日本栄養・食糧学会誌
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69 巻 , 1 号
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総説
  • 水野谷 航
    69 巻 (2016) 1 号 p. 3-9
    公開日: 2016/02/29
    ジャーナル フリー
    骨格筋を構成する筋線維には遅筋タイプと速筋タイプが存在し, タイプ組成により筋組織全体の代謝能力や運動能力が決まる。我々は, まず筋線維タイプの指標分子であるミオシン重鎖 (MyHC) アイソフォームを明瞭に分離する電気泳動プロトコルを開発し, 食品栄養学的な処理, 具体的には脂肪代謝が促進される生理条件が筋線維タイプを変化させるか調べた。その結果48時間絶食させたラット骨格筋では, MyHC組成は変化せず, 4週間寒冷環境下 (4℃) で飼育したラット骨格筋では, 遅筋主体の筋組織で遅筋タイプのMyHCが増加することを明らかにした。また, 魚油を配合した飼料を4週間ラットに給餌した結果, 大豆油摂取群に比べ, MyHC組成が有意に遅筋タイプ側へ変化することを明らかにした。筋線維タイプは, これまで運動によってのみ変化すると考えられていたが, 我々の研究から, 食品栄養学的処理でも筋線維タイプを制御できることが分かった。
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報文
  • 菅原 詩緒理, 赤羽 たけみ, 福居 健一, 塚本 幾代
    69 巻 (2016) 1 号 p. 11-19
    公開日: 2016/02/29
    ジャーナル フリー
    インスリン抵抗性 (Insulin Resistance: IR) とn-3系多価不飽和脂肪酸 (n-3PUFA) の関連は未だ十分に明らかにされていない。本研究では, IRの指標であるHOMA-IRと摂取栄養素および血漿リン脂質 (PL) 脂肪酸組成の関連を検討した。健康・未病で健診受診の男女377名を対象に, 身体状況, 食物摂取頻度調査, 血漿PL脂肪酸組成分析を行った。HOMA-IR値は, 血漿PL中のEPA, DHAおよびn-3 PUFAと負の傾向性が認められた。さらに, HOMA-IR≧2.5をHOMA-IR高値として多変量解析した結果, 血漿PL中DHA, EPA+DHA, n-3 PUFAの低値, ジホモ-γ-リノレン酸の高値はHOMA-IR高値と関連した。以上の結果から, 血漿PL中のn-3 PUFAの低値は, IRに関連する可能性が示唆された。
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  • 松永 安由, 木津 久美子, 有田 真緒, 廣瀬 潤子, 成田 宏史
    69 巻 (2016) 1 号 p. 21-28
    公開日: 2016/02/29
    ジャーナル フリー
    雌マウスをカゼイン餌で飼育し, オボアルブミン (OVA) と水酸化アルミニウムゲル (Alum) で腹腔免疫してアレルギー感作させた後交配し, 授乳期間中のみ卵白餌を与えた母親をAllergy Egg (AE) 母とした。OVAで感作せずに交配し, 授乳期間中のみ卵白餌を与えた母親をEgg (E) 母, 授乳中もカゼイン餌を与え続けた母親をMilk (M) 母とした。各々の母親に母乳哺育された仔を離乳後OVAとAlumで腹腔免疫し, OVAの経口投与によるアレルギー性下痢誘発試験を行ったところ, AE・E仔ではM仔に比べて下痢が抑制された。さらに, 血清中OVA特異的IgE, 脾臓細胞培養液中IL-4も有意に低かった。また, AE母乳中にIgAおよびIgG1とOVAとの免疫複合体が有意に増加していた。以上の結果より, 母親がアレルギー感作を受けていても, 母親が摂取したタンパク質特異的に母乳を介した経口免疫寛容が仔に誘導されること, その過程に母乳中のOVA免疫複合体が関与している可能性が判明した。
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