日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
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52 巻 , 6 号
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  • 藤田 孝輝, 原 耕三, 中山 秀, 西川 正純, 土屋 剛, 益子 詔次
    52 巻 (1999) 6 号 p. 343-348
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    難消化性オリゴ糖である4G-β-D-Galactosylsucrose (以下LS) を0.7%含有する飼料を成長期ラット (4-12週齢) に投与し, LS摂取が骨に及ぼす影響を調べた。
    1) LS摂取期間中, 脛骨および大腿骨の海綿骨の骨量は対照群に比し有意に高値を示した。脛骨海綿骨の軟骨量はLS摂取4, 6, 8週目で対照に比べてp<0.05の有意な高値を示した。
    2) LS摂取6週目で大腿骨および脛骨の破断強度は対照群に比し有意に強くなった。
    3) 大腿骨および脛骨中のCa量およびDEXA法で測定した腰椎の骨密度も対照群と比較して有意に増加した。
    4) Ca代謝に関係するアルカリホスファターゼ (ALP) および血清中のカルシトニン, PTHには有意な変化はみられなかった。
    以上からLS摂取は穏やかに骨形成を促進し, 骨強度を維持するものと考えられる。
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  • 申 曼珍, 高橋 慶一, 野地 暁, 井上 郁夫, 長崎 厚子, 片山 茂裕, 若林 孝雄
    52 巻 (1999) 6 号 p. 349-358
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    オレイン酸が主成分で類似した脂肪酸組成を有する茶油とオリーブ油を用い, 大豆油とヤシ油を対照にし, 高脂肪食がラットの脂質代謝に及ぼす影響を検討した。
    血清TCおよびHDL-CがSOY群と比較して, TEA群, OLIVE群, PALM群では有意に低値を示し, OLIVE群ではVLDL-Cが有意に高く, IDL-C, LDL-Cは低い傾向が認められた。TEA群ではこのような差がなく, VLDL-CはOLIVE群より低かった。また, TC分泌速度はSOY群と比し, OLIVE群とTEA群では速かった。肝TC含有量はOLIVE群では高く, TEA群では高い傾向であった。オレイン酸では血清TCの低値, 肝での合成速度の増加が認められた。また, オリーブ油ではVLDL分泌が亢進し, IDL, LDLのクリアランスが亢進していると考えられ, 茶油ではVLDL分泌の亢進傾向と同時に, VLDLからIDLへの転換が速いと推測される。
    血清TGはSOY群と比較してOLIVE群では高い傾向を示し, VLDL-TGは有意に高値であった。一方, TEA群ではSOY群とは差がなかったがOLIVE群より有意に低値であった。
    オリーブ油と脂肪酸組成の類似した茶油では血清脂質, リポタンパクへの作用にオリーブ油と異なった結果が得られ, オレイン酸以外の要素も関与していると思われた。要素の一つは, オリーブ油と茶油の植物ステロール含有量と組成が大きく異なっていることと考えられる。
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  • 塚原 典子, 江澤 郁子
    52 巻 (1999) 6 号 p. 359-364
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    本研究では, 若年期から高齢期の健常女性 (20代から70代計242名) を対象に, 腰椎・踵骨骨密度および骨吸収マーカーの一つである尿中遊離型 deoxypyridinoline (以下 free-Dpyr) の加齢による変動を捉えるとともに, 骨折との関連性についても比較検討した。その結果, 骨密度は, 腰椎・踵骨ともに加齢に伴い有意な減少が示され, その傾向は踵骨骨密度の方が顕著であった。とくに踵骨骨密度は, 20代に比べ40代が有意に低値を示し, 腰椎骨密度より早く骨量減少が生じる可能性が示された。尿中 free-Dpyr は, 閉経前の20代から40代にかけて若干減少してはいるものの差は認められず, ほぼ同一値を示し, その後閉経を境に有意な上昇を示した。20代から40代の閉経前群に比し, 50代から70代は, それぞれおよそ66%, 46%, 61%高値を示した。さらに対象者を閉経前および閉経後年数によって分類し閉経による free-Dpyr の動態を検討した結果, free-Dpyrは, 20代から40代の閉経前群に比し閉経直後から閉経後4年までは顕著な上昇を示し, その後減少傾向を示した。しかし, 閉経前の20代から40代の各年代に比べ, 閉経後の各群はいずれも有意な高値を示した。腰椎骨密度および free-Dpyr と骨折既往の有無について検討した結果, 低骨密度および free-Dpyr が高値の群は, 低骨密度および free-Dpyr が低値の群に比べ, 骨折発症頻度は, 5%の危険率で骨折が発症しやすいことが明らかとなった。以上のことから, 骨粗鬆症および骨折予防のためのスクリーニングとして, 骨密度の測定に加え, free-Dpyr の測定は有効であることが示唆され, 今後, 骨代謝マーカーの測定は, 骨代謝疾患の治療の指標としてだけでなく骨粗鬆症予防および骨折予防に対する骨量検診においても, 意義あるものと考えられる。
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  • 笠岡 誠一, 森田 達也, 長谷 耕二, 桐山 修八
    52 巻 (1999) 6 号 p. 365-372
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    本実験では, 遠位結腸内容物および糞中の酪酸濃度を高める目的で, PSの同時摂取によるHASの大腸末端へのデリバリーを試みた。HASのみを添加した群 (2.5%HAS飼料群) の盲腸内酪酸濃度は, 対照群 (CS飼料群) に比べ有意に高い値を示した。2.5% HAS飼料群の酪酸濃度は, 消化管に沿って急速に低下し, 糞中酪酸濃度はCS飼料群とほぼ同様であった。一方, HASと同時にPSを添加した群 (2.5% PS+2.5% HAS飼料群) の酪酸濃度は, 全消化管を通じ比較的高い値を維持し, 糞中では2.5% HAS飼料群に比べ有意に高い値を示した。2.5% PS+2.5% HAS飼料群の糞中スターチ排泄量は2.5% HAS飼料群に比べ有意に高い値を示し, 糞中スターチ排泄量と糞中酪酸濃度との間には有意な正の相関が認められた。以上の結果から, HASと同時にPSを摂取することで, HASの大腸内発酵は制御され, 盲腸での発酵を免れたHASは遠位結腸での酪酸濃度を高めると考えられた。
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  • 千葉 大成, 藤居 彩子, 松崎 広志, 増山 律子, 上原 万里子, 鈴木 和春
    52 巻 (1999) 6 号 p. 373-380
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    本研究ではMg欠乏食投与による組織中ミネラル分布と過酸化リン脂質量の変化たついて検討を行った。Mg欠乏食投与により血漿, 赤血球膜, 肝臓, 心臓および大動脈中PCOOH量の増加を観察した。これらの組織中過酸化リン脂質の増加は遷移元素であるFeやCuの蓄積に起因することが考えられた。Mg欠乏食投与により抗酸化酵素であるSODもしくはGPXの活性が肝臓, 腎臓, 心臓および血漿で低下した。また, Mg欠乏食投与により血漿中脂質濃度の増加が観察されており, リポタンパクが酸化傷害されている可能性が示唆された。さらに生体内DNAの酸化的損傷マーカーである8-OHdGの上昇が尿で確認された。
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  • 武田 忠明, 錦織 孝史, 住吉 真帆, 韓 立坤, 奥田 拓道
    52 巻 (1999) 6 号 p. 381-386
