日本栄養・食糧学会誌
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54 巻 , 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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  • 森 強士, 西川 泰, 高田 曜子, 樫内 賀子, 石原 伸浩
    54 巻 (2001) 4 号 p. 197-203
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    ブラジルで民間療法として用いられているインスリーナは, 糖尿病や高血圧症に効果があるといわれている。そこでインスリーナの抗糖尿病作用を評価するための試験を行った。in vitro の試験として, マルターゼ, α-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼ活性の阻害能を調べ, in vivo の試験として, 自然発症糖尿病マウスに対する連続摂取での作用と正常ラットおよびストレプトゾトシン (STZ) 誘発糖尿病ラットに対する血糖値上昇への影響を調べた。その結果, インスリーナはマルターゼおよびα-グルコシダーゼに阻害活性を示した。また, 4週間連続摂取後の自然発症糖尿病マウスの随時血糖値を有意 (p<0.001) に低下させた。正常ラットおよびSTZラットの糖負荷後の血糖値への影響は, 正常ラットショ糖負荷後30分値で有意 (p<0.01) に血糖上昇を抑制し, STZラットショ糖負荷後60分値で有意 (p<0.05) に抑制した。これらの結果から, インスリーナ葉は糖尿病の予防に有効であることが予想された。
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  • 田原 モト子, 三崎 旭
    54 巻 (2001) 4 号 p. 205-211
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    ワイルドライスの細胞壁を通常の方法により分画し, ペクチン7%, ヘミセルロース71%, セルロース22%を得た。このヘミセルロース含量は米に比しきわめて高く, 一方ペクチン含量は米より低かった。ヘミセルロース (可溶部) をさらにDEAEカラムクロマトグラフィーにより分画し三つの成分, H1, H2, H3を得た。陰イオン交換高速液体クロマトグラフィーによるウロン酸の分離分析およびメチル化分析の結果から, H1は米より分枝程度の低い中性アラビノキシランと推定され, H2は酸性のグルクロノアラビノキシラン, H3はガラクツロナンを主鎖とするペクチン性多糖と推定された。ワイルドライスの独特のテクスチャーは, 細胞壁のヘミセルロース含量が高いこと, 米細胞壁のヘミセルロースに比しアラビノキシランの分枝程度が低いことと, 何らかの関わりがあるかもしれない。ヘミセルロース画分に期待される食物繊維効果の可能性については今後の重要な検討課題である。
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  • 梶本 修身, 高橋 丈生, 糸川 嘉則
    54 巻 (2001) 4 号 p. 213-220
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    白甘藷 (Ipomoea batatas L.) 糖タンパクにおける境界型および軽症2型糖尿病者に対する空腹時血糖値改善効果を検討するため, placebo を対照とした長期摂取試験を実施した。被験品は, 白甘藷の塊根部分を採取したうえで凍結乾燥し, 規定量を摂取しやすいよう加工した白甘藷糖タンパク含有食品 (白甘藷6.24g/day, 白甘藷糖タンパクとして0.826mg/dayを含有) と, 外観および風味を同一にした placebo である。8週間の摂取試験を行った結果, 白甘藷糖タンパク含有食品摂取群では, 空腹時血糖値の有意な下降が認められ (127.0±7.1→116.8±16.3, 単位mg/dL, Wilcoxon test: p<0.05), さらに, placebo 摂取群 (127.0±8.2→131.3±18.3, 単位mg/dL) との間に有意な差を認めた (Mann-Whitney test: p<0.05)。以上より, 白甘藷糖タンパク含有食品が, 境界型および軽症2型糖尿病者に有用である可能性が示された。
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  • 小川 博, 渡辺 克美, 光永 俊郎, 目黒 忠道
    54 巻 (2001) 4 号 p. 221-227
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    キノア (Chenopodium quinoa) はミルクカゼインに匹敵するタンパクを含み, またカリウム, 鉄, カルシウム, リボフラビンのような微量栄養成分に富んでいる。本研究において, われわれは高脂質食投与により高脂血症を誘導した高血圧自然発症ラット (SHR) を用い, キノア (外皮を除いたキノア粉) の機能性について検討を行った。11週齢の雄性ラット1群6例を使用した。実験群は, 組成をカゼイン高脂質食 (対照) のそれらと一致させたキノア食にて6週間飼育した。最初の2週間は実験群において有意な飼料摂取量と成長率の低下が観察されたが, 2週間以後にはそのような差異は認められなくなった。5週間飼育時, 実験群の最高血圧上昇が有意に抑制され, キノアの血圧低下効果が示唆された。さらに, 対照群と比較すると, 血清apoA-I濃度の有意な高値とapoB/apoA-I比の有意な低値が認められた。肝臓では, 比重量が実験群において有意な低値であったが, 脂質含量やコレステロール代謝関連酵素活性値には有意な差はなかった。
