栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
23 巻, 2 号
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  • 炭化水素資化性細菌々体の分離タンパク質の栄養価とその精製
    満田 久輝, 外村 辨一郎, 杉浦 正毅, 安本 教伝
    1970 年 23 巻 2 号 p. 75-79
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    (1) n-パラフィン資化性細菌の1種 (Alcaligenes sp.) の乾燥菌体および, 同菌を脱核酸処理したものの乾燥菌体から食糧としての利用を目的としてタンパク質の抽出分離精製を試み, その栄養価を測定した。
    (2) 2%NaOHによる抽出液から等電点沈澱により得たタンパク質標品の必須アミノ酸組成はメチオニンを除いては菌体のそれに近似していた。いずれの場合も第1制限アミノ酸は含硫アミノ酸であった。この分離タンパク質標品のペプシンによる人工消化率は乾燥菌体より著しく増大し, 牛乳カゼインのそれの約95%に達した。
    (3) 2%NaOH抽出液を流水に対して透析して, 脱臭および細胞壁成分の除去を行なった後, カルシウム塩の添加とそれにつづく透析, アルコール沈澱と等電点沈澱を組合わせて, タンパク質の分別を試み, 高純度 (87~100%) のタンパク質区分を比較的好収量で得た。
  • 米ヌカタンパク質の抽出・精製とその栄養価について
    満田 久輝, 村上 和雄, 高木 宗司
    1970 年 23 巻 2 号 p. 80-84
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    脱脂米ヌカよりアルカリを用いてタンパク質を抽出し, このアルカリ抽出液のタンパク質を酸で沈澱させ, 沈澱したタンパク質をアルコールで洗浄して後, 凍結乾燥したものをタンパク標品とした。このタンパク標品は殆んど無臭, 無色の粉末で, そのタンパク含量は94~99%であり, 優秀な必須アミノ酸組成と良好な消化率をした。全ヌカタンパク質の30~40%がタンパク標品として回収された。
  • 渡部 俊夫, 中川 洋子
    1970 年 23 巻 2 号 p. 85-89
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    インゲン豆種子および暗所発芽をさせたもやしについて, 薄層クロマトグラフィーでアミノ酸分画の分析を行ない, 次の事実を認めた。
    1. ピペコリン酸は発芽1日目で倍増するが, 以後は恒量になり, 次第に子葉より胚部分の方に濃度が高くなる。
    2. ブタノール-酢酸-水およびフェノール-水で展開して, どちらの溶媒でもかなり大きなRfの2種のグルタミルペプチドを得た。これらは加水分解でグルタミン酸を容易に生じ, γ-グルタミルの結合をしていると思われる。両者の性質はよく似ているが, 一方は還元性をもつ。
    3. 加水分解でピペコリン酸を生ずるニンヒドリン陽性物質の存在を認めた。
  • 上住 南八男, 笠間 一男
    1970 年 23 巻 2 号 p. 90-93
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) マウス各臓器の脂質含量および中性脂肪リン脂質含量を測定した。
    2) マウス各臓器の中性脂肪の脂肪酸組成は脳を除く他, おおむね類似の組成を示す。脳の中性脂質は高度不飽和脂肪酸を除く他, リン脂質と類似の傾向を示す。肺の中性脂肪酸は飽和酸が多い。
    3) マウス各臓器はそのリン脂質の脂肪酸組成から, 次の3種に分類した。
    (1) 心, 脚筋, 腹筋, 肝, 腎, 腸
    (2) 肺, 脾
    (3) 脳
    肺と脾はパルミチン酸の含量の高いこととリノール酸の含量の少ないことで1つのグループより区別される。 脳は特異な脂肪酸組成を示す。
    4) 高度不飽和脂肪酸としてドコサヘキサエン酸をマウスの各組織, 特に心, 脚筋, 腎, 腹筋に多く認めた。このドコサヘキサエン酸の存在について検討した。
  • 平 宏和
    1970 年 23 巻 2 号 p. 94-97
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    茨城農試産陸稲玄米45品種および政府買入れ陸稲玄米19品種・47種のタンパク質含量を検討した。その結果, タンパク質含量 (乾物中) の平均値は, 茨城農試産試料: 11.52%, 政府買入れ試料: 11.82%となり, 陸稲玄米は水稲玄米に比較して高タンパク質含量を示すことが明らかとなった。また, ウルチとモチ玄米の間の含量には有意の差は認められなかった。
