日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
検索
OR
閲覧
検索
63 巻 , 1 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
総説
  • 永尾 晃治
    63 巻 (2010) 1 号 p. 3-7
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    本研究は, メタボリックシンドロームに対する食環境の影響について検討を行う中で, 特に機能性脂質の活用に注目した。その中で, 鎖中に共役二重結合をもつことを特徴とする共役脂肪酸が, 病態モデルラットの肥満・高脂血症・肥満誘発性高血圧の発症を抑制することが見い出された。その作用機序として, 肝臓や骨格筋において糖・脂質代謝関連遺伝子の発現調節を介して代謝異常を改善すること, 脂肪組織においては分泌性アディポサイトカインの産生調節を介して全身の糖・脂質代謝や血圧調節に影響を及ぼすことが示された。その他にも共役脂肪酸異性体, n-3脂肪酸, 植物ステロール異性体, リン脂質異性体などが, 糖・脂質代謝調節機能を発揮することでメタボリックシンドロームの予防・改善に寄与しうることを明らかにした。以上の成果は, メタボリックシンドロームの予防・改善における機能性脂質活用の有効性を示し, 特にアディポサイトカイン産生制御を介した病態改善作用は, 栄養薬理学研究における新たな標的組織として脂肪組織の重要性を強く示唆するものであった。今後, 詳細な作用機序の解明や新規の機能性脂質発見など, さらなる研究の進展が期待される。
    抄録全体を表示
報文
  • 中川西 修, 小野木 弘志, 佐藤 敦, 渡辺 弘見, 平賀 元, 新島 富紀枝, 丹野 孝一, 恩田 昌明, 東野 勲, 古田 精一, 只 ...
    63 巻 (2010) 1 号 p. 9-16
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    本研究では, パントテン酸カルシウムの抗疲労効果および認知障害改善効果の有無を行動薬理学的に検討した。実験方法として, マウスを1.5時間または3時間強制歩行負荷しその後に自発運動量および強制水泳試験における水泳行動を測定した。さらに, パントテン酸カルシウム欠乏マウスを使用し, 1.5時間の強制歩行負荷後の自発運動量を測定した。また, スコポラミン誘発性の学習障害に対するパントテン酸カルシウムの効果をY-迷路および受動回避反応測定装置を用い検討した。パントテン酸カルシウムの300および600 mg/ kgの経口投与により, 3時間強制歩行負荷後の自発運動量および水泳行動の減少が改善した。パントテン酸カルシウム欠乏マウスは, 強制歩行負荷後の自発運動量の減少がコントロールと比較し, 顕著であった。スコポラミン誘発性学習障害は, パントテン酸カルシウムの急性または慢性投与によって改善しなかった。以上の結果から, パントテン酸カルシウムが身体的疲労を軽減できるサプリメントとして有用である可能性を示唆した。
    抄録全体を表示
研究ノート
  • 伊賀 悠祐, 松尾 達博
    63 巻 (2010) 1 号 p. 17-19
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    アルドヘキソースの一種であるD-アロースは, 自然界にほとんど存在しない希少単糖であり, 栄養学的な性質については不明である。そこで, 本研究では, 8週齢ウィスター系雄ラットを用いて, 経口摂取されたD-アロースの体内動態について検討した。D-アロースを体重kgあたり8 g経口投与し, 投与後3日間の糞尿中, 1, 3および7時間後の消化管内容物中のD-アロースを測定した。D-アロース投与後のラットに下痢などの異常は確認されなかった。経口投与24時間後の尿および糞中のD-アロースは, それぞれ投与量の90.9, 2.7%であった。胃内容物中のD-アロースは投与後1から3時間にかけて急激に減少し, 小腸, 盲腸内容物中のD-アロース残存量はわずかであった。これらの結果から, 摂取されたD-アロースは, 少なくとも90%以上が小腸から血中に吸収され, 急速に尿中に排泄されたと考えられる。
    抄録全体を表示
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top