日本栄養・食糧学会誌
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67 巻 , 4 号
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総説
  • 山下 広美
    67 巻 (2014) 4 号 p. 171-176
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル フリー
    酢酸は, 生体において空腹時に脂肪酸からβ酸化により生成される内因性の成分であり, 骨格筋などで生体燃料として利用される。一方, 外因性に酢酸を摂取すると酢酸は容易に血中に移行し組織に速やかに取り込まれた後, その代謝過程でAMPを生成し細胞内のAMP/ATP比を増加させてAMPキナーゼ (AMPK) を活性化させる。2型糖尿病の病態モデル動物に酢酸を継続的に摂取させると, 肥満が抑制され耐糖能を改善させる。また肝臓において脂肪合成関連遺伝子の転写量を低下させることから, 酢酸は脂肪合成を抑制するように作用すると示唆される。その他エネルギー消費割合の増加, 白色および褐色脂肪組織においては脂肪滴肥大化の抑制が見られる。以上より酢酸は空腹時には内因性の成分として生成され生体燃料として利用されるが, 摂食時に酢酸を摂取すると脂肪合成の抑制による肥満の抑制, さらに肥満に起因した2型糖尿病予防効果をもたらすと示唆される。
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報文
  • 千葉 剛, 佐藤 陽子, 中西 朋子, 横谷 馨倫, 狩野 照誉, 鈴木 祥菜, 梅垣 敬三
    67 巻 (2014) 4 号 p. 177-184
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル フリー
    特定保健用食品 (特保) は食生活改善の目的として適切に利用することで効果が期待されうる。これまで, 実際の利用目的, 方法, 効果の実感などの具体的内容については明らかになっていないためアンケート調査を行った。利用目的として健康維持が多い一方で, 病気の予防・治療に用いている利用者も認められた。約4割の利用者が摂取目安量および摂取方法を知らない, もしくは守っておらず, ほとんどの利用者が効果を実感できていなかった。一方, 摂取目安量および摂取方法を守っている利用者や, 生活習慣を改善した利用者では, 効果が実感できているという結果が得られた。また, 服用している医薬品と同様の保健機能を謳った特保を利用している利用者もいた。本調査により, 特保が適切に利用されておらず, 疾病治療目的に利用されていることが明らかとなったことから, 安全かつ効果的に利用するためには, 特保の性質を利用者に認識してもらう必要性がある。
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研究ノート
  • 林 あつみ, 高橋 ルミ子, 木元 幸一
    67 巻 (2014) 4 号 p. 185-191
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル フリー
    クレソン摂取が血圧と脂質代謝に及ぼす影響について検討を行った。高血圧自然発症ラット (SHR) を2群に分け, 実験群には2.5%クレソン含有飼料を与えた。11週間後, 実験群の収縮期血圧が低下した。そこで, マグヌス法を用いて血圧上昇抑制機序の追跡を行ったところ, クレソン水抽出液はアンギオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害作用と弱いアンギオテンシンII1型 (AT1) 受容体拮抗作用を有することがわかった。エタノールおよびメタノール抽出液は, 作用は弱いもののアドレナリンα受容体活性化および電位依存性カルシウムチャネル開口に対する拮抗作用を有することが示唆された。また, 血清総コレステロール, 低密度リポタンパク質 (LDL) -コレステロール, 中性脂肪が有意に低下し, 肝臓総コレステロールの低下傾向が観察された。これらのことよりクレソンの日常的な摂取は血圧上昇抑制および脂質代謝改善に有効であることが示唆された。
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