ラットにシイタケ, レンチジン, リノール酸, コレステロールを添加した食餌を与え, 血漿, 肝臓脂質量および, その脂肪酸組成への影響について検討した。
(1) 血漿中の中性脂質, リン脂質, コレステロール量は, シィタヶ, レンチジンにより減少し, 肝臓では増加の傾向が認められた。
(2) 血漿中ではエステル型コレステロールの減少が大きく, 肝臓ではエステル型, 遊離型の両者の変動が認められた。
(3) シイタケ投与群の血漿コレステロールエステルの脂肪酸量は減少し, レンチジン, リノール酸投与群は増加した。
(4) 中性脂質の脂肪酸組成は, 血漿ではオレイン酸がレンチジン, リノール酸投与により減少し, 肝臓では, レンチジン投与でむしろオレイン酸は増加した。 コレステロール投与群は脂肪酸量が減少した。
(5) 血漿リン脂質の脂肪酸組成は, レンチジン, リノール酸投与群のリノール酸, アラキドン酸に増加が認められ, ステアリン酸は減少した。 脂肪酸量は血漿では, シイタケ投与により減少し, レンチジン, リノール酸投与で増加した。肝臓では, シイタケ投与群は増加することを認めた。
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