日本栄養・食糧学会誌
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63 巻 , 4 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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総説
  • 福渡 努
    63 巻 (2010) 4 号 p. 135-141
    公開日: 2010/10/05
    ジャーナル フリー
    トリプトファンからニコチンアミドが生合成されるという点において, ナイアシンは他のビタミンとは異なる特徴を持つ。本研究では, トリプトファン-ニコチンアミド転換経路は, ナイアシンの栄養状態の維持にどのような生理的意義を持つのか明らかにすることを目的とした。ヒトを対象とした調査より, 67 mgのトリプトファン摂取から1 mgのニコチンアミドが生合成されること, 妊娠中期から末期にかけてトリプトファン-ニコチンアミド転換率が増加することを明らかにした。動物実験により, ナイアシンを摂取しなくてもナイアシンの栄養状態の維持に必要なニコチンアミドをトリプトファンから供給できること, トリプトファンからのニコチンアミド生合成に主要な役割を果たす臓器は肝臓であることを明らかにした。さらに, プラスチック可塑剤フタル酸エステルがトリプトファン-ニコチンアミド転換経路の鍵酵素であるアミノムコン酸セミアルデヒド脱炭酸酵素を阻害し, トリプトファンからのニコチンアミド合成を著しく増大させることを明らかにした。
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報文
  • 花井 美保, 江指 隆年
    63 巻 (2010) 4 号 p. 143-150
    公開日: 2010/10/05
    ジャーナル フリー
    生活リズム撹乱モデル実験系として連続暗黒飼育条件を用い, 成長期雄ラットの生殖器官発達に与える飼料中栄養素量の影響に関し, 基礎データの蓄積を行っている。本実験では飼料中水溶性ビタミン, 脂溶性ビタミンの影響について検討した。実験動物はフィッシャー系4週齢雄ラットとし, 連続暗黒下にて, 明暗飼育条件, 飼料中水溶性ビタミン量, 脂溶性ビタミン量を因子とする3元配置実験計画法により実験を実施した。飼料中の水溶性, 脂溶性ビタミン量は標準量の1/3.3量, 標準量, 標準量の3倍量の3水準とし, タンパク質量は9%カゼイン, その他の成分はAIN-93G飼料に準じ, 4週間飼育した。対照群は正常明暗飼育 (12時間明期, 12時間暗期) とし, 生殖器官重量および血清テストステロン濃度を測定した。精巣重量には明暗飼育条件の影響および明暗飼育条件, 水溶性ビタミン, 脂溶性ビタミンの交互作用が認められた。連続暗黒飼育群において, 精巣重量を最大にする飼料は「高水溶性ビタミン, 低脂溶性ビタミン飼料」, 最小にする飼料は「標準水溶性ビタミン, 標準脂溶性ビタミン飼料」であった。一方, 正常明暗飼育群では, 「標準水溶性ビタミン飼料, 標準脂溶性ビタミン飼料」で最大となった。血清テストステロン濃度には, 検討した因子の有意な影響が認められなかった。生活リズム撹乱モデル実験系である連続暗黒飼育下では, 生殖器官の発達に必要なビタミン量が変化し, 水溶性ビタミンの必要量は増加, 脂溶性ビタミンの必要量は低下することが示された。
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  • 上西 一弘, 田中 司朗, 石田 裕美, 細井 孝之, 大橋 靖雄, 門脇 孝, 折茂 肇
    63 巻 (2010) 4 号 p. 151-159
    公開日: 2010/10/05
    ジャーナル フリー
    日本人成人の牛乳・乳製品摂取状況とメタボリックシンドロームの関係について検討を行うため横断的な調査を行った。対象者は乳業メーカー4企業グループに勤務する従業員とその家族 (20-69歳) とした。自記式のアンケートを郵送し記入を依頼した。解析対象者数は非喫煙男性3,252人, 非喫煙女性3,296人, 喫煙男性2,111名である。メタボリックシンドロームの判定では, 非喫煙男性で積極的支援と判定された者が18%であった。非喫煙女性では腹囲の基準を80 cmとした場合には, 積極的支援と判定された者が10%であった。牛乳・乳製品摂取量により対象者を四分位にわけ, 最も摂取量が少ないグループを基準としたときの, 他のグループのオッズ比をみると, 非喫煙女性では牛乳・乳製品摂取量が増えるにしたがい, 有意に低下していた。非喫煙男性でも同様の傾向がみられた。本研究の結果, 非喫煙者ではメタボリックシンドロームの予防に牛乳・乳製品の摂取が有効である可能性が示された。
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研究ノート
  • 吉崎 貴大, 多田 由紀, 児玉 俊明, 森 佳子, 小久保 友貴, 日田 安寿美, 三谷 健, 小松 泰喜, 東郷 史治, 川野 因
    63 巻 (2010) 4 号 p. 161-167
    公開日: 2010/10/05
    ジャーナル フリー
    本研究は, 交代制勤務を伴う看護師および介護士の食習慣と生活時間に関する実態を明らかにすることを目的とした。介護老人保健施設および病院に勤務する女性職員のうち, 看護師あるいは介護士134名を対象に, 食習慣・生活時間に関する自記式アンケート調査を行った。その結果, 夜勤を含む交代制勤務者は, 日勤勤務者よりも「菓子類」および「嗜好飲料」の摂取量が多かった。また, 交代制勤務者の生活時間は勤務形態によって異なり, 夜勤入り日, 夜勤明け日は日勤日と比較して朝食と昼食の欠食者が有意に多かった。さらに, 交代制勤務経験年数とBMIの間には有意な正の相関がみられ, 交代制勤務者における食習慣・生活時間とBMIは密接に関連することが示唆された。
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