日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
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54 巻 , 6 号
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  • 出嶋 靖志, 一條 優華, 高坂 宏一
    54 巻 (2001) 6 号 p. 331-337
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    7系統の雄マウスのショ糖味覚閾値を二瓶選択法で調べた。閾値は, (1) 低濃度ショ糖溶液に対する蒸留水飲水量+SDを基準として, ショ糖溶液飲水量が基準を越える点 (THR・SD) と, (2) ショ糖溶液と蒸留水の飲水量に連続して有意差が生じる最低濃度 (THR・t), の二つの方法で判定した。THR・SDは, ショ糖濃度の変化や系統の違いによって蒸留水飲水量とSDが変動すると値が変わるため, 二瓶選択法による閾値判定には不適当であった。また, 近交系と比べ遺伝的多様性が大きいICR系は, 甘味嗜好が最強のショ糖濃度において嗜好の個体差が最大となり, 甘味嗜好が強い個体は甘味覚が鈍いことがTHR・tによって認められた。この関係は塩味における筆者らの報告とは逆で, 甘味と塩味とでは嗜好と閾値の関係が異なる可能性が示唆された。一方, THR・SDはSDの大小で変動するため嗜好と閾値との関係を検出することができなかった。以上の結果より, 実験動物の甘味閾値を, 個体差の小さい系統内で判定する場合, 個体差の大きい系統内で判定する場合, 異なる系統間で比較する場合, のいずれにおいてもTHR・tが適当であることが示された。
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  • 寺田 澄玲, 石見 百江, 谷澤 久之, 嶋津 孝
    54 巻 (2001) 6 号 p. 339-346
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    ラードの過量摂取による体脂肪の蓄積や脂質代謝異常に対して, サラトリム (短鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸より成る加工油脂), 魚油およびサフラワー油の添加効果をラットを用いて検討した。エネルギー比で39%を占めるラード食を1カ月間与えると, 対照標準食に比べて白色脂肪組織重量は著しく増大し, 肝臓の中性脂肪 (TG) および総コレステロール (TC) 含量も約2倍に増加した。また血漿TGならびにTC濃度も有意に上昇した。ラードにサラトリムを1:1の割合で添加すると, これらの脂質代謝異常は抑制・改善されたが, サフラワー油の添加は無効であった。魚油の添加は血漿TGおよびTC濃度を低下させる効果を示したが, 肝臓中の過酸化脂質含量を増加させた。HDL-コレステロールはサラトリムならびにサフラワー油添加群で増加した。一方, 血漿中の遊離脂肪酸濃度はラード食と同様に, サフラワー油添加ならびにサラトリム添加群で増加したが, 魚油添加群では減少した。非ふるえ熱産生を行う褐色脂肪組織重量は魚油ならびにサラトリム添加群で増大をみた。以上の実験結果から, 高ラード食摂取による肝臓ならびに白色脂肪へのTGやTCの蓄積は, サラトリムの添加によって抑制・改善されることが明らかになった。
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  • 梶本 修身, 中村 康則, 屋田 裕二, 森口 盛雄, 平田 洋, 高橋 丈生
    54 巻 (2001) 6 号 p. 347-354
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    乳酸菌 Lactobacillus helveticus で発酵した発酵乳 (酸乳) 中には, アンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害活性を有するペプチド Val-Pro-Pro, Ile-Pro-Pro が産生することが報告されている。本研究では, 酸乳飲料の8週間継続摂取時における血圧降下作用を, プラセボとの二重盲検法を用いて検討した。対象は, 軽症および中等症高血圧症者で, 内服薬の定期的投与を受けていない者のみとした (酸乳群: 男/女=6/9, 52.4±6.5歳, Systolic blood pressure/Diastolic blood pressure (SBP/DBP)=159±12/93±6mmHg, プラセボ群: 男/女=6/9, 51.5±5.9歳, SBP/DBP=159±12/94±9mmHg)。その結果, 酸乳飲料摂取群で, 収縮期血圧および拡張期血圧が摂取前に比して有意に下降した。一方, プラセボ摂取群では, 血圧に変化を認めず, 降圧において両群間に有意な差を認めた。さらに, 摂取期間を通じて, 空咳, 消化器症状などの副作用や異常変動は認めなかった。以上より酸乳飲料が, 軽症および中等症高血圧症者の血圧コントロールにおいて有用であることが示された。
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  • 吉野 陽子, 桑原 礼子
    54 巻 (2001) 6 号 p. 355-359
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    食品の切り方の違いが咀しゃく特性とかみ易さに及ぼす影響について調べることを目的とした。まず, 5品目の野菜について乱切り, 線切りおよび斜め切りの3種でかみ易さの違いを調べた。ごぼう, 大根およびセロリでは, 線切りに比べ乱切りが有意にかみ易い結果となった。しかし, 人参ときゅうりでは有意差が認められなかった。次に, 咀しゃく後の食物片の粒度分布を検討した。その結果, 咀しゃく回数を多くすると線切りに比べ乱切りの方が均一となった。従って, 乱切りは口腔内でまとまり易く食塊になり易いと考えられた。また, 硬さを調べたところ加熱調理したごぼう, 大根および人参は乱切りが最も軟らかく, 生のきゅうりとセロリでは線切りが軟らかかった。さらに, 官能評価においても, 乱切りは線切りに比べ高く評価された。以上の結果から, 乱切りは線切りに比べかみ易く, 全ての食材を細かく刻むのは好ましいとはいえないことがわかった。すなわち, かみ易さという点から, 食品によっては安定してかめるように乱切りにし, 調理する方が望ましいといえる。
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  • 小島 芳弘, 利根川 英一, 谷口 啓一, 奈良崎 律子, 蓮見 惠司
    54 巻 (2001) 6 号 p. 361-364
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    1型糖尿病モデルNODマウスを用いて, 糖尿病発症に対する桑葉投与の影響を調べた。桑葉粉末を5%含む飼料を19週間に渡り摂取させたところ, 糖尿病発症の有意な遅延が観察された。すなわち, 対照群で飼育12週以降にみられた摂水量および血糖値の上昇が, 桑葉投与群では有意に抑制され, 尿糖陽性個体の出現割合が低下した。これらの結果は, 桑葉の摂取が1型糖尿病の発症を抑制する可能性を示唆している。
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  • 鈴木 継美
    54 巻 (2001) 6 号 p. 365-367
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    各種の水銀化合物の健康影響についての鈴木個人の研究の履歴を抄録した。研究の進行とともにたんに水銀だけでなく他の関連要因が次々と登場した。
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