栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
17 巻 , 2 号
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  • 小柳 達男, 植木 美智子, 鷹觜 テル, 及川 桂子
    1964 年 17 巻 2 号 p. 55-59
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    米中の燐の吸収利用に対する卵白, ビタミンDその他の影響をネズミ飼育によって調べた。結果は次の如くである。
    (1) 卵白を白米とともに与えるとビタミンDを与えたときと同様に米中の燐のネズミ体内への利用が著しく増した。
    (2) 腸内フィターゼはビタミンD添加によって高まるが卵白添加によっても高まり, 両者同時に与えればさらに増した。
    (3) 白米中の燐は絶対量も少ないうえに利用度も低いから動物性蛋白質を十分に補わないと動物に燐の不足が生じる。
  • 重久 剛
    1964 年 17 巻 2 号 p. 60-63
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    情緒的ストレスによる蛋白摂取量の増加の機構を検討する目的で, 対照期 (15日), ストレス前期 (条件づけ) (10), ストレス後期 (消去) (10), 対照期 (25) の60日間, ラッテの尿中窒素排泄量を測定した。ストレスの負荷には, しきいで2部屋に仕切った電撃箱による回避条件づけを用いた。ストレスを与えることにより, 不安行動が現われると共に, 窒素の尿中排泄が著く増加した。これに対しで, 食欲の減退および吸収率の低下によって, 窒素の体内にとり入れられた量は, 著しく減少した。
    尿中窒素排泄量は, ストレス前期に急速に増加して最大に達し, ストレス後には, 徐々に回復し, ストレス前の値を下まわった。窒素の体内にとり入れられた量に対する尿中排泄量の比は, ストレス前には, ほとんど一定であったが, ストレス期に, 全動物において急速に増加し, ストレス後には徐々に減少して完全に回復した。
    窒素排泄の増加は, 情緒的ストレスによって惹起された蛋白異化の亢進を示すものであり, 前報における蛋白質摂取の増加は, この異化亢進と直接関連をもつものと思われる。
  • 重久 剛
    1964 年 17 巻 2 号 p. 64-66
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    情緒的ストレスによる糖質選択の減少を検計する目的で対照期 (15日), ストレス前期 (条件づけ) (10), ストレス後期 (消去) (10), 対照期 (30) の65日間, ラッテの尿中グルコース量をベネディクトの変法によって測定した。ストレスの負荷には, しきいで2部屋に仕切った電撃箱による回避条件づけを用いた。
    ストレスを与えることにより, 体重増加が停滞し, 不安行動が現われると共に, グルコースの尿中排泄に著しい増加がみとめられた。
    第3図尿中グルコース排泄量グルコースの尿中排泄量 (mg/日) は, ストレスが与えられても, ストレス前期にはほとんど増加せず, 後期に全動物において徐々に増加しはじめ, ストレス後最大の増加 (276%) に達して, その後はほとんど回復を示さなかった。
    すなわち, ストレスによって惹起された不安行動と糖の代謝変動との間には, かなりの時間的なずれがみられた。
    グルコースの排泄増加は, 窒素の場合と比較して, 大きく, また徐々に現われ, ストレス後60日を経過しても完全な回復を示さなかった。
    ストレスによるアミノ酸よりの糖新生の促進が, 体内糖質量を増加させ, 糖質選択の減少を惹起するものと思われる。
    本結果は, 心理的刺激によって惹起された実験的糖尿を示すものであり, これは刺激がとり去られ, 不安が消失した後にも, 長い間持続した。
  • 井上 伊造
    1964 年 17 巻 2 号 p. 67-68
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    The toxicities of histamine and phenylethylamine in the rotten matsutake mushrooms were already reported in the last paper Part 7. Now kittens were used to make it sure how histamine and phenylethylamine would cause animals to vomit.
    1) Kittens vomited immediately after histamine was given through their mouths, the least necessary quantity being 15mg/kg.
    2) Phenylethylamine had nothing to do with the vomit. But it caused a delatation of kitten's eyes, the degree of which varied on the quantity of phenylethylamine.
    These symptons were acute and did not last long.