  • 川口 豊, 津郷 友吉
    1970 年 23 巻 2 号 p. 98-107
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    大豆乳蛋白質の理化学的性質に及ぼす加熱の影響を知る目的で水に浸漬して磨砕した大豆乳を50℃, 60℃, 70℃, 85℃, 100℃および120℃に各々30分間加熱したのち, 浸出した試料について大豆乳の蛋白質粒子を電子顕微鏡で観察をおこなうとともに, 窒素化合物の変動, 超遠心分離法による沈降区分の窒素分布, 各沈降区分の窒素化合物の変動を脱脂乳と比較して調べた。その結果次のような知見を得た。
    1) 電子顕微鏡による観察では大豆乳蛋白質粒子は脱脂乳よりも低い温度の加熱浸出で凝集する傾向がみられ100℃以上の加熱では会合し巨大粒子を形成する。
    2) 加熱温度の上昇により, 大豆乳, 脱脂乳とも窒素化合物のうち酸不溶性窒素化合物が増加し酸可溶性窒素化合物は減少する。
    3) 超遠心分離による沈降区分の窒素分布のうち大豆乳は6, 590×gの沈降区分が多いが, 120℃浸出ではとくに多く, 77.5%の窒素が沈降している。70℃, 85℃および100℃加熱浸出ではこれらの区分の窒素分布は20.2~41.5%とやや減少するがそのかわり59, 310×g, 105, 400×g沈降区分の窒素分布が多くなっている。脱脂乳については, 6, 590×gの沈降区分は50~100℃の加熱では10.1~13.8%であり120℃加熱で36.2%を占めており大豆乳よりも加熱変性の限界温度が高い。
    4) 酸可溶性窒素化合物のうちでA (非蛋白態窒素化合物) の割合が大豆乳は脱脂乳に比べて高い。C (グロブリン) およびD (アルブミン) については大豆乳は脱脂乳に比べてその割合が低いが, 大豆乳, 脱脂乳ともに加熱温度の上昇に伴って減少し, 100℃以上の加熱では消滅する。
  • プラズマ中の遊離アミノ酸の変動について
    鷲見 幸子, 宮川 正澄, 外川 嘉子, 古武 弥人
    1970 年 23 巻 2 号 p. 108-113
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    自然界にすむ動物の体内には種々な微生物が常在しているが, それらの微生物がタンパク質代謝にいかなる影響を及ぼしているかを見るために無菌ラットを用い, 1時間以内に一定量の食餌を食べさせた後, 時間を追って血中遊離アミノ酸量を測定した。結果は次の如くである。
    (1) プラズマ中の遊離アミノ酸全量は食後3時間から5時間にかけて上昇, その後18時間には下降するが, 18時間までのいずれの時点においても自然ラットの方が無菌よりも多かった。24時間で両群のアミノ酸量はほぼ同量となり, その後48時間 (飢餓時) では反対に無菌の方が多くなった。
    (2) 個々のアミノ酸の時間的変動は必ずしも上記の如く一定していないが, 上昇下降の傾向は両群共よく似ている。しかし量的には自然対無菌の比率をとって見ると, 3時間, 5時間共通して高いのはアルギニン, プロリン, アラニン, ロイシン, チロシン等で, これらのアミノ酸に比べて低いのはグルタミン酸, フェニールアラニン等である。即ちグルタミン酸は3, 5時間の時点で量的には無菌と自然は殆んど変わりなく, フェニールアラニンは自然の方がむしろ低くなっている。
    (3) 必須アミノ酸と非必須アミノ酸の比率は3, 5, 18, 24時間では無菌が高く, 48時間では無菌の方が低いように思われるが, 有意の差があるかどうかはわからない。
    (4) プラズマ中のタンパク量は遊離アミノ酸とほぼ同じようなカーブであるが, 全体を通じて自然の方が高い。
    (5) 胃および肝重量は無菌の方が少なく, その体重比もまた無菌の方が低い。
  • 吉野 芳夫, 島田 利子, 島田 敏夫
    1970 年 23 巻 2 号 p. 114-118
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) 食品よりの利用可能鉄を測定する一方法として人工消化液による食品鉄の可溶化率を測定した。
    2) 食品鉄含量の豊富な16種食品の人工消化液による可溶化率は平均値において鉄42.0%, タンパク質61.0%である。鉄可溶化率は魚肉, 大豆製品, 青色野菜, レバーおよび獣肉の順となる傾向をしめす。また青のりおよび卵黄は低値をとった。
    3) 人工胃液に懸濁した検体食品粥より抽出されるo-フェナンスロリン直接反応鉄は平均値で64.4%となり, 同一食品より抽出された人工消化液可溶化鉄の平均値にくらべて1.6倍の抽出率となった。
