日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
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62 巻 , 4 号
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総説
  • 山下 かなへ
    62 巻 (2009) 4 号 p. 155-163
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
    ゴマとビタミンEは, ともに老化抑制効果をもつ物質として古くから認識されてきた。ところが, ゴマに含まれるビタミンEの98%は, ビタミンE活性の低いγ-トコフェロール (γ-Toc) である。筆者らは, ゴマとしてγ-Tocを摂取するとγ-Toc単独摂取では認められない高い生体内γ-Toc濃度を観察した。そして, ゴマの特徴的成分であるゴマリグナンがビタミンEの主要代謝物であるカルボキシエチルヒドロキシクロマン (CEHC) への分解を阻害することを認めた。この作用はゴマリグナンに特異な作用で, 他のリグナン物質, たとえばflaxseedやエゾ松に含まれるリグナン物質では認められなかった。また, 筆者らは, トコトリエノールが血漿や肝臓に比べ, 皮膚や脂肪組織に特に多量に貯留することを認め, ゴマリグナンがこれら組織のトコトリエノール濃度を増加させることを見出した。そして, ヘアレスマウスに紫外線を照射した実験で, 皮膚に貯留したトコトリエノールが紫外線照射による皮膚障害を軽減させる可能性を認めた。
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  • 石原 健吾
    62 巻 (2009) 4 号 p. 165-170
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
    食品成分が持久運動能力に及ぼす影響を解析するために, 新たにマウス用流水プールを開発した。本装置を利用して, カプサイシンおよびその類縁体, 漢方薬であるナンパオが, 脂質代謝の亢進を介して, マウスの運動継続時間を延長したことを示した。さらに, 質量分析機を内蔵した呼気ガス分析装置をマウス用に調整して, ヒドロキシクエン酸が運動中の脂質酸化量および運動継続時間を増加することを示した。また, 新規環状デンプンであるクラスターデキストリンは, 運動中の糖質補給源として, マウスの運動継続時間を延長することを明らかにした。2006年には, 段階的に運動負荷を増加できる流水遊泳装置を開発し, マウスの運動継続時間における個体差の低減化, 実験時間の短縮, 再現性の向上に成功し, 装置の高感度化を実現した。
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報文
  • 小島 正明, 落 俊行, 明尾 一美, 田内 遊, 大谷 元
    62 巻 (2009) 4 号 p. 171-178
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
    食塩無添加で蒸し大豆を米麹により発酵後, 凍結乾燥した大豆発酵粉末 (便宜上, 無塩味噌粉末と命名) の抗肥満作用を検討した。0, 20および40%の無塩味噌粉末を含む高脂肪飼料ならびに標準飼料でICR系マウスを12週間飼育した。その結果, 無塩味噌粉末無添加の高脂肪飼料群のマウスは標準飼料群のマウスと比べて体重, 肝臓重量, 腹腔内脂肪組織重量が有意に増加した。また, 肝臓および血清中の脂質量と, 血清グルコース量も標準飼料群と比べて有意に増加した。しかし, 高脂肪飼料に無塩味噌粉末を添加することにより, 体重, 肝臓重量, 腹腔内脂肪組織重量および血清グルコース量の上昇は抑制された。一方, 脂肪組織中のレプチンおよびレジスチンmRNAの発現量は無塩味噌添加高脂肪飼料群で無塩味噌無添加高脂肪飼料群に比べ有意に低下し, アディポネクチン (ACRP30) mRNAの発現量は上昇した。以上の結果は, 無塩味噌のマウスへの経口投与は高脂肪飼料誘導肥満に対して抗肥満効果があることを示している。
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資料
  • 柴田 克己, 遠藤 美佳, 山内 麻衣子, 廣瀬 潤子, 福渡 努
    62 巻 (2009) 4 号 p. 179-184
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
    日本人母乳中の水溶性ビタミン含量に関する報告は, すでに多くあるが, 食生活の変化により変動するものと思われるので定期的な測定が必要である。そこで, 最近の日本人の母乳中のすべての水溶性ビタミン含量を測定し, 各水溶性ビタミン含量の分布図をまとめたので資料として報告する。各ビタミンの平均値±SDは以下に示す値であった。ビタミンB1含量はチアミン塩酸塩として0.12±0.06 mg/L, ビタミンB2はリボフラビンとして0.39±0.13 mg/L, ビタミンB6はピリドキシンとして0.10±0.04 mg/L, ビタミンB12はシアノコバラミンとして0.68±0.26 μg/L, ナイアシンはニコチンアミドとして1.4±0.47 mg/L, パントテン酸は7.0±2.5 mg/L, 葉酸はプテロイルモノグルタミン酸として46±22 μg/L, ビオチンは4.6±2.6 μg/L, ビタミンCはアスコルビン酸として46±11 mg/Lであった。
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