかし, 1日2-3回に分割摂取した場合, 下痢はいずれの被験者にも観察されなかった。さらに, ガラクトシルスクロース60gの一括摂取で下痢を生じた被験者9人のうち5人に30gの3回摂取 (1日90g) させたところ, 3名は下痢を生じなかった。すなわち, ガラクトシルスクロースを分割摂取する場合の下痢に対する最大無作用量は同量の一括摂取よりもかなり高くなるととが明らかになった。
    ガラクトシルスクロースの一括摂取による最大無作用量は体重kg当り0.80gで, 他の難消化吸収性糖質のそれの2倍以上であった。また, 腹部症状のうち「吐き気」「上部腹痛」「悪心」は, 試験物質量が多い一括摂取にみられ,「グル音」は2-3回分割摂取に多かった。「違和感」「おなら」「おなかが張る」はいずれの摂取時にも観察された。
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  • 梶本 五郎, 村上 智嘉子
    52 巻 (1999) 4 号 p. 209-218
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    緑茶, 麦茶を含めいわゆる健康茶として市販されている15種について, これらの熱水抽出物量, 抽出物の抗酸化性およびバナバ茶中の抗酸化成分をTLCとHPLCの組み合わせで検索を試みた。
    1) 熱水抽出量の最も多いものはローズヒップ茶で, ついで, キダチアロエ茶, 麦茶, ギムネマ茶, 緑茶, 甘茶の順であった。抽出量の少ないものは, ハブ茶, バナバ茶, 柿の葉茶であった。
    2) ランシマット法による油脂の酸化に対する防止効果は, イチョウ茶, ルイボス茶, 緑茶などで高く, ついで, ヨモギ茶, 麦茶, バナバ茶, 甘茶, 柿の葉茶, びわ茶の順であった。一方, キダチァロエ茶, ローズヒップ茶では抗酸化性は認められなかった。
    3) 緑茶, 麦茶, イチョウ茶, バナバ茶およびびわ茶は, いずれも添加量が増すにしたがい油脂の酸化防止効果は高くなった。しかしながら, 柿の葉茶やびわ茶は0.1%添加濃度以下では防止効果はみられなかった。
    4) DPPHラジカル消去能は, 緑茶, バナバ茶ともに認められたが, バナバ茶は緑茶に比べてやや弱いものであった。
    5) 緑茶, バナバ茶にスーパーオキシド消去能が認められた。消去能は緑茶で高く, バナバ茶でやや低い。
    6) バナバ茶中に没食子酸, ゲンチシン酸, カテコール, レゾルシノールの存在とプロトカテキュ酸, アピゲニン, ルテオリン, シリンガ酸, バニリン酸, t-シナミン酸などの存在が推測された。
    7) バナバ茶中には没食子酸が最も多く含まれ, ついで, ゲンチシン酸, カテコール, レゾルシノールの順であった。これらのうち, ゲンチシン酸が最も抗酸化活性が高く, ついで, 没食子酸レゾルシノール, カテコールの順で, ルテオリン, ケルセチンにも認められた。
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  • 平尾 和子, 塚越 幸子, 五十嵐 喜治
    52 巻 (1999) 4 号 p. 219-223
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    スポンジケーキなどの製造の際, 起泡素材として利用可能なフィブロイン溶液から起泡を製造し, その乾燥粉末 (フィブロイン起泡粉末) の給与がコレステロール添加食あるいは無添加食ラットの血清・肝臓脂質濃度に及ぼす影響について検討した。
    フィブロイン起泡粉末の人工消化率は11-25%と低く, またその給与はコレステロール添加食給与によるラットの血清総コレステロール濃度の上昇を有意に抑制し, 動脈硬化指数の上昇傾向を抑制する傾向にあった。また, 肝臓総コレステロール濃度もコレステロール添加食の場合, フィブロイン起泡粉末の給与によって低下する傾向にあった。糞排泄量および胆汁酸排泄量はコレステロール無添加食, 添加食のいずれの場合においてもフィブロイン起泡粉末の給与によって, それぞれ, 有意な増加, 増加傾向を示した。フィブロイン起泡粉末による胆汁酸の排泄量の増加は血清コレステロール低下作用の一部が, フィブロイン起泡粉末の未消化部分による胆汁酸排泄促進作用による可能性を示唆した。
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  • 末綱 邦男
    52 巻 (1999) 4 号 p. 225-228
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    大豆タンパク質をペプシン消化し, 消化物中に含まれる活性酸素消去能を有するペプチドの分離同定を行い, 合成ペプチドのスーパーオキシドおよびヒドロキシルラジカル消去活性をみたところ, 以下のような結果が得られた。
    1) 大豆タンパク質のペプシン消化物の SP-Sephadex C-25 (H+) カラムクロマトグラフィーからスーパーオキシド消去活性の強い画分 (SP-1画分) を得た。
    2) SP-1画分を, さらに逆相HPLCで分離したところ, 活性ペプチドとしてAla-Val-Pro-Tyr-Asn-Leu (AVPYNL) とLeu-Val-Pro-Pro-Gln-Glu-Glu-Gln-Lys (LVPPQEEQK) を得た。
    3) 合成ペプチドのテトラゾリウム塩XTT法によるスーパーオキシド消去活性 (IC50値) は126μM AVPYNL, 186μM LVPPQEEQKであり, ESR法によるヒドロキシラジカル消去活性 (IC50値) は6.1μM AVPYNL, 9.2μM LVPPQEEQKであった。
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  • 井戸 田正, 高道 希代子
    52 巻 (1999) 4 号 p. 229-232
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    ヒト初乳, 成乳および育児用粉乳中の脂質の上昇融点および固体脂含量を測定した。初乳および成乳の上昇融点はおのおの26.7℃, 23.4℃であり, 育児用粉乳の上昇融点は20.0-24.4℃の範囲にあった。初乳の固体脂含量は成乳より約2%高値を示した。また, 育児用粉乳の固体脂含量の温度による変化は人乳に近いパターンを示した。本研究で育児用粉乳中脂質の上昇融点および固体脂含量が人乳に近いことを明らかにしたが, これは現在の育児用粉乳の脂肪酸組成やトリグリセリド構造が人乳に近づけるよう調製されているためと考えられる。
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  • 坂井 堅太郎
    52 巻 (1999) 4 号 p. 233-237
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    Phagocytosis in alveolar macrophages (AM) was enhanced in rats starved for 2-3 days, and was suppressed by over 4 days of starvation. We investigated the mechanism of this phenomenon. AM from starved rats were separated into four subpopulations, designated I, II, III, and IV, using discontinuous Percoll gradient centrifugation. Phagocytosis was more active in the higher-density fractions (III and IV) than in the lower-density ones (I and II). At 2 days of starvation, the phagocytic activity of the higher-density fractions was higher than that of the same fractions from fed rats. Pulmonary surfactant isolated from rat lung bronchoalveolar lavage fluid had a higher content of surfactant apoprotein A (SP-A) in samples from rats starved for 2 days compared with fed controls, but the level returned to the baseline by 4 days of starvation. Phagocytosis by AM was enhanced dose-dependently by SP-A, and the effect was completely inhibited by an antibody against SP-A. AM subpopulations exposed to SP-A showed enhanced phagocytic activity in the higher-density fractions (III and IV), whereas little change was evident in the lower-density fractions (I and II). These results support the concept that pulmonary surfactant and its apoprotein, SP-A, are factors that regulate the lung defense system including activation of AM, and are effected by starvation.
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