日本栄養・食糧学会誌
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56 巻 , 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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  • 山下 静江, 武藤 志真子, 伊佐 裕子, 小池 五郎
    56 巻 (2003) 1 号 p. 3-15
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    栄養素補足条件下における骨密度に及ぼす運動の効果を明らかにするため, 健康な日本人女子生徒27名を対象に9カ月間にわたる介入研究を実施した。対象者全員が牛乳200mLに加え, カルシウム600mgとマグネシウム300mgを含む強化剤を前後期2回72日間ずつの介入期間中, 日曜祭日を除いて毎日飲用した。運動は, 希望により筋力トレーニング群, 歩行群と運動なし群の3群に分けた。骨密度は, 超音波測定法による踵骨の Stiffness Index を用いた。筋力トレーニング群は前期の介入で有意な骨密度上昇(1.8%) を示した。一方, 歩行群は後期介入期に至り有意な骨密度の上昇を示した。運動なし群と, 同専門学校女子生徒から無作為抽出した対照群は有意な骨密度の上昇を示さなかった。研究期間中の平均栄養摂取量につき「充足率適」である栄養素の数により栄養バランスを3段階評価し, ベースラインのBMIと骨密度を共変量とした2要因共分散分析を行った。骨密度上昇への寄与は運動より栄養バランスが若干大であったが, 運動とバランスのとれた栄養の組み合わせは, いずれか一方よりも短期間の骨密度上昇に効果的であり, 9カ月で4.3%以上の骨密度上昇をもたらすと推定された。
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  • 早川 享志, 山下 郁, 中野 培, 三宅 義明, 山本 兼史, 柘植 治人
    56 巻 (2003) 1 号 p. 17-22
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    プルーンファイバー (PF) 摂取が, 盲腸内発酵および糞便排泄に及ぼす効果についてラットを用いた動物試験により調べた。対照飼料はセルロースパウダー (CP) 3%を含み, 他の実験飼料ではさらに食物繊維 (DF) 5%相当を追加した (PF, アップルファイバー: AF, CP+P: PFの不溶性DFをCP, 水溶性DFをペクチンとしてPFのDF組成に似せたもの)。これらの飼料を, ラットに4週間投与した。PF群での盲腸内の短鎖脂肪酸濃度に有意な上昇はなかったが, 盲腸あたりの含量では, 有意に上昇した。盲腸内容物pHは, 低下がみられたが有意ではなかった。糞の排泄量は各DF添加群において有意な増加が認められた。新鮮糞の水分含量は, PF群においてのみ有意に高くなった。こうしたPFの特性は, サプリメントとして摂取したときに期待されている排便促進効果を説明するものと考えられた。
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  • 浦部 貴美子, 灘本 知憲, 古谷 雅代, 田中 有花里, 安本 教傳
    56 巻 (2003) 1 号 p. 23-27
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    野草 (17科42種) を対象として, 悪臭指標物質の一つであるメタンチオール (CH3SH) に対する消臭力の有無を検索し, さらにその消臭力の比較検討を行った。野草から得られたメタノール抽出物5mgについて, ヘッドスペースガスクロマトグラフ法によりCH3SHに対する消臭率を求めた。その結果, 約1/3の14種の野草に, 銅クロロフィリンナトリウム (SCC) よりも高い消臭力が認められた。特に消臭率100%を示した野草は, オニアザミ, カワラヨモギ, タカサブロウ, ヒメジョン, カキドオシ, オオニシキソウ, キジムシロの7種類であった。これら7種の野草抽出物の中でも, タカサブロウはSCCの24倍, オニアザミ14倍, オオニシキソウ7倍, カワラヨモギが6倍となる高い消臭力であった。これらの野草が消臭性植物であるという報告はこれまでのところ見あたらない。したがって, これらの野草は新しく消臭効果の期待できる素材であることが示唆され, 今後その作用に寄与している成分の同定が必要と考えられる。
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  • 郡司 尚子, 斎藤 洋子
    56 巻 (2003) 1 号 p. 29-32