  • 井上 伊造
    1964 年 17 巻 2 号 p. 69-79
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2010/02/19
    ジャーナル フリー
    松茸の生長はすみやかであり, それだけ酵素的にも活性状態にあり, 自家消化による変敗や, 微生物, 小動物による害と共に, その腐敗は迅速であるといわれるが松茸に付着せる菌を松茸培地で分離したところ, その種類も多く, 微生物による汚染も甚しいことを知る。またこれらの菌は土壌菌が多いことを認めた。
    特に小動物の喰害と共に, 土壌線虫の喰害は松茸の繊維質の分解および松茸の腐敗に大きな影響をもつことを認めた。
    松茸より分離した菌類については, 今後同定するものである。
  • 間野 義克, 時岡 照美, 川尻 澄江, 福原 令子
    1964 年 17 巻 2 号 p. 80-84
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    (1) 160℃に維持した大豆白絞油中で天婦羅モデル試験を行ない, 試料中の品温が100℃以上でも緑変反応が生じることを認めた。
    (2) コロモ試料の液が塩基性か, 加熱時塩基性となり, タネ試料成分と反応した後においても, 反応生成物が塩基性となる程度にコロモ試料中の塩基量が十分存在することが緑変反応に必要な条件である。
    (3) タネ試料中にクロロゲン酸もしくは類縁化合物が存在することが緑変反応の必要条件である。
    (4) 含N化合物の存在は緑変反応に必要な条件で, ロイシン, フェニルアラニンなどの共在するとき, 緑変反応強く, 蓚酸アンモンこれにつぎ, シスチン, 尿素などの反応は弱い。バレイショ澱粉, 小麦粉中の含N化合物も緑変反応に関与する。
  • 間野 義克
    1964 年 17 巻 2 号 p. 85-88
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    (1) クロロゲン酸に対するフェニルアラニン或いはロイシンのモル比が10-4モル: 10-4モル; 10-4モル: 2×10-4モル; 2×10-4モル: 10-4モルになる如く両成分を含む6通りのMenzel緩衝溶液20mlを, 50℃で1時間, 105℃, 117℃, 127℃, 138℃, の各温度では2分間加熱反応せしめ, 1時間放置, 24時間放置した各試験液の色をキセノン自動螢光測色計を使用して測色し, その色の主波長並びにマンセル表色系の色相, 明度, 彩度として表し, 各試験液の緑変反応の変化を追究した。
    (2) 加熱温度50~117℃の範囲では, 各試験液は緑変反応を生じるが, 緑変反応は加熱温度の上昇と共に弱化し, 127℃においては緑変反応はロイシン区においてのみ生じ, フェニルアラニン区では生じない。138℃では各試験液はいずれも赤褐色となり緑変反応を示さない。
    (3) 加熱温度50~117℃の範囲では, 放置時間による各試験液の緑変反応を比較すると, 24時間放置の場合が1時間放置のものより著しく強い。
    (4) クロロゲン酸対アミノ酸のモル比が1: 1のとき, 加熱温度50~127℃において, フェニルアラニン区, ロイシン区の緑変反応はほぼ等しく, わずかにロイシン区が強い。1: 2のとぎ, ロイシン区が著しく強い。2: 1の時, フェニルアラニン区が強いが, 127℃ではロイシン区のみ緑変反応を示す。
    (5) クロロゲン酸に対するモル比が異なる同種アミノ酸の各溶液の緑変反応を比較すると, 加熱温度50~117℃において, モル比1: 1, 2: 1のフェニルアラニン区の緑変反応はほぼ等しく, かつ1: 2の場合より緑変反応が強い。モル比1: 1, 1: 2のロイシン区の緑変反応はほぼ等しく, 2: 1の場合より緑変反応が強い。
  • 平 宏和, 平 春枝
    1964 年 17 巻 2 号 p. 89-90
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) ソバより抽出した4種蛋白質 (albumin, globulin, prolaminおよびglutelin) につき, 18種アミノ酸を微生物法により定量した。
    2) 4種蛋白質は, それぞれアミノ酸組成を異にし, ことにprolaminは, 数種のアミノ酸において, 特異的な組成を示した。
    3) 4種蛋白質のアミノ酸組成において, prolaminは, イネ科に属するコムギ・ハダカムギ (イチゴツナギ亜科) に, glutelinは, 同じくコメ (ファルス亜科) あるいはヒエ・アワ (キビ亜科) に, それぞれ比較的類似しalubuminあるいはglobulinの間においては, 上記穀類とはあまり差がみられなかった。
  • 藤原 邦達, 福原 貞介
    1964 年 17 巻 2 号 p. 91-92
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    栄養係数の概念にもとづいて, 蛋白価を算出する方法を具体的に示し, 泉氏の方法と比較してその特徴を明らかにした。fAAx表を用いるわれわれの方法は迅速簡易算出法としてより大きい実用価値があるものと考える。
  • 藤原 邦達, 福原 貞介
    1964 年 17 巻 2 号 p. 93-95
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1. 既報のE.N.C. の概念を, 1円あたり1日栄養所要量の何%を摂取でぎるかを示す数値と改正し, より合理的な食品, 料理の経済栄養価値比較のパラメーターとすることを提案した。
