日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
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67 巻 , 2 号
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総説
  • 鳥居 邦夫
    67 巻 (2014) 2 号 p. 65-72
    公開日: 2014/04/21
    ジャーナル フリー
    リジン欠乏の認知と適応の仕組みは, 視床下部外側野を中心に摂食や嗜好性の中枢の他に味覚や内臓感覚の入力野の延髄孤束核や迷走神経求心性線維で, リジンに鋭敏に応答する可塑性がアクチビンAにより生じることによる。加えてリジン特有の手がかり音, 味や匂い等の情報と連合して視床下部外側野ニューロンが応答する高次の可塑性も生じた。リジン欠乏ラットはリジンの定量的摂取を学習し, 恒常性を回復し食欲とタンパク質栄養状態の正常化により, リジン欠乏時の食塩嗜好性は低下したがグルタミン酸嗜好性が生じた。グルタミン酸はタンパク質摂取のマーカーの他に, 胃の迷走神経求心性線維ではグルタミン酸にのみ応答し, この情報により食物摂取の認知とその後の消化吸収, 代謝の調節に関わっている。グルタミン酸のラット胃内投与後の脳のMRI応答から, 記憶学習の他に食事性産熱に関わる中枢を介して肥満モデルの肥満を抑えた。
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報文
  • 北野 泰奈, 本間 太郎, 畠山 雄有, 治部 祐里, 川上 祐生, 都築 毅, 仲川 清隆, 宮澤 陽夫
    67 巻 (2014) 2 号 p. 73-85
    公開日: 2014/04/21
    ジャーナル フリー
    日本人の食事 (日本食) は健康食として世界中に認知されている。しかし, 日本では食の欧米化が進行し, 現代日本食が本当に有益か疑わしい。そこで本研究では, 時代とともに変化した日本食の有益性を明らかにするため, 2005年, 1990年, 1975年, 1960年の日本食を調理・再現し, これをマウスに4週間与えたところ, 1975年日本食を与えたマウスで白色脂肪組織重量が減少した。肝臓のDNAマイクロアレイ解析より, 1975年日本食を与えたマウスは糖・脂質代謝に関する遺伝子発現が増加しており, 代謝の活性化が認められた。次に, 各日本食のPFCバランス (タンパク質・脂質・炭水化物のエネルギー比率) を精製飼料で再現し, 上記と同様な試験を行ったところ, 群間で白色脂肪組織重量に大きな差は認められなかった。以上より, 1975年頃の日本食は肥満発症リスクが低く, これは食事のPFCバランスに依存しないことが明らかとなった。
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  • 酒井 芙弥子, 鈴木 宏枝, 宮井 弓菜, 頼田 美佳, 浅野 真理子, 高橋 享子
    67 巻 (2014) 2 号 p. 87-94
    公開日: 2014/04/21
    ジャーナル フリー
    Brown Norway (BN) ラットを用いて, 拘束ストレスがアレルギー誘導時における腸間膜リンパ節リンパ球の免疫機能および骨密度に与える影響について検討した。ストレスは, 血漿コルチコステロン量や食餌量に影響を及ぼした。さらに, ストレス負荷下のアレルギー誘導群の骨密度の増加率は, ストレス非負荷群よりも低い値を示した。ストレス負荷下のアレルギー誘導群の血漿IgE, IgG1, IgG2a, OVA特異IgE, OVA特異IgG1, OVA特異IgG2aは, いずれもストレス負荷前に比較して有意な増加を示した。さらに, MLNリンパ球のOVA特異IgE, OVA特異IgG1, IL-10も, 負荷前に比較して有意な増加を示した。このことより, ストレスがアレルギー誘導時の局所性腸管免疫応答に強い影響を与え, Th2細胞への分化が優位に誘導され, さらに, 骨密度形成に影響を与えたものと考えられた。
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  • 中山 久之, 田中 隆, 宮田 裕次, 齋藤 義紀, 松井 利郎, 荒牧 貞幸, 永田 保夫, 田丸 靜香, 田中 一成
    67 巻 (2014) 2 号 p. 95-103
    公開日: 2014/04/21
    ジャーナル フリー
    有効利用されていないミカン未熟果と緑茶三番茶葉を, 緑茶製茶機械を用いて混合揉捻した新たな発酵茶の開発を行い, 発酵茶に含まれるヘスペリジンの溶解性を高める製造条件を追究した。ミカン未熟果と三番茶葉を混合揉捻することで, ヘスペリジンの水, 熱水およびエタノールへの溶出率が向上し, ミカン未熟果と茶葉の混合比率が1:3, 揉捻時間が20分の製造条件で最も高かった。この条件で製造した未熟ミカン混合発酵茶には, ミカン由来のシネフリン, ナリルチン, ヘスペリジン, 茶葉に由来するカテキン類およびカテキン類の酸化により生成した紅茶ポリフェノール類が含まれていた。紅茶を抽出して得られたエピガロカテキンガレートや紅茶ポリフェノール類を主成分とする水溶液とヘスペリジンを混合すると, ヘスペリジンの溶出率は増加した。未熟ミカン混合発酵茶は, ヘスペリジンの溶解性を向上させることから, 新たな機能性食品素材となる可能性が示唆された。
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