栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
13 巻 , 3 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 小林 邦彦, 末次 重一
    1960 年 13 巻 3 号 p. 133-136
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    1. 赤変小麦, 被害粒約18%を含むものを多量に配合した飼料で中ひな、幼いネズミ, 妊娠中のネズミとその仔ネズミに与えて飼育試験を行なった結果, いずれも何等異常はなく毒性は認められなかうた。
    2. 赤変小麦のアルコール浸出物 (アルコールを除いたもの) を幼いネズミに与えた場合成長が若干抑制され, 肝臓の非蛋白態窒素が増加した。
    3. アルコール浸出物をエーテル可溶部と不溶部に分け, エーテル可溶部の最大吸収, 油の過酸化物価, また不溶部のヒスタミン量を測定した結果大差は認められなかったが, カロチノイドは赤変小麦浸出物中には殆ど認められなかった。
    4. 黒変大麦ではアマイド類及び糖分等増量が認められた。
  • 竹生 新治郎, 岩崎 哲也, 谷 達雄
    1960 年 13 巻 3 号 p. 137-140
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    Cooking qualities of foreign rices and Japanese rices were evaluated by some objective measurements of physical and chemical characteristics. Among the sampls nine kinds were imported in 1958 from seven countries; Thailand, Burma, Italy, Spain, Egypt, China mainland and Taiwan.
    The experiments were carried out on the modification of the method proposed by Dr. E. H. Dawson et al. of the Agriculture Research Service, U. S. Department of Agriculture. Experiments were made on the following items;(a) Water uptake ratio, (b) Expanded volume, (c) pH of residual liquid, (d) Total solid in residual liquid, (e) Intensity of starchiodine blue value of residual liquid. In addition, reaction of rice to the treatment with dilute alkali was inspected.
    In the case of Thailand rice and Burmese rice, experimental results covering almost all the items showed clear difference in comparison with Japanese rice.Egyptian rice, Chinese rice and Taiwan rice showed characteristics most similar to those of Japanese rice, viewed from all the experimental items as a whole, while Italian rice and Spanish rice showed characteristics somewhat far from those of Japanese rice.Summing up the above, ten kinds of rice served as the samples could roughly be classified into three groups.
  • 浦上 智子, 原 都美, 高橋 瞳
    1960 年 13 巻 3 号 p. 141-144
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    1.生揚けを氷冷下にCo60γ-線で1, 1.5, 及び3×106r照射した。
    2.照射により揮発酸は生揚げの外皮にも蛋白質部分にも生成されていない。またH2Sの生成も見られなかった。
    3対照及び照射試料の水蒸気蒸溜溜液中には酢酸様物質のみの存在が認められた。
    4.調理揚げの官能検査を試みた。
    なお, 照射に御協力願った大阪人学産業科学研究所浅田研究室の諸氏に感謝の意を表す。
  • 浦上 智子, 高橋 瞳
    1960 年 13 巻 3 号 p. 145-148
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    (1) 1, 1.5及び3×106r照射した生揚げ試料とその対照試料から得たカルボニルを2, 4一ヂニトロフェニルヒドラゾンとし, ペーパークロマトにより分離を試みた, 対照も照射試料も同様なRf値を示すカルボニルを与えた。すなわち0.33, 0.57及び0.87の3種類であった。
    (2) これら3つのスポットの紫外吸収曲線を検討した結果, 0, 57及び0.87のものは不飽和カルポニルであろうと考えられる。
  • 1960 年 13 巻 3 号 p. 148
    発行日: 1960年
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
  • 尾崎 直臣
    1960 年 13 巻 3 号 p. 149-152
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    (1) X線ディフラケトメーターを使用して, 食パン貯蔵中, でんぷんの老化にもとづく回折曲線の変化を検討した結果, 時間の経過に伴ってβ化による回折強度が次第に増大し, 特にはじめの1日において著しいことを認めた。
    (2) でんぷん質を原料にしたいくつかの菓子類についてそのX線回折曲線および酵素による消化試験からでんぷんのα化の状態を吟味し, 両者による結果がよく一致してα化の程度をあらわすこと, かりんとう, おこし, あられではα化は殆ど完全であるのに対しビスケットのあるもの, ポーロではそれが非常にわるいことを知った。
    本研究は大阪大学産業科学研究所二国研究室にて行なったもので, 終始御懇篤な御指導を賜わった二国二郎先生に厚く感謝するとともに, 実験に種々援助をはかられた同研究室の檜作進博士, でんぷんのα化度測定方法にっいて御教示を賜わった農林省食糧研究所の渡辺長男氏に御礼申上げる。また研究の機会を与えられた防衛庁技術研究本部および同第2研究所の関係各位に謝意を表する。
