栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
22 巻 , 7 号
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  • 水原 舜爾
    1969 年 22 巻 7 号 p. 437-445
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
  • 一瀬 義文
    1969 年 22 巻 7 号 p. 446-451
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    (1) テトラサイクリン (T) およびクロラムフェニコール (Ch) (いずれも500, 1000, および2000mg/dl) をそれぞれ 合成L-アスコルビン酸 (LAA) に直接混合した場合にLAAに及ぼすそれらの影響を検討した。
    (2) TをLAA水溶液に加えた場合には100℃ 5分および60分間のいずれの場合にも残存率 (R) は対照よりも減少し, 40℃ 1時間の場合はRは対照に等しいか或いは僅かに増加し, 40℃ 7時間の場合はRは概して対照より僅かに減少し, 4℃においては7日, 14日間いずれの場合にもRは対照より僅かに増加した。
    (3) Tの添加に基づくpHの減少はR増加の主な要因, Tの還元的分解はR減少の要因の一つで両者の総合結果が (2) の結果として現われた可能性が強いと推論した。
    (4) ChをLAA水溶液に加えた場合はそれらのRと対照との間にはほとんど有意差を認め得なかった。
  • 谷 達雄, 吉川 誠次, 竹生 新治郎, 堀内 久弥, 遠藤 勲, 柳瀬 肇
    1969 年 22 巻 7 号 p. 452-461
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    米の品質要因に関係のある品種, 産地, 年次などを組合せ, 同一試料について東京, 大阪の2カ所で食味の官能検査を行なった結果と理化学的測定値について, 分散分析と回帰, 相関回析を行なった。
    (1) 官能検査の結果においては, 東京, 大阪両パネルの評価の差は一般に少ない。 総合評価では1960, 1961年ともに有意ではなかった。 1960年では粘り, 1961年では外観, 香り, 硬さに評価水準の差がみられた。
    品種間の差は硬さのほかはすべて有意になった。 また早期栽培区の特徴は主に粘りの差として著明に検出されとくに1961年にはホウネンワセ以外の全品種に産地間の差がみとめられた。
    (2) 理化学的測定値は大部分の特性において年次差は少ない。 品種の差はアミログラムの冷却粘度, 米飯の粘性に差がみられ, 産地による差は早期栽培区と普通栽培区の差である。 トワダ, 農林17号の2品種では精米水分, 米粒のアルカリによる膨潤崩壊度に著しい。 その他トワダでは膨脹容積, 農林17号ではアミログラムの糊化温度, 最高粘度, ブレークダウン, 米飯の弾性に差がみられた。 コシヒカリでは精米水分, 炊飯液のpH, 米飯の粘性に差がみられ, 越路早生では米飯の弾性に差が特微的に出ている。
    (3) 各特性間の相関について相関係数および回帰係数と重相関係数を年次別に求め検討した結果, 食味の総合評価の推定に最も有効な特性として加熱吸水率, 膨脹容積, アミログラムの糊化温度, ブレークダウン, 米飯の粘性および弾性の6特性が選択された。 これら6特性と総合評価との重相関係数は0.88 (1960年), 0.83 (1961年) であり, したがって6特性の総合評価に対する寄与率は77.4% (1960年), 68.9% (1961年) となった。
  • 堤 将和, 飯尾 雅嘉, 大村 浩久
    1969 年 22 巻 7 号 p. 462-467
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    従来GOおよびFOを糖とNH2OHから直接合成することは極めて困難であったがさきに我々の研究室でGOの合成法が開発された。 しかしこれによってもFOの合成はほとんど不可能であったので, 反応条件, 生成物の分離再結晶などについてさらに検討改良を加えFOを容易に合成する方法を確立しこれを詳細に示した。 またこうして調製したFO結晶を用いて, 融点, 溶解度, 赤外線吸収スペクトルのほかとくにペーパークロマトグラフィーについて展開溶媒, 発色試薬, Rf値などの諸性質を明らかにした。
