栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
26 巻 , 3 号
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  • 若原 延子, 桑畑 美沙子
    1973 年 26 巻 3 号 p. 155-159
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) 昭和46年, 鹿児島県日置郡金峰町の第5・6年の児童148名についての栄養調査を行なった。
    2) 栄養摂取状態は所要量にくらべて低く, とくに熱量, たん白質, Caなどの不足がみられた。 また, 最低必要量にも満たないものも比較的多く, さらに, 動物性たん白質の摂取不足者が, 山間部校区に比較的多かった。
    3) 男女間には, 摂取食品の種類や組合わせに差が見いだされた。 男子は, 摂取量を増加することにより, 栄養摂取状態は好転することができるが, 女子の場合には, 食事内容を検討する必要がある。
    4) 食品の摂取状況は, 11歳児の摂取基準と比較した場合, 各食品群ともその摂取量は少なかった。 とくに少なかったものは, 牛乳類であり, また, 果物, 緑黄野菜, 穀類も比較的摂取不十分であった。 一方, 海藻, 油脂類の摂取は多かったが, このために, たん白質, 動たん, 脂肪, Ca, V. A, V. B2などの栄養構成比率は, 11歳児の食糧構成基準と比較して相違が観察された。
  • 里和 スミヱ, 間森 坦, 山形 正和, 倉田 要, 中沢 武雄
    1973 年 26 巻 3 号 p. 161-165
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    健康者37人, 肝疾患者10人について, リノール酸ならびに燐脂質投与の尿中17KSならびに17OHCS排泄に対する影響を観察した。健康者群にリノール酸エチルを1日9g投与した場合には, 尿中17KSは有意の増加を示したが, 尿中17OHCS値は増加しなかった。燐脂質を1日1g投与した場合には両者とも増加を示し, 17KSは0.1%の有意水準であった。燐脂質を1日1.5g投与した場合には17KSは1%, 17OHCSは5%の有意で増加を示した。肝疾患者においては尿中17 0HCS値は異常に低く, 燐脂質を1日1.5g投与しても健康者のような増加は認められなかった。
  • 和田 俊, 臼井 勉, 高橋 豊雄
    1973 年 26 巻 3 号 p. 167-170
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) 市販冷凍エビの鮮度についてK値, TMA-N量, 試料の中心温度, 冷凍ショーケース内温度を測定し, 2, 3の考察を行なった。
    2) 店頭冷凍食品保管ショーケース中の冷凍エビは, 保管期間の長いものほど, そのK値が上昇 (鮮度低下している) する傾向が認められた。
    3) K値が高いとTMA-N量も増加する傾向があるが, はっきりした相関は得られなかった。
    4) 煮熟した場合, K値50%以上ではテクスチャーの劣化がみられ, 食味を保つためにはK値を40%以下におさえることが望ましいと考えられた。
    5) 冷凍食品保管ショーケース内温度の調査結果から, よりきめ細かな温度管理の必要性が指摘された。
  • 満田 久輝, 池田 清和, 安本 教傳
    1973 年 26 巻 3 号 p. 171-175
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    脱脂米ヌカからアルカリでたん白質を抽出する際, 懸濁液のpHが経時的に低下することが観察された。この現象は, その際溶出される無機リン酸およびフィチン酸によつてもたらされると推論された。そしてこの懸濁液のpH低下の防止法として, アニオン交換樹脂の添加が考えられた。アニオン交換樹脂としては, Dowex 1×4 (OH型, 100~200メッシュ) が最良の結果を与え, リン化合物の除去のみならず, より高分子形態のたん白質抽出率の向上がもたらされた。さらにこの方法によつて得られたたん白質標品は, 従来法のものにくらべてより純度の高いものであった。
  • 坂本 清, 福沢 初代
    1973 年 26 巻 3 号 p. 177-183
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    白ネズミを用い, 市販繊維状人工肉の8%たん白含有飼料に第1制限アミノ酸メチオニンを, また第2制限アミノ酸リジンを数段階にわたり添加する実験を行なった結果, 次の結果を得た。
    1) 人工肉に0.142%メチオニンを添加することにより良好な成長を見た。
    2) リジンを0.192%, 0.288%添加することにより, 体重増加量, 飼料摂取量, P. E. R. , N. P. R. に低下が見られ, このそれぞれにメチオニンを0.162%添加すると著しい改善が見られた。
    3) 人工肉に0.192%のリジンを添加すると, 給餌開始後2時間で人工肉にくらべて摂食量低下がおこり, 24時間でさらに著しくなった。 またメチオニンを0.162%添加すると, 同じく2時間後に摂食量が増し, 24時間にいたることを知った。
    4) 人工肉, 0.192%リジン添加人工肉, 0.192%リジン・0.162%メチオニン添加人工肉の3飼料を並列して選択摂取状態を見たところ, 正常白ネズミでは集中的にリジン・メチオニン添加飼料を選択摂取し, 一方, たん白欠乏白ネズミで全く異なった不規則な摂取を行なっ
    5) リジン0.096%, 0.288%添加人工肉飼料群Whiteheadの血しょうアミノ酸比の上昇の傾向が見られ, メチオニン添加で明らかな降下を示した。
    6) 血しょう遊離アミノ酸濃度については0.192%, 0.288%各リジン添加飼料群で人工肉飼料群にくらべて第1制限アミノ酸メチオニン濃度が低下し, リジン濃度が上昇することを知った。
    7) 0.096%, 0.192%, 0.288%リジン添加飼料群で肝脂肪蓄積量が増加し, 検鏡により肝小葉に多くの脂肪球を認めた。
    8) 以上の結果から被験人工肉8%含有飼料に約0.1%以上のリジンを添加すると成長阻害, 肝脂増量その他の好ましくない影響が生ずることを知った。
  • 片山 洋子, 須川 洋子, 前川 ソヨ子
    1973 年 26 巻 3 号 p. 185-189
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    アロキサン糖尿病白ネズミにインシュリンを1, 3, 5週間連続投与した場合の応答性について観察した。
    1) インシュリンの連続投与によってアロキサン糖尿病白ネズミの体重増加は, 投与しないものにくらべて有意に良好であった。
    2) 一方, 飼料の摂取量はインシュリンを投与したものとしないものの間で有意な差は認められなかった。
    3) 糖尿病の高血糖に対してインシュリンは注射後90分位までしか低下作用を示さなかった。
    4) アロキサン糖尿病の血中インシュリン濃度は正常値にくらべて非常に低く, これにインシュリンを注射しても2時間後には低い値にもどってしまう。またインシュリンを連続投与することによって, インシュリンの内因性の分泌が少なくなる傾向がみられた。
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