日本栄養・食糧学会誌
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62 巻 , 3 号
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総説
  • 池田 郁男
    62 巻 (2009) 3 号 p. 99-105
    公開日: 2009/07/24
    ジャーナル フリー
    動脈硬化症を予防すると考えられる食品成分の生理作用とその作用機構をおもに実験動物を用いて明らかにした。植物ステロールの飽和物である植物スタノールが植物ステロールよりも強くコレステロール吸収を阻害し, 効果的な血清コレステロール濃度低下作用を発揮することを示した。さらに, 植物ステロールおよびスタノールのコレステロール吸収阻害作用の機構を明らかにした。緑茶カテキンの生理作用に関する研究では, 血清コレステロール濃度低下作用と食後高トリアシルグリセロール血症抑制作用の機構を明らかにした。EPAおよびDHAの生理作用に関する研究では, EPAとDHAの脂質代謝への影響の違いや, それらのトリアシルグリセロールでの結合位置の違いによる脂質代謝への影響の違いを明らかにし, また, おもにDHAを多く含む魚油の食後高トリアシルグリセロール血症抑制作用の一機構を提示した。これらの研究は機能性食品の開発や利用に重要な科学的根拠を与えた。
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  • 室田 佳恵子
    62 巻 (2009) 3 号 p. 107-113
    公開日: 2009/07/24
    ジャーナル フリー
    食品がヒトの健康に与える影響を知るためには, 栄養素や機能性成分の吸収代謝, 体内動態や蓄積, すなわち生体利用性を明らかにすることが重要である。生体利用性に最も影響するのが, 食品成分が最初に生体と接する場である消化管における動態や腸管吸収である。有益な健康に対する機能性を有する非栄養素機能性成分の多くは脂溶性であるが, 脂溶性成分の吸収代謝には未解明なことが多い。筆者らは食事性脂質の腸管吸収機構について研究を行い, 脂肪酸やモノグリセリドの吸収に膜タンパク質が関わっていることを培養細胞およびリンパカニュレーションラットを用いて示した。また, 脂質吸収研究の手法や成果をもとに, 脂質膜と親和性を有するフラボノイドについての腸管吸収代謝機構を検討した。これらの培養細胞および動物レベルで得られた成果をヒトボランティアによる摂食試験へと発展させさまざまな食品成分の生体利用性を統合的に解明することを目指している。
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  • 仲川 清隆
    62 巻 (2009) 3 号 p. 115-122
    公開日: 2009/07/24
    ジャーナル フリー
    食品や栄養成分の健康維持に関わる研究が広く行われている。しかし, 実際のヒトで成分を解析する場合難しい面があり, その一因として分析法が十分に確立されていないことが挙げられる。本研究では, 従来微量分析が困難であった茶カテキンをはじめとする種々の食品成分, および新たな疾病要因と考えられる生体膜脂質のメイラード (グリケーション) 産物について, 分析法の開発を目指した。本稿では, 脂質グリケーション産物の分析技術と, その食品・栄養学研究領域への活用を中心に概説する。
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報文
  • 大塚 礼, 玉腰 浩司, 下方 浩史, 豊嶋 英明, 八谷 寛
    62 巻 (2009) 3 号 p. 123-129
    公開日: 2009/07/24
    ジャーナル フリー
    1997年に愛知県内某職域に属する40歳以上の男性のうち, メタボリックシンドローム (以下, Mets) なしと判定された1,857人を対象として, 摂取頻度や嗜好を問う食生活習慣 (卵・野菜・果物・洋菓子・牛乳・清涼飲料水・和洋中の食事・肉または魚・外食・朝食の摂取頻度, 濃い味付け・油っこい料理の好み, 腹いっぱいまで食べるか) が, 5年後のMets発症といかなる関連を有するかを検討した。1,857人中, 5年後にMets発症と判定された者は126人 (6.8%) であった。年齢, 喫煙, 飲酒習慣, 身体活動, 自覚的ストレスを調整した多重ロジスティック回帰分析の結果, 牛乳の摂取頻度が高いこと, 濃い味が好きだが控えること, あっさりしたものが好きなこと, 食事を腹八分目に控えることが5年後のMets発症リスクの低下と有意な関連を示した。個人の嗜好や食物摂取頻度, 食習慣への意識的な配慮が, 将来のMets発症リスク低下に関連する可能性が示唆された。
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研究ノート
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