    2. 新E.N.C. の概念にもとづいてコスト計算尺を考案した。
    3. 新しいE.N.C. の概念を京都市学校給食および京都市家庭料理に適用し, そのE.N.C. 値を算出し, 両者を比較して学校給食の経済栄養性を具体的に立証した。
  • 鈴木 佐和子, 宮川 久邇子, 村田 希久
    1964 年 17 巻 2 号 p. 96-98
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    特殊栄養食品の規定がもうけられて以来, 特にビタミンB1, B2強化食品が数多く市販されるに至っている。しかしこれら種々の市販品に果して容易に指定量のB1やB2が添加され得るかどうかを予知する参考とするため, 添加量を指定して添加せしめた30余種の食品, B1添加件数298件, B2添加件数164件についてB1, B2を実測し, 強化量が指示量に対してどの程度であるかを求めた結果, B1指示量の60~120%の範囲に強化されていたものが全体数の43%, 指示量の120%以上添加されていたものが全件数の34%, 指示量に対して59%以下添加されているものが, 全件数の24%であり, B2においてもほぼ同様の傾向を示したばかりでなく, 別に比較的少件数につき, ぬきうち検査を行なった結果もほぼ類似の傾向を示した
    以上の結果から各食品にビタミン類を添加する場合は強化技術の研究と指導を必要とすることを痛感した。
  • 1964 年 17 巻 2 号 p. 98
    発行日: 1964年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
  • 松下 アヤコ
    1964 年 17 巻 2 号 p. 99-101
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    苺および柿の成育過程における遊離アミノ酸の分布状況を, イオン交換樹脂およびPCを用いて追跡し, アミノ酸含有量の変化状況は, J. AwaparaのPCによるアミノ酸の呈色班抽出比色法を用いて定量を行なった。果実成育過程における遊離アミノ酸は不変のものでなく, 成育の段階がすすむにつれて, その種類および含有量に変化を生じることが認められた。
  • 田代 豊雄, 稲荷 晟子
    1964 年 17 巻 2 号 p. 102-105
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1. つるなの芽, 葉, 茎の各部位のCa, P, Feの含量および可食部におけるこれら成分の時期的な含量変化を調べた。Caは部位別に大きな相異はなく, 可食部に5, 6月頃には90mg%以上も含まれ, 9月以降には60~70mg%に減少する。Pは芽部に多く, 可食部に5, 6月頃に約60mg%含まれ, 8月以降には30%以下になる。Feは茎部に少ない。可食部に3mg%前後含まれ時期的な変化は少ない。
    2. つるな, ほうれん草および京菜中のCa, P, Feについて, 水浸漬および煮沸による溶出貼, ゆでこぼしおよび水ざらしの調理的処理による溶出損失量および摂取後の利用率を推定するため, 調理的処理後の塩酸 (0.5%胃液の塩酸濃度) 浸漬による溶出量を測定した。
    つるなおよびほうれん草のCaは溶解性低く, 調理的損失も少ないが, 塩酸処理の溶出量も少なく, 体内での利用率は非常に低いと推定される。しかし京菜のCaは比較的に溶解性のものが多く, 調理的損失も多いが, 塩酸による溶出量が多く, その利用率は高いと推定される。
    これら葉菜類のPは調理的損失多く, 塩酸処理による溶出量が少ないので, 葉菜類のPの利用率は一般に低いと推定される。
    これら葉菜類のFeは可溶性のものが多く, 調理的損失が大きい。そのため塩酸による溶出量少なく, 体内利用率の低いことが推定される。
  • 中川 一郎, 添野 洋子, 相良 照美, 大木 フサ
    1964 年 17 巻 2 号 p. 106-107
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    Smith claims in 1942 that the creatinuria of women is exaggerated during premenstrual period, but he did not take the effect of diets into consideration. The authors reexamined the relation between the excretion of creatine and the periods of menstrual cycle with three women, who continued to take the same diets, throughout the experimental period.
    The daily variation of the excretion of creatine has been so considerable that a definite relation between the creatinuria and the period during the menstrual cycle could not be found.
    Contrary to expectation, the urinary estrogen also had not a constant relation with the menstrual cycle.
