日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
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56 巻 , 3 号
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  • 石見 百江, 寺田 澄玲, 砂原 緑, 下岡 里英, 嶋津 孝
    56 巻 (2003) 3 号 p. 159-165
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    高糖質食ならびに高脂肪食 (ラード食) にショウガ粉末あるいはショウガの有効成分であるジンゲロンおよびジンゲロール (ジンゲロンの還元型) を添加し, エネルギー消費に及ぼす影響を酸素消費量と呼吸商の面から検討した。添加前と比べた12時間の累積酸素消費量はショウガの2%添加によって高糖質食群で7%と有意に増加し, ラード食群でも増加傾向 (6%) を示した。その際, 呼吸商 (RQ) はショウガの添加によって高糖質食ならびにラード食群でともに有意に低下した。比較のために唐辛子を2%添加して調べたところ, ショウガ添加とほぼ同程度の酸素消費量の増加とRQの低下を認めた。ショウガの辛味成分であるジンゲロンの効果を調べると, 0.4%の添加によって, 高糖質食群では微増にすぎなかったが, ラード食群で著しく増加した。RQはジンゲロンの添加によって両食餌群ともに低下した。一方, 辛味のないジンゲロールを0.4%添加した場合には, 酸素消費量ならびにRQ値に有意な変化がみられなかった。しかし, ジンゲロンとジンゲロールを同時に添加すると, 酸素消費量は高糖質食群で34%, ラード食群で28%と有意に増加し, 両成分の相乗効果が観察された。RQも有意な低下をみた。以上の実験結果から, ショウガあるいはその辛味成分であるジンゲロンは酸素消費量を増加させ, かつ体内の脂肪の燃焼を盛んにすることによってエネルギーの消費を促進する作用を持つことが明らかになった。
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  • 山田 千佳子, 岩崎 泰史, 吉田 企世子
    56 巻 (2003) 3 号 p. 167-173
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    ホウレンソウ7品種 (パレード, 豊葉, 次郎丸, オーライ, おかめ, オリオン, オラクル) を栽培時期 (秋播き) および施肥を同一条件で栽培し, 還元糖, アスコルビン酸, シュウ酸, 硝酸の違いについて比較した。収穫は, 播種後41日目 (すべての品種), 48日目 (豊葉, 次郎丸, オーライ), 60日目 (オラクル, おかめ, オリオン) である。生育の早いパレードはアスコルビン酸, 還元糖の含有量が少なかった。豊葉, 次郎丸, オーライは生育途上から収穫適期までの生育でアスコルビン酸が増加したが, 豊葉は硝酸含量も増加した。オラクル, おかめ, オリオンは生育途上でもアスコルビン酸含量は多かったが, 収穫適期まで生育させても成分は増加しなかった。
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  • 田中 一成, 西園 祥子, 加瀬 綾子, 巨椋 澄子, 栗田 翠, 村上 智子, 久木野 憲司, 松本 仁, 池田 郁男
    56 巻 (2003) 3 号 p. 175-179
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    一般に食用とされていないクロナマコの有効利用を図ることを目的として, クロナマコ摂取がラットの脂質代謝に及ぼす影響を検討した。生のクロナマコの可食部をフードカッターで粉砕し, 凍結乾燥後粉末状にしたものを試料としてラットの餌を調製した。タンパク質レベルを20%とし, クロナマコを用いた食餌ではタンパク質源としてカゼインとクロナマコを窒素含量で3:1の割合にした。対照として, タンパク質源にカゼインのみを用いたコントロール群を設けた。コレステロール (Chol) を0.2%添加したこれら飼料をSD系雄ラットに4週間自由摂食させた。クロナマコは血清および肝臓Chol濃度をコントロール群より有意に低下させ, HDL-Chol/総Chol比を上昇させた。クロナマコ摂取ラットで糞中への中性および酸性ステロイド排泄は促進した。これらの結果より, クロナマコは糞中へのステロイド排泄促進によりChol低下作用を発現することが明らかとなった。
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  • 谷 由美子, 藤岡 敏明, 浜田 博喜, 国松 己歳, 古市 幸生
    56 巻 (2003) 3 号 p. 181-187
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    9週齢 Wistar 系雄ラット18匹を, 1%コレステロール添加20%ラード食を対照群として, これに0.003%または0.03%バニリルノナンアミド-β-D-グルコシドを添加した0.003%配糖体群, 0.03%配糖体群の3群に分け, 自由摂取で4週間飼育した。配糖体投与によって, 血清総コレステロール, トリグリセリド, 動脈硬化指数および肝臓総脂質, トリグリセリドは濃度依存的に低下した。肝臓コレステロールも配糖体群で低下し, 糞中コレステロール排泄率は上昇した。0.003%群ではアセチルCoAカルボキシラーゼ (ACC) [EC6.4.1.2], 脂肪酸合成酵素 (FAS) 活性とも低下し, 肝トリグリセリドリパーゼ (HTGL) [EC3.1.1.3] 活性は0.03%群で上昇した。脂肪組織のリポプロテインリパーゼ (LPL) [EC3.1.1.34] 活性は配糖体群で高く, 0.003%群が最も高値を示し, LPL mRNA発現量も配糖体群において上昇した。すなわち, 辛味度の低いバニリルノナンアミド-β-D-グルコシドの投与によってカプサイシンと同様に脂質代謝改善作用が認められた。
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