  • 大村 浩久, 筬島 豊, 内尾 良輔, 中村 泰彦
    1969 年 22 巻 7 号 p. 468-472
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    緑藻から調製した尿素脱水素酵素液に尿素の代りにPAS, INAH, KGOあるいはGHAを電子供与体とする類似の未知酵素活性が認められた。 ついで各種操作および種々の溶媒を用いて新鮮緑藻ないし凍結乾燥粉末から酵素液を調製し各基質に対する活性を比較検討した。 その結果これら活性の緑藻からの抽出性は一般に共通しているが, 少なくもPASおよびINAHを電子供与体とするものとKGOならびにGHAを基質とするものとに大別され, さらに後者が尿素脱水素酵素と類似し前者は明らかに異なることが観察された。
  • 梶本 五郎, 池田 裕二郎, 向井 克憲
    1969 年 22 巻 7 号 p. 473-479
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    お茶として飲用した後の茶殻について, 酸化防止性とその成分について検討を行なった。
    1. 茶殻をエーテル, クロロホムル, メタノール, ベンゼンなどの各溶剤で抽出し, 得らたそれぞれの抽出物を大豆油, 鯨油に乾燥物として0.02%になるよう添加して, AOM法で酸化防止性を検討した結果, メタノール抽出物のみ酸化防止性を示した。
    2. 茶殻の調製条件と酸化防止性は, 湯水に長く浸漬して調製した茶殻からの抽出物ほど酸化防止性にとむ。
    3. メタノール抽出物を活性アルミナ, 炭酸カルシウム, 蔗糖の順に充填したカラムに注入して, 石油ベンジン, ベンゼンの混合液で展開後, 各層に分別吸着したものを再びメタノールにて溶出し, それぞれの酸化防止性をみると蔗糖層抽出物が最も大で, ついで炭酸カルシウム層抽出物, 活性アルミナ層抽出物の順であった。
    4. 蔗糖層抽出物の酸化防止性は添加量が多くなるほど大であった。
    5. 薄層クロマトグラフィーにて, 蔗糖層抽出物中にカテキン, エピガロカテキン, エピガロカテキンガレートなどを同定した。これらのものはいずれも酸化防止性を示す。
    6. 蔗糖層抽出物は, 合成酸化防止剤BHAに比べ熱安定性が高い。
  • 神戸 保, 川北 兵蔵
    1969 年 22 巻 7 号 p. 480-484
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    全国34市町村の昭和42年度小学校高学年用学校給食献立表からProtein Scoreを, 一部についてはChemicalScore, E/T比も求め, それらの季節的変動, 全国平均, 地域的格差の有無を調べた。
    季節的変動は少なく地域的格差も認められなかった。また全国平均のE/T比は2.49, Protein Score 75, Chemical Scoreについては日本鶏卵値から65, FAO/WHO鶏卵値から76で第1制限アミノ酸はいずれも含硫アミノ酸であった。
  • 楠 智一, 大槻 曉子, 小西 すず, 鎌田 悦子, 四方 淳子, 浜本 武子
    1969 年 22 巻 7 号 p. 485-488
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    昭和42年6月27日より29日までの週日3日間, 京都市内中心部の小学校児童3,705名 (男子1,849, 女子1,856) について食餌調査を行なった。
    1. 熱量および各栄養素の摂取量は, 各学年とも男子の方が明らかに高い。
    2. 厚生省栄養審議会発表の 「昭和45年を目途とした栄養基準量」 (基準案) と比較した場合, 低学年では熱量, 蛋白摂取量ともほぼこれに達しているが, 高学年, 特に女子ではまだかなりのへだたりがある。
