日本栄養・食糧学会誌
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55 巻 , 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 原田 理恵, 浦島 浩司, 佐藤 三佳子, 大森 丘, 森松 文毅
    55 巻 (2002) 4 号 p. 209-214
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    トリ胸肉より抽出したチキンエキスは, 緩衝作用を有するカルノシンを豊富に含有しており, マウスに長期摂取させることにより遊泳持久力が向上することが確認されている。今回われわれは, チキンエキスおよびカルノシンの水溶液を単回投与した際に運動能力向上効果が認められるか否かを検討した。マウスを疲労困憊するまで遊泳させた直後にチキンエキス, カルノシン溶液および対照として生理的食塩水を投与し15分後に再遊泳させ, 1回目遊泳時間に対する2回目遊泳時間の割合を疲労回復度としたとき, 対照の (56.9±3.4%) と比較して, カルノシン投与時の疲労回復度は有意に高く (79.9±6.4%, p<0.01), チキンエキス投与時にも同様の傾向が認められた (70.9±9.0%, p=0.09)。さらにカルノシン投与時においては, 2回目遊泳開始時および終了時の大腿四頭筋中カルノシン濃度およびpHが対照と比較して高く, 遊泳終了15分後にはどちらも有意に高値を示した (p<0.01)。これらの結果より, カルノシンの単回投与により, 骨格筋中緩衝能が一時的に高められ, 疲労回復効果がもたらされることが示唆された。
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  • 小西 史子, 田中 邦明, 丸山 功, 雪野 繼代, 熊谷 多妙子, 羽田 尚彦, 林 雅弘
    55 巻 (2002) 4 号 p. 215-222
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    DHA富化クロレラ (D-CVP) の高脂血症発症抑制作用についてラットを用いて検討した。高脂血症作製用飼料の4週間投与で, 血清総コレステロール (T-CHO), トリグリセリド (TG) 値が上昇した高脂血症ラットが得られた。D-CVPによりT-CHO, TG値とも投与量に依存した低値を示し, 顕著な高脂血症予防作用が認められた。HDL-C値は群間でほとんど差がなく, T-CHOへの効果はLDL-Cの上昇抑制によることがわかった。D-CVPはDHA, あるいはCVPを単独で投与した場合に比べて明らかに強い高脂血症予防作用を示した。内臓脂肪, 肝臓T-CHOおよびTGの変化も同様にD-CVP群はCVP群よりも強い効果を示したが, 肝の重量および脂質量への影響はCVP自体により改善されることがわかった。DHAを含むD-CVP投与により血清LPO値は減少する傾向を示した。以上, クロレラにDHAを富化したD-CVPはクロレラ内のDHAを含む種々成分が相加あるいは相乗的に働き高脂血症に起因する生活習慣病の防止に役立つものと思われる。
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  • 的場 輝佳
    55 巻 (2002) 4 号 p. 223-225
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    新しい「食生活指針」は, 日本型食生活の再評価を求め, 地域固有の風土で培われた独自の食嗜好 (食文化) の重要性を指摘している。この指針を受けて関西の食嗜好について考えてみた。今日の日本型食生活の原形は弥生時代にみられ, 飛鳥・奈良時代の食卓には現代に匹敵する豊富な食材が登場していた。日本料理を特徴づける「おいしさ」は,「だしの味」にある。食嗜好の地域的特徴を検証することに意義があると考え, 東海道各地域のうどんのだし汁の実態調査を行った。その結果, 関西のうどんのだし汁は, 関東に比べて, 確かに薄味, 薄色傾向にあった。このような関西の薄味文化のルーツは京料理にあると思われる。その昔, 魚介類に恵まれなかった京の都で, 野菜類の風味と色彩を生かす淡色・薄味の料理が生み出され, それが関西特有の薄味嗜好に受け継がれている。
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  • 小川 正
    55 巻 (2002) 4 号 p. 227-229
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    日本人の食生活の現状を国民栄養調査の結果を通して概観するとともに, 現在増加の傾向にある食物アレルギーの実態を把握し, その要因を考察した。さらに, 食物アレルギーを誘発するアレルゲンについて解説し, 今後の食物アレルギー予防対策として, 低アレルゲン化食品や抗アレルギー食品成分の探索や抗アレルギー食生活の構築について言及した。
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  • 山本 愛二郎
    55 巻 (2002) 4 号 p. 231-233
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    米は世界3大穀物の一つであり, 30億人以上の人々の主食である。日本では白いごはんは長く庶民のあこがれの食品であった。形や色や材料などの多彩な食器を使った和食は美を愛する心を育んできた。豊かなデンプンと良質の脂肪やタンパク質に富む米は健康を育んできた。節句や冠婚葬祭など特別の日の食事は豪華で, 旬の食材を使い, 食生活に変化や夢を与えてきた。菓子や清酒をはじめとする米の多様な利用は, 繊細な嗜好を育て, 食品の加工や調理の科学と技術を発展させた。さまざまな食品, 食材, 食文化を外国から受け入れるに伴い, 米の消費が減り, 健康不安が増してきた。わが国の供給熱量自給率は大きく低下しており, 稲作を愛護することが求められている。米の備蓄態勢の確立には国民のコンセンサスが必要である。伝統食品としての米とその良さが子どもたちに伝えられ, 米の未知の機能を探求する研究が続く限り, 米は21世紀も健康食の主役の座を維持するであろう。
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  • 成田 宏史, 廣瀬 潤子, 北畠 直文
    55 巻 (2002) 4 号 p. 235-237
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    ヒト母乳のゲル濾過解析の結果, 本来分子量28kDaの主要食物アレルゲン, 卵白オボムコイドが分子量約450kDaの位置に溶出された。また, オボムコイドの溶出パターンとその分泌型IgA免疫複合体の溶出パターンが一致し, オボムコイドが母乳中で免疫複合体として存在していることが明らかとなった。他の食物アレルゲンでも同様の結果が得られてきている。母乳中のアレルゲンを考える場合, その濃度だけでなく分子形態も考慮する必要がある。
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