  • メチオニン欠乏と筋肉蛋白質アミノ酸組成との関係
    神立 誠, 内藤 博
    1970 年 23 巻 2 号 p. 119-122
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    以上の結果はメチオニン欠乏によって筋肉蛋白質にわずかな変動がおきていることを示しているが, メチオニンに差がなくむしろトリプトファンがやや減少することは前報2)のトリプトファン欠乏の結果に類似している。
    筋肉蛋白質諸分画中, 機能的にことなるサルコプラスマ, ミオフイブリルおよびストロマは食餌条件によって代謝性もことなることは考えられることである。 最近, Cardiら15)は蛋白欠乏のシロネズミ筋肉中サルコプラスマ中のイソロイシン, ロイシン, リジンおよびトリプトファンが減少し, いっぽうミナシン中のアミノ酸含量は変化がないと報告しており, 本実験の結果と矛盾していない。 著者ら16) 17)は必須アミノ酸欠乏時の肝臓蛋白質量は等カロリーの条件下では蛋白欠乏に見られるような易動性蛋白質の顕著な減少がみられないことを明らかにしたが, このような傾向が筋肉においてもおこるのではないかと考えられる。
    なお前述のように酸化カゼインに対する♀の特異的な感応を観察したが, これに関連してエチオニンの障害やメチオニン欠乏による臓器の病理的変化や脂肪肝発生に対する♀の特異性についてFarberら18)の報告があり興味ある事実である。
  • シロネズミ肝のGalactose-1-Phosphate Uridyl Transferase活性に及ぼすコーチゾンの影響
    久保 博, 林 陽子, 大倉 公司, 黒田 嘉一郎
    1970 年 23 巻 2 号 p. 123-126
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    成長の各期におけるシロネズミ肝のGal-1-P uridyltransferase活性に及ぼすガラクトースおよびコーチゾン, ヒドロコーチゾ投与の影響を検討し次の結果が得られた。
    1. シロネズミ肝のGal-1-P uridyl transferase活性はその成長のどの時期においてもガラクトース投与により変化しない。
    2. ホルモン投与後5時間以内の短時間では成長のどの時期においても本酵素の活性の変化は現われない。
    3. 離乳期前の本酵素の活性の高い時期にホルモンを投与すると酵素活性は著明に低下する。
    4. 離乳期および離乳後の本酵素活性の低下した時期においてはホルモン投与の影響は殆んどみられない。
    5. 離乳期前後の本酵素活性の生理的変動は副腎皮質ホルモンによって支配されているものと考えられる。
  • 田中 ツネ, 新井 健一, 斎藤 恒行
    1970 年 23 巻 2 号 p. 127-129
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1. TLC法によってヌクレオチド区分からヌクレオシド, ベース区分を分別しその量を測ることによってK値 (鮮度判定恒数) を測定しようとした。
    2. TLC法によれば, ごく少量 (筋肉の等量のHClO4抽出液0.016-0.024ml) の試料があればK値の測定ができる。
    3. TLC法によって得たK値は, 従来用いられてきたイオン交換クロマト法による鮮度判定のK値と非常によく一致した。
    4. K値の測定に要する時間は2時間たらずであってイオン交換法に比較するとはるかに迅速, 簡便であり, かつ酵素法よりも経済的である。
    5. 市販の肉類10種についてK値を測定した。
  • 鈴木 秀雄
    1970 年 23 巻 2 号 p. 130-134
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    動物に高度不飽和脂肪酸を多量に与えた場合に過酸化によって生ずる遊離根のside effectとしての毒性が強くあらわれ, E欠乏症は促進される。この際Eを与えると欠乏徴候は回復する傾向が強いが油の毒性は完全に抑え難い。
    著者が15%アマニ油を含むE欠乏飼料を10週間白ネズミに与え, E欠乏と同時に過剰NaClの影響をみたところ以下の結果を得た。
    1) 各群とも腎糸球体の異常が認められ, また正常なネズミよりもクレアチン尿が増加した。
    2) Eを与えない動物では腎糸球体, 尿細管の変化は一層著明であった。 腎臓の自己融解は早期に起こり, 同時にクレアチン尿は著しく増加した。 赤血球の溶血も対照群より高率であった。
    3) 丸所見では異常が認められず, 退行性変化の出現にはいまだ時期を要すると思われるが肥大の徴があった。