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    サケCSは, 膵リパーゼの脂肪分解作用およびラット小腸刷子縁膜小胞への脂肪酸の吸収を濃度依存的に抑制した。また, 高脂肪食を投与した肥満マウスに対して, 高脂肪食にサケCSを添加した群で, 体重, 生殖器周囲脂肪組織重量および肝臓組織重量の低下が認められた。さらに, サケCS添加食群では, 肝臓中のTGおよびCHOL含量, 血清中のTG, CHOLおよびFFA含量の低下が認められた。以上のことから, サケCSは, 高脂肪食により誘発される肥満, 脂肪肝, 高脂血症に対して, 抑制効果を示すことが示唆された。この作用機序の一つとして膵リパーゼによるTGの加水分解抑制と脂肪酸の腸管吸収抑制によることが推察された。
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  • 太田 篤胤
    52 巻 (1999) 6 号 p. 387-395
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    The importance of indigestible carbohydrates such as dietary fiber is well recognized. In recent years, the stimulatory effects of indigestible sugars such as fructooligosaccharides (FOS) on mineral absorption have been discovered and examined. This review provides an overview of current research work in this field. FOS are not digested by human enzymes. Dietary FOS are effective for increasing not only apparent but also true intestinal calcium (Ca) absorption in rats. Dietary FOS also stimulate magnesium (Mg) and iron (Fe) absorption. These effects show dose dependency and are long-lasting. FOS increase the absorption of Mg from natural foods such as cocoa and rice bran. The increase in Ca and Mg absorption is diminished by cecectomy. Ca and Mg disappear from the colorectal contents in the course of transit from the cecum to the anus. The absorption of cecally infused Ca and Mg is increased by dietary FOS. Moreover, dietary FOS increase large intestinal calbindin-D9k. These results suggest that the stimulatory action of FOS is exerted in the large intestine. FOS improve the bioavailability of these minerals in sever disease models rats. Dietary FOS prevent osteopenia in both ovariectomized rats and gastrectomized rats. In gastrectomized rats, FOS feeding also prevents anemia. Supplying a diet with a high Ca and high phosphorus content markedly decreases Mg absorption, and rats fed such a diet exhibit typical symptoms of Mg deficiency. However, these symptoms are suppressed by FOS feeding. The Ca absorption-promoting effect of FOS has been confirmed in humans by two different methods (balance study and double isotope method). Therefore, it is expected that many clinical applications of FOS will be established in the near future.
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  • 渡辺 克美
    52 巻 (1999) 6 号 p. 397-400
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    Thiamin-binding proteins from plant seeds are interesting storage proteins because they have dual functions: retention of thiamin in dormant seeds and provision of a nitrogen source at germination. The thiamin-binding proteins differ in molecular mass, subunit structure, amino acid composition, optimum pH for thiamin-binding activity, and binding affinity for thiamin and thiamin analogs. However, they all specifically bind free thiamin but not thiamin phosphates, which is a characteristic property of thiamin-binding proteins from plant seeds, and have a common mechanism of thiamin binding. This information suggests that the nutritive quality of seeds might be improved by using genetic engineering techniques with the genes producing thiamin-binding proteins.
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  • 斎藤 衛郎
    52 巻 (1999) 6 号 p. 401-408
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    An assessment of appropriate vitamin E (VE) content in fish oil capsules was conducted from the available papers in which lipid peroxide and VE levels in human blood as indicators of VE nutritional status were determined. As a result, the minimum estimate of VE (mg of α-tocopherol equivalent) is calculated from 0.3×DBI×oil supplement intake (g), and this estimate should be doubled in practice to protect VE nutriture. When the fatty acid composition of EPA and DHA or their intake is only available, the minimum estimate is calculated from a equation, 2×{[0.3×5×EPA(g)]+[0.3×6×DHA(g)]}, and 1.5 times over this estimate should be secured in practice to sustain nutritional status of VE normal.
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