    3. 蛋白源としてどのような食品が利用されるかという点の推移をみた場合, 男女とも5-6年生では他の学年に比べ穀類の占める比率が明らかに高い。
    4. 食品群別の熱量摂取率からみても, 男女とも学年が進むにつれて, 1日の食生活は穀類, いも類など糖質系食品により大きく依存するようになっている。
    5. 脂質の摂取量は, 各学年とも上記厚生省基準案をはるかに上回っている。 糖質摂取量 (栄養素としてのグラム数) は基準案と大きな開きがない。
    6. 栄養素別の熱量摂取率をみると, やはり5-6年生女子で, 蛋白からの比率が基準案に比べて明らかに低い。
  • 楠 智一, 大槻 暁子, 小西 すず, 鎌田 悦子, 四方 淳子, 浜本 武子
    1969 年 22 巻 7 号 p. 489-493
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    第1報に述べた3,705名の小学生の中から122名の肥満児をより分け, その食餌内容を対照児 (非肥満児) の場合と比較検討した。
    1. 1日の摂取熱量ならびに各栄養素の摂取量は, すべて肥満群の方が対照群に比べて有意に高い。しかもその場合, 中・高度肥満群の方が軽度肥満群より高い項目が多いが, 両群の差はそれほど著明でわない。
    2. 各栄養素別の熱量摂取率では対照, 肥満両群の間に有意の差はみられない。
    3. 3-4年生について食品群別の熱量摂取率を比較した所, 肥満児では穀類・いも類および油脂類よりの摂取熱量が対照児に比べてやや多く, 動物性食品や野菜・果物よりの比率が明らかに低かった。
    4. 蛋白源となっている食品の分布では, 1~2年生男子および3-4年生男女の肥満児で穀類・いも類の利用率が対照児に比べて明らかに高い。
    5. 各種食品群の摂取量をみると, 各学年男女とも蛋白系食品の総計は対照, 肥満両群の間で大きな差がみられないのに, 糖質系食品では特に高学年で極めて明確に肥満群の方が高い数値を示している。以上より肥満児の食餌パターンは, 栄養素別の摂取量ではすべて対照児を上回っているが, 食品構成の点では, 熱量源としてもまた蛋白源としても糖質系食品により多く依存していることが理解される。これらの事実とわれわれの指導経験とを組合わせて, 肥満の発生機序や肥満児の栄養指導法を考察するに当り, 糖質系食品に焦点を合わすべきことを述べた。
  • 田村 真八郎, 大沢 文江
    1969 年 22 巻 7 号 p. 494-496_4
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    Amino acid pattern similarity were calculated between amino acid patterns of principal foods in Japan. Pattern similarity S (A, B) between pattern A (α1, α2, …, an) and B (b1, b2…, bn) was thought to be a cosine of angle (θ) between vector OA→ and vector OB→ in n dimensional space.
    Therefore, in the case of pattern A equal to pattern B, pattern similarity S (A, B) becomes 1, and in the case of pattern A and pattern B do not contain any same component at all, S (A, B) becomes 0. As input data for calculation, figures of table 1 in “The Amino Acid Composition of Foods in Japan 1966” were used. Names of foods in the Pattern Similarity Table are as follows.
