日本栄養・食糧学会誌
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64 巻 , 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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総説
  • 山岡 一平
    64 巻 (2011) 2 号 p. 83-89
    公開日: 2011/06/10
    ジャーナル フリー
    麻酔薬は体温の恒常性を破綻させ, 体温低下をもたらす。手術時の低体温は種々の合併症とも関連し, 予防策の一環にアミノ酸が混和された輸液製剤が投与される。ラットを用いた本研究では, 麻酔状態でアミノ酸液を持続静脈内投与した場合, 1) 覚醒下に比べて血中インスリン濃度と翻訳開始因子のリン酸化の度合いを著しく上昇させて骨格筋のタンパク質合成を刺激すること, 2) このインスリン高値が骨格筋タンパク質合成, エネルギー消費と腹腔内温度の連関上昇に寄与することを明らかにした。また, アミノ酸投与により筋原線維タンパク質の分解が亢進し, タンパク質代謝回転の向上が体温制御に深く関わることを傍証した。また, 体温保持には分枝鎖アミノ酸群が必要であり, なかでもイソロイシンは血糖調節やエネルギー代謝制御能を有することを示した。これとは別に, 食餌タンパク質が, 深部体温の概日変動の形成に深く関わり, 活動期と非活動期で独自の調節系により緩衝していることを見出した。これらの知見は重要な生命兆候である体温の制御の一端をアミノ酸が負うことを示したものである。
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報文
  • 伊藤 俊輔, 神福 壽子, 多田 恵理子, 横山 芽衣子, 小林 ゆき子, 桑波田 雅士, 木戸 康博
    64 巻 (2011) 2 号 p. 91-98
    公開日: 2011/06/10
    ジャーナル フリー
    インスリンは脂肪蓄積作用を有することが知られている。インスリンをラットに投与した研究は数多く行われてきたが, インスリン投与による内臓脂肪型肥満誘発の報告はない。本研究の目的は, 長期インスリン投与による新たな内臓脂肪型肥満モデル動物を作成することである。雌性ラット (6週齢) に8 (8 I群), 16 (16 I群), 32 (32 I群) IU/kg BW/日のインスリンを12週間皮下投与した。対照群には生理食塩水を投与した (0 I群) 。実験終了時の32 I群の生存率 (29%) は0 I群, 8 I群および16 I群に比べ有意に低下した。体重および摂食量はインスリン投与量に依存して増加した。8 I群の体タンパク質比率は0 I群および16 I群に比べ有意に増加した。16 I群の総内臓脂肪重量と体脂肪比率は0 I群および8 I群に比べ有意に増加した。以上の結果から, 16 IU/kg BW/日のインスリンを12週間皮下投与することで内臓脂肪型肥満モデル動物が作成できると結論づけた。
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  • 村木 悦子, 松岡 知里, 及川 璃奈, 佐藤 しのぶ, 千葉 大成, 角田 伸代, 加園 恵三
    64 巻 (2011) 2 号 p. 99-106
    公開日: 2011/06/10
    ジャーナル フリー
    香辛料の一種であるフェヌグリーク (Trigonella foenum-graecum L.) の生活習慣病予防効果を検討した。標準食 (STD) および高脂肪・高ショ糖食 (HFS) の2種類の実験食を作成し, それぞれの実験食にフェヌグリーク添加群を加えて計4群とし, 正常なSD系ラットに摂食させた。HFSではフェヌグリーク添加によって, 体重増加量, エネルギー効率比および精巣周囲白色脂肪組織重量は減少した。また, 肝臓中の総コレステロール量も減少し, 糞中への総胆汁酸排泄量が増加した。しかしながら, 耐糖能に関してはフェヌグリーク添加による大きな影響はみられなかった。以上のことから, フェヌグリークは食餌中脂質の糞中への排泄を促進することによって, 肝臓および白色脂肪組織への脂肪蓄積を抑制し, その結果として体重増加を抑制することが推察された。
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研究ノート
  • 荒牧 礼子, 廣内 智子, 佐藤 厚
    64 巻 (2011) 2 号 p. 107-111
    公開日: 2011/06/10
    ジャーナル フリー
    野菜摂取量増加を目的とした栄養教育において, 喫食者に野菜摂取目標量, および自己の日常的な野菜摂取量を把握させることは重要である。喫食者が野菜と認識する食品素材が, 日本食品標準成分表において野菜として定義・分類されている食品素材とどの程度異なっているのかを調査し, その違いが日常的な野菜摂取量把握に及ぼす影響の検討を行った。成分表に収載されている主要野菜25品目, および非野菜15品目の計40品目を抽出し, 野菜, および非野菜かの認識を質問した。その結果, 平均正解率は, 野菜類93.6%, 非野菜類57.8%, 正解率の最も低かった食品は, じゃがいも14.9%, 次いで, やまいも18.9%, さつまいも24.2%であり, いも類を野菜と誤認識している者が非常に多いことが明らかとなった。また, 市販弁当78種類の副食に使用されていた食品素材の重量を秤量し, 分類した結果, 野菜実重量は47±26 g, 認識野菜重量は57±29 gと実重量に比較し21%高値を示した。
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