栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
16 巻 , 6 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 上住 南八男, 笠間 一男, 福田 佐和子
    1964 年 16 巻 6 号 p. 495-498
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    The fatty acid composition of the liver and adipose tissue from fasting rats were examined by means of gas chromatography. It has been proved that each fatty acid which constitutes phopholipids or neutral fats of the liver and adipose tissue changes its content individually through the course of starvation. The fact suggests that the fatty acids of some kinds of the lipid seem likely to serve in a di fferent manner respectively as an energy source of the body.
  • 高木 兵治, 藤山 玲子, 長沢 俊三
    1964 年 16 巻 6 号 p. 499-502
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    農家自家醸造味噌中に, 時に, チラミンの存在することを見出し, 蒐集した66点の味噌について, ppcによりチラミン生成味噌の検索を行なった。またこの結果, チラミン含有量の高いと思われる味噌1.5kgから, これが分離を試み, 得た淡黄色粉末について, 紫外部および赤外部吸収特性等を測定し, これが, 一応チラミンであることを確認した。
  • 檀原 宏, 三橋 俊彦, 野崎 博
    1964 年 16 巻 6 号 p. 503-505
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    牛体内の柔組織間におけるCs-137の汚染濃度の分布を調べる目的で, 正常に飼養されている18ヵ月齢の牡牛を屠殺し, 各臓器, および筋肉についてK, Cs-137の含量を測定した。同時に, 数種の臓器ではCa, Sr-90の測定をも行なった。その結果, Sr-90は第1胃, 腎および大腸部に若干検出されたのみであった。Cs-137は, すべての臓器にも見出され, 2-15CUの間におさまり, 高くはないが決して0とはいえなかった。各組織間のCUの分布には, 一定の傾向が見出せなかった。
  • 梶本 五郎
    1964 年 16 巻 6 号 p. 506-509
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    泡延距離 (油脂の疲れ度合を表し, 泡延距離が長くなるほど, その油脂の疲れは著しい。) 26mm, 32mm, 54 mm, 80mmと異なる4種類の大豆油で, じゃがいも, たまねぎ, ふだん草葉および鯨肉などを180℃で3分間あげ, 揚げ物に吸着する油脂量, ビタミンCの分解率, 色調の変化, 灰分の減少割合などを求めた。
    その結果
    1. フライ油の泡延距離が長くなるにしたがい, じゃがいも, 練小麦粉に吸着する油脂量は増加した。
    2. 泡延距離が長くなるにしたがい, たまねぎ, ふだん草葉のビタミンCの分解率は高い。
    3.泡延距離が長くなるにしたがい, ふだん草葉の色調が白色化する。
    4. 泡延距離が長くなるにしたがい, 鯨肉の灰分減少量が多く, ふだん草葉の場合には少ない。
  • 梶本 五郎, 加茂 公子
    1964 年 16 巻 6 号 p. 510-515
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    油脂の酸敗に食品成分が影響するか否かを検討するため, あらかじめ, たん白質として脱脂したカゼイン, グルテン, アルブミン, 澱粉質として可溶性澱粉をえらびさらに蒸留水 (pH, 6.0) を用い, それぞれを単一および混合し, 油脂と混和し, 放置日数と油脂の過酸化物価および酸価を求めた。
    その結果,
    1. 油脂に対しカゼインが同量以上の混合添加になると, 放置日数とともに油脂の過酸化物価は高く, 20%以下の添加混合になれば, むしろコントロールに比べ過酸化物価は低い。
    2. カゼイン, グルテン, アルブミンをそれぞれ油脂に20%添加混合し, 放置日数と油脂の過酸化物価を調べたが, いずれも異なったAOM酸化曲線を示した。
    3. カゼイン, 澱粉, 水をそれぞれ2種および3種を等量混合させ, 油脂と混ぜ, 放置日数と油脂の過酸化物価, 酸価を調べると, カゼインと水の混合が著しく酸価を高め, ついで3種の混合物で, カゼインと澱粉, 澱粉と水の混合では殆んど酸価を高めなかった。また過酸化物価は酸価とは逆にカゼイン, 水の混合油は減少し, カゼインと澱粉, 澱粉と水混合油では増加した。
    4. カゼイン, アルブミン, グルテンのそれぞれに水を混合させた場合も同様, 混合油の酸価は急激に増加しその増加量はカゼインが最も大で, 次いでアルブミン, グルテンの順である。
    5. カゼインに対し, 水を同量, 1/2, 1/4, 1/10量ずつ添加混合した場合, 水の割合が多くなるにしたがい酸価を高めるが, 1/10量であれば, わずかに酸価を高める程度である。
    6. 大豆油, オリーブ, 鯨油のみではわずかに酸価が増加する程度で, その増加は, 鯨油, 大豆油, オリーブ油の順である。これに反し, カゼイン, 水を添加混合すれば, 著しく酸価は増加し, その増加割合はオリーブ油, 大豆油, 鯨油の順で, 油脂のみの放置による酸敗と異なった結果が得られた。
  • 神立 誠, 保井 忠彦
    1964 年 16 巻 6 号 p. 516-521
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    原色乾燥クロレラ蛋白質の消化が悪い理由の一つとして, その強靱な細胞膜の存在が考えられる。よってこれを部分的にでも破壊して蛋白質の消化を良くする目的で簸にB. subtilisの一種を培養して調製した酵素剤およびセルラーゼ含有剤を用いて, クロレラの前処理を行ない, ペプシンによる蛋白質の人工消化率を測定した。その結果, これら酵素剤による前処理の効果は認められなかった。
  • 1964 年 16 巻 6 号 p. 521
    発行日: 1964年
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
  • 五島 孜郎, 関 博麿, 速水 泱