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  • 松浦 寿喜, 堀名 恵美, 岸本 三香子, 市川 富夫
    54 巻 (2001) 4 号 p. 229-234
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    フラクトオリゴ糖を添加した成分栄養剤をラットに持続的に投与し, 腸内細菌叢の変化を市販の成分栄養剤と比較した。胃にカテーテルを留置したSD系雄性ラットに成分栄養剤あるいはフラクトオリゴ糖を添加した成分栄養剤を3, 5および7日間持続投与した。盲腸内容物重量および盲腸組織重量は, 投与後3-7日においてフラクトオリゴ糖添加により有意に高値を示し, 腸内容物pHは有意に低値を示した。生菌数は, 成分栄養剤投与群に比しフラクトオリゴ糖添加群で, Bifidobacterium および Lactobacillus が有意に高値を示した。しかし, 投与後5および7日では, フラクトオリゴ糖添加群においても Enterobacteriaceae および Enterococcus が増加し, 両群間に差が認められなくなった。以上の結果より, 成分栄養剤へのフラクトオリゴ糖の添加は, 盲腸内容物および BifidobacteriumLactobacillus などの嫌気性菌の増加, さらには腸内容物pHの低下など腸内環境の改善に有効であることが明らかとなった。
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  • 高瀬 幸子
    54 巻 (2001) 4 号 p. 235-245
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    三つのレチノイド結合タンパク質を中心としたレチノイドの生理作用を究明した。まず, 細胞性レチノール結合タンパク質や細胞性レチノイン酸結合タンパク質 (CRBP, CRABP) がレチノールやレチノイン酸を核へ取り込ませることを発見した。よって, レチノイドの核への作用を介する生理作用の発現が示唆された。最近, レチノール結合タンパク質タイプ2 (CRBPII) が吸収細胞に豊富であり小腸でのレチノールやβ-カロテンの吸収と代謝に中心的役割を演ずることを解明した。小腸CRBPIIの発現は, 脂肪吸収が促進する条件や部位で高まり, 食餌性脂肪 (不飽和脂肪酸) はラット空腸のCRBPII遺伝子発現を増大した。これは核内因子のPPARとそのリガンドの増加に起因し, CRBPII遺伝子の二つのDR1型エレメントへのPPARα-RXRαヘテロ二量体の結合が高まり, その転写が増大した。CRBPII遺伝子発現は, 食餌性レチノイドではなく食餌性脂肪酸による調節に負うところが大きい。
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  • 二川 健
    54 巻 (2001) 4 号 p. 247-252
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    私達は, まずビタミンAが低タンパク質栄養状態のマウスの粘膜免疫に及ぼす効果を調べた。低タンパク質マウス群の小腸粘膜中のIgA, IL-4とIL-5量は, 正常タンパク質群に比べ有意に低下していた。しかし, ビタミンA (1mg retinyl acetate) は, この低タンパク質栄養により低下したIgAとIL-5量をほぼコントロールレベルまで回復した。このビタミンAのIgAシステムの賦活効果はコレラトキシンに感作したマウスでも観察され, その結果, ビタミンAを投与した低栄養マウスは大量のコレラトキシンにも抵抗性を示した。これらの結果より, ビタミンAはIL-5産生を充進することにより, 粘膜内のIgAレベルを増大していると考えられた。そこで, この仮説を実証するために, IL-5のシグナルが細胞内に伝達されないIL-5受容体のα鎖を欠損させたマウス (IL-5Rα-/-マウス) にビタミンAを投与した。ビタミンAは, IL-5Rα-/-マウスの粘膜内のIL-5量を増大させるもののIgA量を増加させることはできなかった。また, コレラトキシンに対する抵抗性も獲得できなかった。以上の結果は, 腸管粘膜のIgAシステムをビタミンAが活性化するにはIL-5の作用が必須であることを示唆している。
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  • 中里 薄志, 青江 誠一郎
    54 巻 (2001) 4 号 p. 253-260
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
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