日本栄養・食糧学会誌
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64 巻 , 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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報文
  • 閑田 文人, 井森 悠佳, 原 節子
    64 巻 (2011) 1 号 p. 3-10
    公開日: 2011/05/27
    ジャーナル フリー
    共役リノレン酸 (CLN) 含有油脂は酸化安定性に乏しいことがその利用において問題となる。一般に油脂の酸化安定性はその脂肪酸組成に依存しているが, 脂肪酸組成が等しい場合にはそのトリアシルグリセロール (TAG) 分子種組成の影響が考えられる。本研究ではCLNを24, 45%程度含有する油脂として, オレイン酸主体TAGにCLNを1,3位特異性を有する酵素を用いて導入するアシル基変換反応と, CLNを含む桐油とオレイン酸主体TAGの油脂の混合の2方法によって調製し, これらの酸化安定性を比較することによりCLN含有油脂の酸化安定性に及ぼすTAG分子種組成の影響について検討した。まず, 2方法で調製したCLN含有油脂の分子種をHPLCによって分析した結果, アシル基変換反応により調製した油では1分子あるいは2分子のCLNを含むTAGが存在していたのに対し, 混合油では3分子のCLNからなるTAG (3CLN-TAG) が存在し, 分子種組成に大きな差が見られた。さらに, 自動酸化および加熱酸化試験の結果, CLN含有率24%の場合には調製油と混合油の酸化挙動に大きな違いは見られなかったが, CLN含有率45%の場合には, 混合油に比較して, 調製油は明らかに高い酸化安定性を示した。以上の結果から, CLN含有油脂としては3CLN-TAGを含まない調製油が酸化安定性の点からより有効であることが判明した。
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  • 中嶋 洋子, 石田 明子, 渡辺 友佳理
    64 巻 (2011) 1 号 p. 11-17
    公開日: 2011/05/27
    ジャーナル フリー
    母親の食餌制限が, 離乳後の仔ラットの食物選択に及ぼす影響を調べた。妊娠ラットを対照群と制限食群の2群に分け, 対照群にはAIN93Gを自由に摂取させ, 制限食群には対照群が摂取した飼料の65%の飼料を与えて妊娠・授乳期間飼育した。離乳後は, すべての仔ラットに糖質・たんぱく質飼料 (CPD) と脂質・たんぱく質飼料 (FPD) の選択摂取を24日間行わせた。出生時体重は両群間で有意な差はみられなかったが, 離乳時の体重は制限食群が対照群に比べて有意に低かった。しかし, 選択摂取期間の体重増加率 [体重増加量 (g) /離乳時体重 (g) ] は, 対照群の雄と雌がそれぞれ2.6倍と2.0倍であり, 制限食群の雄と雌がそれぞれ4.0倍と3.0倍であり, 雌雄ともに, 制限食群が対照群よりも高かった。また選択摂取期間の2週目と3週目に, 制限食群の雄のFPD摂取割合 [FPD摂取量 (g) /総摂取重 (g) ] は対照群よりも高かった。したがって, 制限食群の雄仔ラットは, 離乳後にcatch-up growthを達成するために, 脂質に対する強い嗜好性を示したと推測された。
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研究ノート
  • 脇坂 しおり, 松本 雄大, 永井 元, 村 絵美, 森谷 敏夫, 永井 成美
    64 巻 (2011) 1 号 p. 19-25
    公開日: 2011/05/27
    ジャーナル フリー
    胃電図は, 腹部表面から皮膚電極を用いて胃筋電活動を記録する方法である。本研究では, 摂取する水の温度と量が朝の胃運動に及ぼす影響を検討するため, 胃疾患を有さない27名の女性を無作為に3群に割り付け, 15ºC, 250 mLの冷水 (Cold250) と65ºCの同量の湯 (Hot250), 65ºCのカップ1杯 (150 mL) の湯 (Hot150) をそれぞれの群に負荷した。前夜から絶食した被験者に, 午前9時に試験サンプルを負荷し, 飲水前20分間, および飲水後35分間の胃電図を測定した。得られた胃の電気信号を解析し, 1分間に約3回発生する胃運動正常波の出現頻度と, 胃運動の強さの指標として正常波をパワースペクトル解析して得られた正常波パワーを飲水前後の増加比で評価した。飲水負荷後の正常波出現頻度は, Hot250では一過性に増加, Cold250では一過性に減少し, 経時変化のパターンには有意な差が認められた (p=0.001) 。Hot150負荷後の正常波出現頻度においてもHot250と同様の変化が認められた。正常波パワー増加比は, 水の温度, 量にかかわらず飲水後に同程度の増大が認められた。以上より, 65ºCで150 mL以上の湯は飲水後の胃運動正常波の出現頻度を増加させること, および胃運動正常波の強さは本研究で用いた水の温度と量にかかわらず一過性に増大することが示唆された。
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  • 野口 茜, 森山 明穂, 峰尾 茂, 藤澤 洋子, 杉山 まりか, 坂口 英
    64 巻 (2011) 1 号 p. 27-33
    公開日: 2011/05/27
    ジャーナル フリー
    近年, 肥満予防に対するポリフェノールの有用性がよく論じられている。ボイセンベリーにはアントシアニンやエラグ酸などのポリフェノールが多く含まれているが, 抗肥満作用に関する報告はない。そこで, 5%ボイセンベリー果汁 (BJ) を添加した普通食並びに高脂肪食をWistar系雄性ラット (6週齢) に12週間摂取させ, BJが肥満を予防する作用をもつか試験した。その結果, BJ添加は, 体重増加量, 体脂肪蓄積, 肝臓脂質中の中性脂肪量および総コレステロール量を, 有意に低下させた。また, 各飼料摂取後の血漿中中性脂肪濃度を測定した結果, BJ添加が食後3時間での血漿中中性脂肪濃度上昇を, 有意に抑制した。以上の結果から, ボイセンベリー果汁の摂取は, 高脂肪食摂取による肥満を予防する可能性が示唆され, さらにはメタボリックシンドロームの改善にも有用であると考えられた。
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