    1964 年 16 巻 6 号 p. 522-524
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    体重 (平均) 220gの♂ラットを用い, 対照群およびフィチン酸Na投与群について, Caの出納, Sr*の排泄ならびに大腿骨のSr*量を観察した。
    Caの出納および骨中のCa量については, 両群とも差はみられなかった。
    Sr*についても同様な結果がみられた。
    これらは飼料中にCaが適当量入っていたことによるものと考える。
    したがって, Ca摂取量の少ないことが指摘されている現状において, またフィチン酸含量のかなり多い米食に依存する日本人において, Caをより多く摂ることは, フィチン酸との関係を是正するのみならず, 継続的な不断のSr*の侵入にたいしても有効であるといえる。
  • 品川 孝雄, 垣生 俊夫, 村上 明美
    1964 年 16 巻 6 号 p. 525-530
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    (1) 牛乳Caseinを標準試料とし, 微生物法による食品蛋白質のアミノ酸組成を行なうのに適当な蛋白質の加水分解条件を検討して, 標準となり得る加水分解方式を決定した。その結果
    iこの加水分解方法によった場合, 同一試料のアミノ酸組成については, 従来報告されている文献値とよく一致する結果が得られる。
    iiこの加水分解方法によれば, 試料中の糖量が50%の場合には, Cystineにおいては, 約4%の範囲で定量値に影響が認められるが, Methionine, Lysine, Tryptophanにおいては1.7-1.2%, その他のアミノ酸では無視し得る程度の影響しか認められない。
    iiiこの加水分解方法によるLysineの定量値を, DNP法によるそれと比較すると, 無糖の場合は両者はよく一致するが, 糖量の増加に従い後者は小となり, 50%の糖量においては約4%の差が出る。
    (2) 上記の加水分解方法に従い24種類の動物性および植物性食品につき微生物法によりアミノ酸組成を定量し併せてDNP法による生物的活性Lysineを定量したがその値は微生物定量法によるLysineの値にくらべて動物性食品では97.0-99.5%, 植物性食品では92-97.8%の低値を示した。
  • 藤原 邦達, 福原 貞介
    1964 年 16 巻 6 号 p. 531-534
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    The ratio (K) of fA to fB is defined as Nutritional Balance Coefficient, where both fA and fB are the F. N. C. of certain foodstuffs or dishes.
    1) The ratio K expresses numerically the nutritional balance between the two nutritional elements.
    2) The nutritional balance and pattern about two elements of several groups of menu or food are characterized in the fA-fB-diagram.
    3) The ratio of fA to EA is the coefficient corresponding to the cost of the foodstuff, and all the foods which have equal ratio are of the same cost.
    4) Radiantly the straight lines can be drawn through zero point on the fA-fB-diagram, which indicate the points of the same cost. The figure thus obtained can be useful when the choice of menu is necessary within the limited amount of expense.
  • 藤原 邦達, 福原 貞介
    1964 年 16 巻 6 号 p. 535-541
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    1) The percentage ratio of amino acid contained in the food to the ideal amount per N 1g was calculated, and a list indicating the mutual balance of amino acid and the proteinscores was prepared.
    2) The percentage ratio of amino acids contained in 100g foodstuff to the fundamental daily nutritional allowances was listed into the fAAx-table.
    This table offAAx about amino acids is equivalent to the F. N. C. table previously reported.
    3)KAAx, i. e. the ratio of fAAx. to fprot, can indicate the irregularity in composition of amino acids in each food protein.
    4) By applying the fAAx-table, the protein scores of foodstuffs or cooked meals isgiven by the following equation: whereKkN is a constant determined by Nitrogen constantNxexclusively.
    5) The error in protein score calculation following the equation was studied.
    6) The value of fAAx/fprot, in the case of SAAx=100is 100/KkN, and its table corresponding to Nx was exemplified. In this case the protein score of food is always satisfied, so that KAAxtable is useful.
    An example of its application was given.