    1 oat meal, 2 barley, 3 naked barley, 4 soft flour, 5 medium flour, 6 hard flour, 7 white bread, 8 “udon”, 9 “fu”, dried, 10 fully milled rice, 11 buckwheat flour, 12 corn flakes, 13 sweet potato, 14 dasheen, taro, 15 potato, 16 unrefined sugar, 17 Japanese chestnuts, 18 walnuts, 19 sesame seeds, 20 peanuts, shelled, 21 “azuki” beans, 22 “sarashi-an”, 23 kidney beans, 4 peas, 25 “sasage” beans, 26 broad beans, 27 soy beans, 28 soybean curd, tofu, 29 congealed soybean curd, 30 “yuba”, 31 “okara”, 32 “natto”, 33 “ama-miso”, 34 “kara-miso”, 35 “mame-miso”, 36 jack mackerel, 37 conger eel, 38 “iwashi”, sardine, 39 eel, 40 marlin and swordfish, 41 skipjack, 42 dried strips of skipjack, 43 flatfish, 44 carp, 45 salmon, 46 salmon roe, salted, 47 mackerel, 48 pacific saury, 49 “kamaboko”, 50 fish sausage, 51 “satsuma-age”, 52 “hanpen”, 53 “chikuwa”, 54 red sea-bream, 55 cod and pollack, 56 pollack roe, salted, 57 loach, 58 flying fish, 59 herring, 60 goby, 61 flounder, 62 crucian carp, 63 yellowtail, 64 mullet, 65 tuna, leam meat, 66 tuna fatty meat, 67 yellow-fin tuna, 68 pink salmon, 69 rainbow trout, 70 ark shell, 71 short-neck clam, 72 abalone, 73 oyster, 74 top shell, 75 corbicula, 76 hen clam, 77 clam, 78 scallop, 79 mysis, 80 squid, 81 paste of sea urchin roe, seasoned, 82 tiger prawn, 83 “shibaebi”, shrimp, 84 crab, 85 octopus, 86 sea cucumber, 87 rabit meat, 88 beef, 89 beef liver, 90 whale meat, 91 chicken, 92 chicken liver, 93 horse meat, 94 mutton, 95 pork, 96 pork liver, 97 loin roll ham, 98 bacon, 99 Vienna sausage, 100 whole egg, 101 yolk, 102 egg white, 103 cow's milk, 104 cream, 105 processed cheese, 106 human milk, 107 goat's milk, 108 pumpkin, 109 carrot, 110 spinach, 111 turnip, 112 cabbage, 113 cucumber, 114 burdock, 115 kidney beans with pod, immature, 116 peas with pod, immature, 117 watermelon, 118 broad beans, immature, 119 Japanese radish root, 120 “takuan”, salted radish, 121 bamboo shoot, 122 onion, 123 corn, immature, 124 tomato, 125 egg plant, 126 Welsh onion, 127 Chinese cabbage, 128 Chinese cabbage, salted, 129 Indian lotus root, 130 summer orange, 131 citrus Unshiu, 132 strawberry, 133 fig, 134 Japanese persimmon, 135 Japanese pear, 136 banana, 137 loquat, 138 grape, 139 peach, 140 apple, 141 Lentinus edodes, fresh, 142 common mushroom, champignon, 143 Tricheloma matsutalke, 144 purple laver, 145 tangle, 146 Hijikia fusiformis, 147 Undaria pinnatifida, 148 itter chocolates, 149green tea, infusion, 150 “sake”, 151 beer, 152 “shoyu”, soy sauce.
  • 大村 浩久, 尊田 民喜
    1969 年 22 巻 7 号 p. 497-505
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    島津マルチパーパス自記分光光度計MPS-50型を用いてリンゴ果汁の吸収スペクトルを褐変と関連して測定した。
    1. 可視スペクトルには425~430mμ, 450~455mμおよび480~490mμ付近に小ピークないし肩が観察されるが褐変にともなって吸収レベルが上昇するとともにスペクトルは平滑化しピークは認められなくなる。
    2. 吸光度の上昇度は380mμ付近において最も大きい。
    3. 紫外部では278~280mμ付近および245mμ付近に極大, 260mμ付近に極小をもつスペクトルが求められる。
    4. この場合も褐変にともなってスペクトルは平滑化するが, その吸光度の上昇は255~260mμで最大, 280mμ付近に極小値をもつ。
    5. このようなスペクトルの変動はNa2SO3やシステインのような褐変防止剤の添加によって抑制される。
  • 新田 ゆき, 松下 雪郎
    1969 年 22 巻 7 号 p. 506-509
    発行日: 1969/09/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1. リノール酸ヒドロペルオキシド (LAHPO) がアスコルビン酸 (ASA) の酸化に及ぼす効果をみた。LAHPOはたしかにASAの酸化を促進し, その効はpHが大きくなるほど大であった。
    2. ASAの酸化はFe3+の共存により促進され, LAHPOが共存すればさらに酸化がはやくなる。
    3. LAHPOの効果はH2O2と比べると弱い。
    4. 酸性側での酸化ではデヒドロASAで止まるものが多いが, アルカリ側ではさらに酸化が進む。
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