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    細ごぼうおよび洗いごぼうと表示されているごぼうを, 1999年および2000年の2月から12月まで同一スーパーマーケットより毎月購入し, 酵素重量法により不溶性および可溶性食物繊維量を定量した。水分量は購入時期によりやや異なるが, 多くは80-85gであった。細ごぼうおよび洗いごぼうの新鮮物100g当りの不溶性食物繊維量はそれぞれ3.5±0.3g, 3.4±0.3gであり, 購入時期による量的にほとんど変動していなかった。しかし可溶性食物繊維量は, 細ごぼうは1.2-4.7g, 洗いごぼうは1.0-6.1gと購入時期により著しく異なっていたが, 季節や収穫時期により一定した変動傾向は認められなかった。このような可溶性食物繊維量の購入時期による変動は水分量の相違によるものではなかった。にんじん, だいこん, ほうれんそうは春, 夏, 秋に購入し, 不溶性および可溶性食物繊維量を定量したが, これらの野菜では購入時期による変動はみられなかった。
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  • 斉藤 昌之
    56 巻 (2003) 1 号 p. 33-39
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    生体丸ごとでのエネルギー出納の調節とその異常について, エネルギー消費の自律的調節機構に焦点を当てて研究を行い, 1) 非ふるえ熱産生の特異的部位である褐色脂肪組織が, 食事摂取の増減に適応しながら視床下部-交感神経系を介してエネルギー消費量を調節する役割があり, その機能異常が肥満の発症・進展に寄与することを, 各種の実験動物を用いて個体レベルで解析証明し, 更に, 2) 熱産生のキー分子であるミトコンドリア脱共役タンパク質 (UCP) について, 独自に樹立した褐色脂肪細胞株を用いて遺伝子発現調節機構を明らかにした。この過程で, 3) 交感神経性の刺激によってUCPが褐色脂肪組織のみならず白色脂肪組織にも発現し, それによって肥満が軽減されることを見い出した。これらの知見は, 褐色脂肪細胞やUCPが抗肥満プライマリーケア食品開発の有望なターゲットであることを示唆している。
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  • 伊藤 和枝
    56 巻 (2003) 1 号 p. 41-45
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    動脈硬化の危険因子である高血圧, 高脂血症, 肥満と食事因子の関連をヒトを対象に主として食事管理下で追求してきた。食塩は1日10gと一定にしたカリウム(K)負荷により, レニン・アンジオテンシン系, カリクレイン・キニン系による降圧を認め, NaよりNa/K比が重要であることを示した。またKによるインスリンの有意な増加を認め, LPL活性化による中性脂肪, 総コレステロールの低下を認めた。Mg負荷により, Na利尿と交感神経活性の抑制による降圧を認めた。ヒトで初めてMgによるLCATの有意な増加を認め, apo-AI, HDLの上昇とLDLの低下を明らかにし, Mgの有用性を示した。他方, 肥満女性の減量に伴いインスリン抵抗性の改善を認め, 降圧にはインスリン抵抗性が関与し, 交感神経活性の抑制を介することを明らかにした。また, 肥満高血圧者の減量による降圧には血清レプチン濃度が関与し, 交感神経系を介することをヒトで初めて報告した。減量によるLDLの低下には内臓脂肪が関与し, 内臓脂肪にはエネルギーではなく砂糖と脂肪が関与することを明らかにした。
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  • 小川 佳宏
    56 巻 (2003) 1 号 p. 47-51
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    レプチンは代表的な脂肪組織由来ホルモンであり, 視床下部ニューロンに発現するレプチン受容体を活性化して強力な摂食抑制とエネルギー消費増加をもたらす。レプチンあるいはレプチン受容体遺伝子変異により先天性肥満が報告されている。しかしながら大部分の肥満者では血中レプチン濃度は肥満の程度に比例して増加するため, レプチンは体脂肪量を反映する化学的指標として用いられている。一方, 血中濃度が肥満者と同程度に上昇するレプチン過剰発現トランスジェニックマウスでは, 全身の脂肪組織がほとんど消失するほどの著しい痩せを呈するが, このマウスでは骨格筋や肝臓におけるインスリン受容体シグナリングの亢進を伴う糖代謝亢進や交感神経活動亢進による血圧上昇が認められる。以上より肥満に合併する糖尿病や高血圧におけるレプチンの病態生理的意義と治療薬としての可能性が示唆される。
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  • 中里 溥志, 青江 誠一郎
    56 巻 (2003) 1 号 p. 53-59
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
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