  • 古沢 康雄, 宮下 詮子
    1964 年 16 巻 6 号 p. 542-546
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    各地の夏そばおよび秋そば種実より調製した精製そばデンプンについて, 赤外吸収スペクトル, x線回折曲線およびアミログラムを測定して検討した。その結果,
    (1) 夏そばおよび秋そばデンプンの赤外吸収スペクトルは, 小麦デンプンのそれとほとんど同様であった。
    (2) 夏そばデンプンの結晶図型はおもにA図型であるが, 秋そばデンプンの結晶図型はしばしば第1環が弱く認められるのでC4図型に属することが多い。環境温度の相違によるものと考えられるので, 試みに夏そば1点を秋期栽培しデンプンの結晶図型を調べてみると, 非常に弱いが第1環が認められた。
    (3) 秋そばデンプンのアミログラムにおいては, 一般に夏そばデンプンに比べて糊化点は低く最高粘度は高いという傾向を示した。
    終りに御懇篤なる御指導を賜わっている東大教授桜井芳人博士, ならびに種々の御助言をいただいている阪大教授二国二郎博士に深謝の意を表する。また御指導御援助をいただいた農林省食糧研究所鈴木繁男博士, 根本芳郎技官その他の各位に厚く感謝する。
    試料の赤外吸収の測定については東大農学部にお願いし, 一部のそば種実の分譲と栽培は長野県農業試験場長浦野啓司博士の御厚意によるものであり併せて感謝する
    なお研究費の一部を恵与された財団法人糧食研究会ならびに日本麺類業組合連合会に対し厚く謝意を表する。
  • 佐藤 徳子, 後藤 たへ
    1964 年 16 巻 6 号 p. 547-553
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    An experiment on the weanling rats were proceeded to estimate the nutritional value of the utilization of skim-milk in the farm village diets of the Tohoku District (especially, eastern side) of Japan.
    The farm village diets were divided into two groups by the protein content. Low and high protein diets contained 9.05% and 11.71% protein in average, and used as the experimental diet I and IV respectively. Experimental diets II and V were added skim-milk to the diets I and IV respectively to make the protein content of about 18%. Experimental diets HI and VI were added V. B2 to the diets I and IV respectively to make its content as of the diets II and V.
    Thirty-six weanling rats of Wister strain were divided into six groups I to VI.
    Each groups consisted of six rats, three males and three females, and was fed with the corresponding experimental diet I to VI.
    During and after 40 days feeding, the animals were examined on the following items as the indication of the nutritional values of these diets: increasing rate of body weight, efficiency ratio of diet, weight of liver, spleen and kidney, bone length and weight, calcification of bone, the liver fat content, the level of blood hemoglobin, serum alkaline phosphatase activity. The following results were concluded from the experiment.
    The diets II and V had a higher nutritional value to growing rats than the other diets and the differences were statistically significant, especially in the point of view of body weight, visceral weight, bone length and content of minerals in bone. On the mean of the liver fat content, there was no significant difference among each group of different diet, except between diets I and V (I was higher than V). The low protein, low calcium diet seemed to have a contributing factor in liver fat deposition. The level of serum alkaline phosphatase of the rats of diets II and V were lower than that of the other groups. The differences were statistically significant. The level of blood hemoglobin seemed to reflect the amont of V. B2 in diets.
  • 馬嶋 安正
    1964 年 16 巻 6 号 p. 554-563
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    Rats were fed on several fat diets, and fats and fatty acids in serum were analysed.
    When rats were fed on high-fat diets, large amounts of diglycerides, monoglycerides and fatty acids were absorbed. The absorption was largest when olive oil and linseed oil were fed and was least by depot fat of rats.
    From above results it was suggested that the greatest incerase in absorption would be observed by simple saturated?triglycerides feeding and little change by mixed 2-unsaturated-1-saturated trigly-cerides feeding.
  • 吉利 和, 柴田 長夫, 赤沢 北生, 山下 政三, 安田 和人, 福富 久之, 草野 英子
    1964 年 16 巻 6 号 p. 564-571
    発行日: 1964/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    The patient (29 years, housewife) suffered for a long time from typical vitamin B2 group defficiencies, but from Feb. 1961 pantothenic acid defficient symptoms also appeared. Thereafter the pantothenic acid defficient symptoms appeared off and on for about a year and 9 months. She was then treated with various kinds and doses of pantothenic acid derivatives, such as, D-L (or D-)-alcium pantothenate or D-L (or D-)-pantothenol and the effect of each derivatives was observed.
    1) 100mg of D-calcium pantothenate or D-pantothenol cured the symptoms readily. In the case of D-L-derivative 200mg had the same effectiveness.
    2) When 100mg of D-calcium pantothenate or Dpantothenol was given in the early stage or reappearance of pantothenic acid defficient symptomes, the effectiveness was remarkable.
    3) Pantothenic acid defficient symptomes and nicotinic acid defficient symptoms readily recovered when given orally lange amounts (100mg) of the defficient vitamins. On the other hand vitamin B2 defficient symptoms required about one to several weeks' treatment and vitamin B1 defficient symptoms required several months treatment.
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