日本栄養・食糧学会誌
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58 巻 , 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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  • 竹森 久美子, 山本 和夫, 石田 浩之, 伊藤 浩行
    58 巻 (2005) 3 号 p. 131-138
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    高血圧性血管病変発症に対する植物性フラボノイドの影響を検討した。生後21週齢の雌性SHRSPに両側卵巣摘出手術を行った後, 1%NaCl水を負荷して重症高血圧を惹起した。30週齢から3群に分け, flavonoid (FL) 群にはレモン果皮 flavonoid 0.2%含有食を, isoflavone (iso) 群には isoflavone aglycon 0.15%含有食を6週間投与した。投与群では血圧への影響は認められなかったが, 脳病変発症抑制傾向が認められた。iso 群では大脳皮質における aquaporin-4 の発現抑制, 大動脈の伸展性の保持, 大動脈中膜におけるbFGFの発現抑制など, 血管の機能低下に対する抑制が認められた。FL群ではDNA酸化の指標である8-OHdGが著しく低値を示した。培養ヒト内皮細胞を用い, ラジカル刺激に対するフラボノイドの影響を検討したところ, レモンフラボノイド主成分である eriocitorin を投与した群では, NADH/NADPH oxidase 阻害剤であるDPIと同様に, 可溶性ICAM-1の発現の抑制がみられ, ラジカルスカベンジャーとしての効果が認められた。以上, 2種のフラボノイドはそれぞれ異なる作用で血管障害発生に対し防御的に作用しており, その一つはエストロゲン作用に基づくことが示唆された。
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  • 山田(田村) 千佳子, 鈴木 綾乃, 根岸 千絵, 岩崎 泰史, 吉田 企世子
    58 巻 (2005) 3 号 p. 139-144
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    秋期栽培においてホウレンソウ3品種 (パレード, リードおよびマジック) を栽培時期および施肥を同一条件で栽培し, 収穫適期以降の還元糖, アスコルビン酸, シュウ酸, 硝酸の変動を解析した。また, ゆでたホウレンソウを用いて官能評価を行った。いずれの品種も生育とともに, 還元糖およびアスコルビン酸は増加し, シュウ酸は減少した。硝酸はパレードおよびリードでは減少し, マジックでは増加した。官能評価は, 還元糖の多いパレードおよびリードでは甘味の評価が高かった。シュウ酸の多いマジックではアクが強く, 少ないリードではアクが弱いと評価される傾向にあった。従来の出荷基準よりもさらに生育させることにより, 内容成分の充実したホウレンソウが得られることが示唆された。
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  • 市 育代, 岩本 昌子, 友寄 博子, 佐藤 匡央, 池田 郁男, 今泉 勝己
    58 巻 (2005) 3 号 p. 145-149
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    コレステロールや植物ステロールを含む動物性食品や植物性食品が調理, 加工, 保存される際にそれらに由来するさまざまな酸化物が生成するが, 日本人における植物ステロール酸化物の摂取量に関する報告は見当たらない。そこで, 本研究では日本人の1日の食事に含まれる酸化コレステロールおよび酸化植物ステロール量について測定し, それらの摂取量の推定を行った。1日分の食事を19日分用意し, 電子衝撃イオン化モードを有するGC-MSを用いて, 特定イオン観察モードによってステロール酸化物の測定を行った。コレステロールの1日当りの食事含量は258±14mg, 酸化コレステロールのそれは2.15±0.32mgであった。植物ステロールおよび酸化植物ステロールの1日当りの食事含量はそれぞれ133±9mgと2.48±0.15mgであった。酸化コレステロールおよび酸化植物ステロール含量ともそれぞれのステロール含量との間に有意な相関はみられなかった。以上の結果より, 日本人はほぼ同じ量の動物性と植物性ステロール酸化物を摂取していることが示唆された。
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  • 岡崎 由佳子, 片山 徹之
    58 巻 (2005) 3 号 p. 151-156
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    フィチン酸は, ミオイノシトールに六つのリン酸基が結合した化合物であり, そのリン酸基が無機質の吸収抑制に関与すると考えられ, 一般的に抗栄養因子と位置付けられている。一方, ビタミン様物質であるミオイノシトールは, 抗脂肪肝作用を有することが知られている。著者らは, フィチン酸のイノシトール骨格に着目し, フィチン酸がミオイノシトールと同様に抗脂肪肝作用を有することや, フィチン酸によるこの効果が現実に摂取しているレベル付近で発揮されることを明らかにした。また, ミオイノシトールとフィチン酸が共通して抗がん作用を有することも報告されている。さらに, 最近の研究からフィチン酸が哺乳動物細胞内における常成分で, 哺乳動物の脳に結合タンパク質が存在し, 細胞内小胞輸送に関与している可能性が考えられている。著者らは, これらの結果からフィチン酸が栄養的にみてビタミン様物質の前駆体あるいはビタミン様物質そのものとして機能しうるのではないかと考えている。
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  • 畑江 敬子
    58 巻 (2005) 3 号 p. 157-160
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    高齢者の口腔内状態は若年者と異なっており, 微粒子の存在の認識が劣り, 味の閾値, においの閾値などが上昇していた。また, 高齢者は個人差が大きく, 歯の状態の良いグループとあまり良くないグループではテクスチャーに対する嗜好が異なった。若年者にとって好ましい飯は米に対する加水量1.50倍 (w/w) であった。高齢者にとって好ましい飯は, 米に対して加水量1.84倍であり, 若年者より軟らかく粘りがある飯であった。高齢者の中で, 歯の状態の良いグループでは1.77倍加水の飯が好まれ, 歯の状態のあまり良くないグループでは2.11倍加水の飯が好まれた。牛肉の煮込み料理では, 加熱時間を延長して軟らかくすると, 若年者には食べやすく好まれたが, 高齢者にはパサパサして食べにくいとされた。加熱時間を延長して肉を軟らかくするよりも, 短時間の加熱で隠し包丁を入れる方が高齢者にとっては食べやすい。同じ物性の飯, 牛肉に対して, 若年者より高齢者の方が咀嚼回数・咀嚼時間が大きかった。
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