  • 中川 一郎, 高橋 徹三, 小林 克巳, 鈴木 健
    1964 年 17 巻 2 号 p. 108-110
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    全体的に眺めるときhaup, 基礎代謝量をのぞいてすべての値が, いわゆる正常値の下の限界あるいはこれを下回っている。しかしこれをもって籔川地区児童の栄養下回っている。しかしこれをもって籔川地区児童の栄養状態が不良であると断定はできない。なぜなら正常値の巾というものに問題があるし, 児童の側に積極的に欠乏を現わす臨床症状も観察されない。それでは潜在性の栄養不良の状態にあるのではないかの問題も起るが, これに対する解答はこれだけの調査ではむずかしい。ただいわゆる栄養必要量には不足し, またいわゆる正常値には達していないということだけはいえると思う。それが児童の身体に影響しているかどうかを知るにはもっと長い観察が必要である。
    身長, 体重などの体位および, クレアチニン排泄量も都市児童のそれに比べて劣っているが, これは一般に, 都市と農村小児の間に見られる思春期的発育開始のずれによるものであり, 将来回復さるべきものであるかもしれない。これも今後の追究によらなければ解決できない。
    僻地農山村小児が経済的に, 栄養的に恵まれていないことは事実であり, それがこれらの子供の栄養状態におそらく悪影響しているだろうことを確証するために調査研究を行なったが, 予期に反し著者らの行なったような研究項目に関する限りでは期待の結果は得られなかった.
  • 寺崎 衛, 美間 博之
    1964 年 17 巻 2 号 p. 111-114
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    For the coloring of water-base foods especially of juices and beverages with β-carotene, the oily emulsion of β-carotene is most preferable.
    For this purpose, solubilities of β-carotene in various solvents were measured, obtaining the following results.
    1. β-Carotene once dissolved in orange oil by heating remained about 3% in solution after standing at room temperature for as long as one month.
    2. When the solution of β-carotene in orange oil was heated, isomerization and degradation occurred. In general, the higher the heating temperature and the longer the heating period, the more the cis compound was formed. When 1% suspension of all-trans β-carotene in orange oil was heated at 100° for 30 minutes, 60-65% remained as all-trans form, although 35-38% was isomerized to Neo-B.
  • 寺崎 衛, 美間 博之, 藤田 栄一郎
    1964 年 17 巻 2 号 p. 115-118
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    The coloring of soft drinks with emulsified β-carotene was studied with the following results.
    1. The stability of emulsified β-carotene was practically excellent.
    2. The presence of oxygen was the most important factor to affect the stability of β-carotene in the emulsion, and the light accelerated the destruction of β-carotene in the presence of oxygen.
    3. Copper ion greatly affects the stability.
    4. The orange soft drinks colored with the emulsion did not show any adverse effect.
    5. Little color change was observed when orange soft drinks fortified with ascorbic acid was colored by the emulsion and stored at least for a year.
  • 広野 治子, 有山 恒
    1964 年 17 巻 2 号 p. 119-120
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    30%カゼイン食がコレステロールの低下を招く原因を検討するためカゼでン5%食に特に不足するリジン, メチオニン, トリプトファンをカゼイン30%食のレベルに添加したところ血清コレステロールに対する影響は見られなかった。なお糞中Kiliani反応物質は30%カゼイン食のような血清コレステロール値が低い場合に多いという結果を得た。
  • 広野 治子, 有山 恒
    1964 年 17 巻 2 号 p. 121-122
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    カゼイン5%食にアミノ酸を添加し血清コレステロール値への影響を観察した。その結果必須アミノ酸のみではほとんどコレステロールの低下をみなかったが, 必須アミノ酸の他にカゼイン5%食に特に不足するアルギニン, アスパラギン酸, シスチン, グリシンおよびグルタミン酸を添加した場合に血清コレステロール値は著明な低下を示した。
  • 高木 兵治, 藤山 玲子, 長沢 俊三
    1964 年 17 巻 2 号 p. 123-125
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    農家の自家醸造味噌は, 今日なお, 農家の食生活において, たん白質給源として, 重要な役割を果しているのであるが, 特に著量のチラミンの存在を示すものがある。
    チラミンの含量が, どのような状態で分布しているかを知ることは, 自家醸造味噌の品質改善をはかる上に, 必要なことと考え, 埼玉・栃木・群馬県下の農家より147点の味噌を蒐集し, ペーパークロマトグラフィならびに比色法を用いて, これら測定を行なった。その結果, これらの味噌に含まれているチラミン含量は, 味噌100g中痕跡程度から53mgの範囲であった。30mg以上含まれているものは, 全体の10%を占めていることが判った。しかしながら, チラミン含量の多少と味噌の一般性状の間に, はっきりとした関連を見出すことはできなかった。
  • H.D. CREMER, 本間 道
    1964 年 17 巻 2 号 p. 126-128
    発行日: 1964/08/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
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