日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
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54 巻 , 5 号
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  • 石永 正隆, 望月 てる代, 上田 愛子, 市 育代, 七枝 美香, 小田 光子, 岸田 典子
    54 巻 (2001) 5 号 p. 291-296
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    小学生100人の1日の飲食物から脂質摂取量を陰膳方式で実測した。その結果, 平均39.7g/dayの脂肪酸を摂取していたが, 男女とも肥満児と非肥満児間で有意差はみられなかった。成人の場合に比べて, 飽和脂肪酸が4-6%多く, 多価不飽和脂肪酸特にn-3系多価不飽和脂肪酸の摂取量や割合がともに成人の半分ほどで3.3%であった。魚介類由来の脂肪酸の平均摂取量は297mg/dayで, 100mg/day以下の児童が50%を占めていた。コレステロールおよび植物ステロールの摂取量は, それぞれ平均255mg/dayおよび137mg/dayで, 肥満群と非肥満群間で, 男女ともに有意差はみられなかった。以上の結果から, 小学生の肥満群と非肥満群で脂質成分の1日摂取量に差はみられなかったが, 子どもたち全体としては, 魚介類や野菜類の摂取量を増大させることが重要であることがわかった。
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  • 小川 博, 梶本 禮義, 樋浦 望, 茶木 貴光
    54 巻 (2001) 5 号 p. 297-303
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    アルギン酸多糖ナトリウム塩をアルギン酸リアーゼ処理して得られたアルギン酸オリゴ糖ナトリウム塩 (Na-AO) がラット血清脂質・電解質および尿中電解質に及ぼす影響について検討を行った。Na-AOは0.3g/rat/dayと0.6g/rat/dayの2通りで, 31日間強制経口投与を行った。血清検査項目では, 0.6g/rat/day投与の場合, いずれの測定日 (14, 21, 32日目) においても他の2群に対し, 有意な血清総コレステロール, HDL-コンステロール低値が認められた。そして, 32日目では, 有意な血清apoA-I低値が認められた。同時に, 血清中性脂肪の低値傾向が認められた。その他の血清検査項目および血液検査項目では, いずれも3群間に顕著な差は認められず, 日内変動の影響内であった。尿検査項目では, ナトリウム排泄量は, いずれの測定日においてもNa-AOの投与量に依存して有意な高値を, カルシウム排泄量は逆に低値傾向を示した。その他のパラメータは3群間に顕著な差は認められず日内変動の影響内であった。以上から, Na-AO0.6g/rat/day投与は血清電解質に影響を与えることなく, 血清脂質低下作用を有することが明らかとなった。そしてこの作用は主にapoA-Iを含むHDLの減少に基づくものと考えられた。
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  • 松尾 眞砂子
    54 巻 (2001) 5 号 p. 305-309
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    一般に, 発酵大豆は抗酸化力が強い。アカパンカビ Neurospora intermedia で発酵させた脱脂大豆 (脱脂大豆オンチョム, D-オンチョム) を食品として普及させることを目標に, D-オンチョムの抗酸化力を検討した。D-オンチョムのメタノール抽出物は in vitro におけるラジカル消去力がヘキサン抽出物より強かった。ヘキサン抽出物には微量のβ-カロテン, α-カロテンと極微量のγ-トコフェロールが含まれており, メタノール抽出物には多量のイソフラボンのアグリコンであるダイゼインとゲニステインが含まれていた。この結果から in vitro におけるD-オンチョムの抗酸化力は主としてイソフラボンのアグリコンによることが示唆された。D-オンチョムの in vivo における抗酸化力を確認するため, ラットにビタミンE欠で酸化油とD-オンチョムあるいは脱脂大豆 (DSB) を配合した飼料を投与した。DSB飼料投与ラットは対照飼料投与ラットに比べ, 体重増加量が少なく, 血漿と肝臓のTBARS値が高く, 血漿α-トコフェロール濃度が低かった。しかし, D-オンチョム飼料は体重増加量や血漿と肝臓のTBARS値のいずれにも何らの影響も及ぼさず, 血漿α-トコフェロール濃度に対する酸化油の影響も少なかった。この結果はD-オンチョム飼料ラットではD-オンチョムのなんらかの成分が in vivo における脂質の過酸化を抑制したことを示唆していた。D-オンチョムの抗酸化作用はD-オンチョムに含まれているイソフラボンアグリコンとカロテン類の協同作業によるものであろう。
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  • 坂本 元子, 杉浦 加奈子, 香川 芳子, 池上 幸江, 江指 隆年, 倉田 忠男, 斎藤 衛郎, 鈴木 久乃, 八尋 政利, 吉池 信男
    54 巻 (2001) 5 号 p. 311-317
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    食品に含有する栄養成分についての表示が国際的な流れの中で, 急速に, また複雑な形で市場に出回ってきている。そのため, 厚生労働省では「栄養成分表示基準制度」を平成8年に発足し, 国民の普及啓発がすすめられている。食品表示制度の発足と市場にあふれる食品表示情報に対し, 消費者はどのような対応をし, どのように活用しているのか, さらに表示の内容, 方法, それに対する意識について調査をし, 消費者の現状について検討した。表示があることは約70%の人が認知しているが, 毎日の使用はまだ低率である。表示栄養素のニーズは, 主要栄養素を中心に女子ではエネルギー, 脂肪が多く, 男子ではミネラル類が多い。しかし, 日本人に不足している栄養素, カルシウムや鉄分, 過剰なもの, 脂肪やコレステロールについては表示へのニーズが高く見られた。表示の活用目的では男女, 年齢を問わず, 健康上の理由や食べ物に注意が必要なときが多く, 健康意識の高まりや健康維持のために使用を目指す人が多く, とくに高齢者層に多く見られている。栄養成分表示の利用について主要なポイントは,「自分の必要量がわからない」ために, どれくらいとっていいかが不明であるという指摘が見られた。今後の表示内容・方法の検討に重要な示唆となるであろう。
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