  • 古沢 康雄, 原田 知枝
    1960 年 13 巻 3 号 p. 153-156
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    (1) そば内実部よリルチンを分雌精製して, 元素分析その他により確認を行なった。
    (2) ペーパークロマトグラム上のスホットの面積の測定によるルチンの定量方法を設定し添加実験を行ない回収率約91%の結果を得た。
    (3) この定量方法によりそば種実およびそば製品中のルチン含量, 諸条件下における含量の推移などについて検討を加えた。
    終りに御指導を賜わった前東大農学部名誉教授, 故佐々木林治郎先生ならびに御指導御校閲を賜わった東大農学部教授桜井芳人先生に深謝の意を表すると共に, 試料の元素分析などにつき御便宜を頂いた東大農学部有馬啓教授に感謝する。なお本研究費の一部を恵与せられた日本麺類業組合連合会 (理事長, 野川浩伸氏) に厚く謝意を表する。
    (本報告の要旨は第14回栄養・食糧学会総会において講演した)
  • 稲垣 長典, 小池 五郎, 渡辺 真子, 木村 広子
    1960 年 13 巻 3 号 p. 157-162
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    Thirty four albino rats were fed for five months with rice powder as basal diet fortified with 0.2% of L-lysine.The protein level of the diet was 6.2%. Another fourteen rats were fed for thirty days with rice powder fortified with alkali extract, of rice protein and 0.2% of L-lysine. The protein level was amounted to 10%.
    The effects of the supplemented D-, DL- and L- threonine, 0.25, 0.5 and 0.25% level, respectively, to the lower protein diet above cited, and 0.25% D- and L-threonine to the higher one were examined by the comparison of the growth rate, liver weight, liver fat and nitrogen level and the liver xanthine oxidase activity.
    The growth rate of the animals with 10% protein level were higher than that of 6.2% level, but no effects of supplemented threonine were observed.
    Activities of liver xanthine oxidase were higher in L-threonine group, than in D-group, but the difference was minimized between the groups of higher protein level.
    The liver nitrogen level was higher in the group of higher protein level, but no difference was observed in the nitrogen as well as fat level between D-and L-threonine supplemented groups.
  • 松下 竹次郎, 酒井 達郎, 音羽 鈴子
    1960 年 13 巻 3 号 p. 163-169
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    (1) 糖類加工食品中には, 糖類量加熱により生ずる非Cオサゾン生成物質が約4物質含まれ, これらがDNP法による総Cの定量を不確実にすることがわかった。
    (2) 非Cオサゾン生成物質はDNPと直ちに反応し, DAAと同様に黄橙色のオサゾンを生成する。またこれらのオサゾンは一般糖類オサゾンと異なり, DAAオサゾンのように硫酸に比較的安定であり, このために総C定量に著しく影響を及ぼすことがわかった。
    (3) 0 ℃においてDAAはDNPと全く反応しないが非Cオサゾン生成物質は定量的に反応し, 37℃反応E1-E0/0℃反応E2-E0≒1.6±0.1なることを確かめた。
    (4) 試料を37℃でDNPと反応させて得た値 (総C量+非Cオサゾン生成物質量) から, 0℃で反応させて得た値に1.6を乗じた値 (非Cオサゾン生成物質量) を減じ, Cの真値を求め得るRoeと改良法を試みた。
    (5) 本改良法で糖類加工食品中の総Cを定量し, 常に真値に近い定量値を得た。
    (6) 次に試料の範囲を拡め植物組織及びその加工食品の定量を行ない本改良法を適用し得ることを確かめた。
    実験に当りご指導を頂きました日本女子大岩崎康男教授, 宇都宮大和田光徳教授, ご助言を頂きましたお茶の水女子大稲垣長典教授, 研究に便宜を与えられました栄太楼食品工業株式会社工場長細田恕夫氏ならびに助力を頂いた当研究室江島信昭氏に厚くお礼申上げます。
  • 森 日出男
    1960 年 13 巻 3 号 p. 170-173
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    The wettability of defatted dried milk is an important factor for its cooking quality.
    By using the photoelectric colorimeter, the author measured light transmission every 10 seconds for 1 minute, after 0.1g of sample was fallen upon the surface of water (3.5cc) in an absorption cell.
    (1) The wettability of various defatted dried milk imported for the school lunch program was tested.
    (2) The wettability of the agglomerated milk was measured.
    (3) Effect of particle size of milk on its wettability was investigated.
