日本栄養・食糧学会誌
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68 巻 , 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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総説
  • 寺尾 純二
    68 巻 (2015) 1 号 p. 3-11
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
    食品中の抗酸化成分は, 加齢性疾患や老化過程に関与する酸化ストレスを制御することにより, 機能性を発揮することが期待される。しかし個々の成分の生体への吸収代謝および標的部位への蓄積や, その作用機構には不明な点が多い。したがって, ヒトでの最終的な機能性評価は困難である。この問題を解決するには, 抗酸化成分の生体利用性を明らかにし, その作用機構を分子・細胞レベルからヒト臨床レベルまで統合して理解することが必要である。そこで, 酸化ストレス制御に関わる食品抗酸化成分として, 植物性色素であるカロテノイドとフラボノイドを主な対象とし, 酸化ストレスが関与する各種疾患の予防因子としての機能を評価することをめざした。本総説は, 平成26年度日本栄養・食糧学会学会賞受賞の対象となった研究成果から, カロテノイドの光老化抑制作用とフラボノイドの抗動脈硬化作用, 中枢神経保護作用および抗筋萎縮作用を中心に紹介する。
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  • 叶内 宏明
    68 巻 (2015) 1 号 p. 13-17
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
    ビタミンB6 (B6) の抗腫瘍作用が報告されており, その作用機序を検討した。乳癌細胞株MCF-7を用いてB6がp53タンパク質を介して細胞増殖を抑制することを明らかにした。また, B6の中でピリドキサール (PL) が最も強い作用を持つこと, PLは他のB6に比べて細胞膜親和性が高いことを見いだした。B6を必要とする代謝の1つにホモシステイン (Hcy) 代謝がある。疫学調査の結果から, 高Hcy血症と認知症の関連が示唆されている。神経芽細胞腫SH-SY5Yと星状膠細胞U-251MGを用い, Hcyの神経細胞傷害にU-251MGから放出される未知な細胞死誘導因子が関係することを見いだした。鹿児島県あまみ地域住民における血漿Hcy濃度と食品摂取状況の横断的疫学研究から, 血漿Hcyを下げる因子として男性および閉経後の女性では豆類の高頻度摂取, さらに女性では卵の高頻度摂取が関係することを見いだした。
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研究ノート
  • 坂田 文子, 佐々木 勝則, 内田 貴之, 知久 一雄, 高後 裕
    68 巻 (2015) 1 号 p. 19-23
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
    これまでに, 成長期ラットのタンパク質・エネルギー栄養障害時にはヘプシジン-25が誘導され, 鉄代謝異常が出現することを報告した。ヘプシジン-25産生亢進時に鉄を補給すると, さらに鉄過剰を招く危険性がある。本研究では, 成長期ラットでタンパク質・エネルギー栄養障害を作製した後, タンパク質を再摂取させ血清ヘプシジン-25と鉄代謝の動態を検討した。さらに, 鉄補給を行った場合の鉄代謝についても検討した。タンパク質再摂取過程に鉄を補給した場合, 血清ヘプシジン-25は一旦低下するが, 再び上昇し脾臓の鉄沈着が亢進した。一方, 鉄を補給しない場合では, 鉄欠乏性貧血を呈すが脾臓の鉄沈着はわずかに継続したままであった。タンパク質・エネルギー栄養障害で一度鉄が蓄積されると, タンパク質を再摂取させても鉄が利用されにくい状態が続く可能性が考えられた。
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  • 板東 紀子, 片岡 美樹, 中村 俊之, 向井 理恵, 山岸 喬, 寺尾 純二
    68 巻 (2015) 1 号 p. 25-29
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
    本試験は, 大豆イソフラボンの吸収性を大豆の加工形態の違いから比較した。5名の健常人男性が豆乳, 豆腐, 大豆煮豆, 納豆をそれぞれ単回摂取し, 摂取90分後の血中イソフラボン濃度の上昇値を吸収量とした。試験食中に含まれるダイゼイン, ゲニステイン, グリシテインとこれらの配糖体であるダイジン, ゲニスチン, グリシチンの合計をアグリコン換算で50 mg含むように摂取量を調整した。摂取前後の血中イソフラボンはアグリコンとして定量した。ダイゼイン, ゲニステインは試験食摂取後すべての被験者で上昇し, 摂取量に対する上昇値は納豆を除いてゲニステインがダイゼインより高い値であった。アグリコン換算した血漿中の総イソフラボン濃度の上昇は煮豆が豆腐に比べて大きい傾向を示した。以上の結果は大豆の加工形態がイソフラボンの生体吸収性に影響することを示唆するものである。
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