日本栄養・食糧学会誌
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67 巻 , 3 号
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総説
  • 河田 照雄
    67 巻 (2014) 3 号 p. 119-125
    公開日: 2014/06/23
    ジャーナル フリー
    肥満や生活習慣病の予防・改善のための基礎および応用への基盤研究を行った。肥満の発症において重要な脂肪細胞の形成制御機構のマスターレギュレーターである核内受容体とそのリガンドに焦点を当て研究を進めた。その結果,内因性の核内受容体のリガンドを見出すとともに,その機能について明らかにした。また,肥満から発症するインスリン抵抗性の主要因である脂肪組織の炎症反応を食品成分で抑制することにより,それらの疾患が改善することを明らかにした。さらに,生体のエネルギー代謝制御に重要であることが明らかとなってきた脂肪組織で発現する褐色様脂肪細胞の発生抑制にも炎症反応が関与することを明らかにした。本稿では,肥満に関連する疾病と生体内成分および食品由来成分の関連について脂肪細胞とエネルギー代謝の面から解説した。
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報文
  • 菅原 詩緒理, 赤羽 たけみ, 福居 健一, 塚本 幾代
    67 巻 (2014) 3 号 p. 127-135
    公開日: 2014/06/23
    ジャーナル フリー
    サイトケラチン18 (CK18) 断片M30抗原 (M30) の血中濃度の上昇は, 健康人と非アルコール性脂肪性肝疾患 (nonalcoholic fatty liver disease: NAFLD) の鑑別, さらに単純性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝炎 (nonalcoholic steatohepatitis: NASH) の鑑別に有用であることが報告されている。本研究は, M30を指標としNAFLDの発症および進展と摂取栄養素の関連を検討した。飲酒量が20 g/日以内の男性162例を対象に, M30の測定, 臨床検査, 栄養素等摂取状況調査および血漿脂肪酸組成分析を行った。M30はBody Mass Index (BMI) , アラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) , アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) , インスリン抵抗性指標 (HOMA-IR) , 糖質摂取量およびdelta 9 デサチュラーゼ (D9D) indexと正の傾向性を示した。多変量解析よりM30の上昇は, 穀類摂取量とD9D indexが寄与し, さらにD9D indexには糖質摂取量が関連することが示された。以上の結果より, 糖質摂取量の増加が脂肪酸代謝を変化させることによって, 血清中のM30濃度を上昇し, NAFLDを発症・進展させる可能性が示唆された。
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  • 田淵 真愉美, 冨岡 加代子, 平松 信, 糸島 達也, 塚本 幾代
    67 巻 (2014) 3 号 p. 137-143
    公開日: 2014/06/23
    ジャーナル フリー
    トランス脂肪酸 (TFA) は脂質異常症や心血管疾患の危険因子として知られているが, TFAが非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) に及ぼす影響については明らかにされていない。本研究では, 男性の血中TFA組成を分析し, NAFLDとTFAの関連について検討した。NAFLD群 (n=42) では, Control群 (n=35) に比べリノール酸の異性体であるリノエライジン酸 (9t,12t-C18:2) の有意な上昇とdelta 5デサチュラーゼ (D5D) indexの有意な低下を認めた。9t,12t-C18:2は血清サイトケラチン (CK) 18 M30抗原, CK18 M65抗原およびアラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) と有意に正相関し, D5D indexと有意に負相関した。これらの結果から, TFA, 特に9t,12t-C18:2の上昇は脂質代謝の変化によってNAFLDの肝のアポトーシスやネクローシスを引き起こし, その進展に関与する可能性が示唆された。
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