  • 宮崎 基嘉, 星野 直司, 早川 清一, 平 宏和, 蛯沢 春枝, 桜井 芳人
    1960 年 13 巻 3 号 p. 174-178
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    アミノ酸の栄養に関する動物試験を行なうにあたり, 飼料中の窒素含量とその栄養効率の関係について検討した。飼料の蛋白源にはカゼインにLシスチン1%を加えたものを用い, これを飼料中にN%で1.6, 1.4, 1.2, 1.0 0.8, 0.6の6段階に加えて試験飼料を作製した。この飼料を成長期のラッテに与えて30日間飼育し, 体重増加, 窒素効率, 窒素出納などを測定し, その栄養状態を観察した。体重増加はラッテの栄養状態を判定する重要な指標であると考えるが, N0.8%ではやや不良であり, N1.0%以上においてほぼ正常な成長を営む。窒素効率はN0.8%のときに最高を示し, N1.2%以上では下ってくる。保留窒素量はNO.6%のときには劣ってくるが, 0.8-1.2%では差がない。
    これらの結果からN1.0%程度の飼料がラッテの正常な体重増加のために要する最低限の窒素量とみなしてよいと考えられ, またおそらく多少の窒素量の変化あるいは窒素化合物内容の変化が最も鋭敏に体重変化に現われる飼料と思われる。よって今後, アミノ酸の過剰あるいは不足の影響を調べていく上においてN1.0%程度の飼料を中心として用いることにした。
    本報告の要旨は昭和33年5月栄養・食糧学会大会において口演した。
  • 宮崎 基嘉, 早川 清一, 星野 直司, 平宏 和, 蛯沢 春枝, 杉村 敬一郎, 桜井 芳人
    1960 年 13 巻 3 号 p. 179-185
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    Lリジンの過剰投与がラッテの栄養に及ぼす影響を明らかにする目的で動物試験を行なった。
    (1) 飼料中N1.5%, 1.0%とし, その中のカゼインをリジンで置換して, L/T8-40とした飼料について行なった結果では, リジン過剰の影響はそれほど認められなかった。
    (2) 飼料中N1.5%, 1.0%, 0.6%とし, これにリジンを付加して同じくL/Tを8-40とした飼料について行なった試験では, 全Nが1.0%以上であればさほどの影響はないが, NO.6%の低N条件では成長低下, 窒素効率低下などの影響がみられた。
    (3) リジン過剰の影響は一般にL/T20/1程度ではあらわれず, 30/1以上になって影響してくるようである。
    (4) 過剰に加えたリジンの尿中への排泄は僅少で, 摂取量の1%をこえることはない。
    (5) 高リジン投与ラ, テの尿中NH3-Nは尿中Nの30に達した。
    本報告の要旨は昭和33年5月栄養・食糧学会大会において口演した。
  • 寺田 喜巳男
    1960 年 13 巻 3 号 p. 186-189
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    The losses of vitamin A during the baking and the storage of bread made with this vitamin enriched shortening were measured by the direct saponification method of bread.
    The loss of the vitamin during the baking was found to be little, while that during the storage at room temperature attained to some extent. The cool storage is the one to be recommended for the prevention of the loss of vitamin A in bread.
  • 小坂橋 一夫
    1960 年 13 巻 3 号 p. 190-193
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    To remove the free lipids, from the high-density lipoprotein of the hen's egg-yolk, ultracentrifugation was employed in place of the ordinary ether extraction method which had been proved to give notable denaturing effect on the lipoproteins. Investigations were made on the homogeneity of the lipovitellin fraction thus obtained, by means of electophoresis, analytical ultracentrifugation and salting-in methods.
    The ultracentrifugal diagram of this fraction revealed the presence of two components with distinctly different sedimentation constant, whereas the electrophoretic pattern showed only one peak.The salting-in methods with NaCl and KCl solution also demonstrated the existence of two components with different solubility.Thus, it was concluded that the so-called lipovitellin fraction of the hen's egg-yolk is heterogenous, consisting of at least two components.
  • 小板橋 一夫
    1960 年 13 巻 3 号 p. 194-197
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    The influence of ether treatment on the lipovitellin fraction isolated from hen's egg-yolk was investigated by means of the Tiselius electrophoresis, analytical ultracentrifugation and of salting-in methods.
    It was demonstrated that the ether treatment of the lipovitellin solution for 30 minutes at room temperature resulted in the appearance of a new component with higher electrophoretic mobility and higher sedimentation velocity and with lower solubility in salt solution than the original two protein components, accompanying the decrease in the amount to the latters. Still longer treatment caused the formation of precipitate which was completely insoluble in concentrated salt solution.
    Thus, the ether treatment was proved to give a notable denaturing effect on the lipovitellin of the hen's egg-yolk.
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