日本国内で流通しているバナナであるキャベンディッシュ種 (CA) , ラカタン種 (LA) およびセニョリータ種 (SE) の成熟果の糖度, 滴定酸度, クエン酸量およびカロテン量を測定した。LAおよびSEの糖度の平均±標準偏差はそれぞれ23.7±1.2, 25.4±0.7 Brix %であり, CA (20.3±1.1 Brix %) に対して有意に高値を示した。滴定酸度およびクエン酸量はCAに対してLAが有意に高値を示した。
α-カロテン量はCAが26±8, LAが167±62, SEが108±10 μg/100 gであった。
β-カロテン量はCAが26±6, LAが236±53, SEが205±22 μg/100 gであった。
α-,
β-カロテン共LA, SEはCAに対し有意に高値を示した。LAの
α-および
β-カロテン量は, 4月と6月に低く, 8, 9月に高値を示す傾向が見られたが, 月間における値の違いに有意差は認められなかった。
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