    4) E欠乏動物では発育が早くより緩慢となり, 水の摂取量も増え, 腎臓, 丸, 脾臓は肥大し, 油の毒性の影響として体脂肪の減少と黄褐色化, 性器周辺の外見異常, 血尿, ヘモグロビン尿, ウロビリン尿等の異常尿がみられた
    5) Eは腎臓の自己融解, 赤血球溶血率血尿など比較的早期に現われる欠乏徴候に対し有効に作用したが腎糸球体所見異常, クレアチン尿の増加などの遊離根による強い影響を完全に抑えることができなかった。
    6) NaClを添加したE欠乏動物は当初の発育状況, 水の摂取量, 赤血球溶血率およびクレアチン尿の成績はNaCl非添加群よりも良好であったが腎所見では一層著明な変化が認められた。
    7) 腎臓と 丸の燐脂質パターンは腎臓においてEの欠乏した動物ではいずれの群もレシチンをはじめ, スフィンゴミエリンも著しく減少した。 NaCl添加群ではレシチンが-E群より増え, スフィンゴミエリンの値は対照に近づいた。 丸ではE欠乏群 (-E群) のスフィンゴミエリンは著しく増加した。
    以上の臓器の燐脂質パターンからみてEは膜のレシチン代謝に必要で膜の安定化に役立っていることが注目される。
  • コンニャク精粉の血清コレステロール量におよぼす影響について
    岸田 典子, 沖増 哲
    1970 年 23 巻 2 号 p. 135-139
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    コンニャク精粉が血清コレステロール量にどのような影響をおよぼすかについて, 健康者および患者で実験を試み, つぎのような結果がえられた。
    1. バター食 (70g/日) によってコレステロール量は15.6%増加する。
    2. 健康者ではコンニャク精粉の服用 (12g/日) によって一時コレステロール量は増加するが, その後しだいに減少する。
    3. バター食のみの場合の増加率が15.6%に比べ, バター食に加えてコンニャク精粉を服用した場合のそれは8.4%でその割合が低い。
    4. コンニャク精粉の服用によって平常値が低下する傾向がある。
    5. 患者では, コンニャク精粉の服用 (3g/日) によってコレステロール量の低下する傾向がある。
    6. 健康者および患者の試験食摂取によるコレステロールエステル比は71-78%および68-78.5%であり, 特別な傾向はない。
  • 李 鉱
    1970 年 23 巻 2 号 p. 140-145
    発行日: 1970/03/01
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    穀類7種と豆類3種を低温乾燥粉末した試料をLeuc. mesenteroides p-60, Lact. arabinosus 17-5, Str. faecalis Rを使用してMicrobiol-assayにて8種の必須アミノ酸を定量しその組成を得, 各食品のChemical scoreを算定し, 各食品のAmino acid pattern similarityを明らかにし, また精白米と小麦粉に適当な食品を適当な比率にて混合した時のChemical scoreを改善した結果は次のようである。
    1) Essential amino acid (Try, Lys, Thr, Ileu, Leu, Phe, Val, Met) の定量結果そのTotal含量は粟が最も多く, 小豆, 大豆, 精白米, 蕎麦, 小麦, 大麦, 乾ソーメン, 食パン, 緑豆の順になっていた。
    2) Chemical scoreは大麦粉が最も高く, 小麦, 精白米, 蕎麦, 乾ソーメン, 食パン, 小豆, 大豆, 粟, 緑豆の順になっていた。 なおまたそのLimitin, gaminoacidはLys (精白米, 小麦, 乾ソーメン, 食パン, 粟) とMet (大麦粉, 蕎麦, 大豆, 小豆, 緑豆) であった。
    3) Ideal formである鶏卵に対する各食品のアミノ酸Pattern similarityは蕎麦が最も類似率に近く, 小麦, 緑豆, 精白米, 乾ソーメン, 小豆, 大麦粉, 食パン, 大豆, 粟の順に遠値を表わした。
    4) 食品の混合によるChemical scoreの改善は精白米に大豆粉を90%: 10%の割合に混合した時が最も良く61から73に改善された。 精白米と蕎麦を混合した時は80%: 20%の時75に改善され, 精白米粉と粟粉の混合の場合は別に改善の意義を認められなかった。 小麦粉と大豆を混合した時は90%: 10%の時62 (小麦) から64に改善され, 小麦とソバ粉の混合時は90%: 10%の時が68に改善された。
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