栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
26 巻 , 5 号
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  • J テッパーマン
    1973 年 26 巻 5 号 p. 277-280
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    The dependence of the organism on its food supply is well recognized. Protein malnutrition, avitaminoses, effects of fats or carbohydrates, trace metal deficiencies, toxicity of some food additives are all related to the quality of the diet. During the past 20 years it has been recognized that the metabolic activity of the cells of the body is determined not only by the quality of food intake but by its periodicity. The tissues respond quite differently to the same diet depending on whether it is fed continuously throughout a 24 hr day or for only 1 or 2 hours per day, or every other day. In order to adapt successfully to the ingestion of large amounts of food at widely spaced intervals the animal must make a very complicated set of adjustments in 1) the gastrointestinal tract, 2) the secretory activity of glands which are concerned with the disposition of nutrients (for example, insulin) and 3) reorganization of the biochemical machinery of the cells so that they can accommodate periodic flooding with nutrients and store the excess for mobilization during periods of food deprivation.
    This lecture will deal with a brief historical review of our current ideas about periodicity of food intake; some of the gastrointestinal adaptation that occur on some “stuffing” regimens; the central role of insulin (and, possibly, insulin antagonists) as signals to the tissues; the functional and biochemical modifications that occur in tissues, particularly liver and adipose tissue, as a result of exaggeration of the usual fast-refeed cycle; some recent ideas about the role of cyclic AMP in enzyme adaptation, especially of lipogenic enzymes; and finally, the potential of “stuff and starve” eating habits to contribute to the pathogenesis of several diseases. The latter include 1) experimental gallstones, 2) experimental atherosclerosis in chickens and 3) lipemia, vascular disease and myocardial infraction in man.
  • 神戸 保
    1973 年 26 巻 5 号 p. 281-287
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    先に求めた学校給食の必須アミノ酸パターン1) は, 窒素1g当りイソロイシン280mg, ロイシン488mg, リジン339mg, 含硫アミノ酸202mg, 芳香族アミノ酸542mg, スレオニン229mg, トリプトファン79mg, バリン331mgであった。また, E/T比は2.49であった。このアミノ酸パターンのたん白質を含む飼料へのアミノ酸補足動物実験を, 白ネズミを用いて行なった。実験1において, 基本飼料 (飼料A) のたん白質は学給アミノ酸パターンを示すたん白質であり, カゼイン7.5%とL-アミノ酸混合3.85%から合成した。この銅料のたん白質含量は9.38%である。この基本飼料に次のようなアミノ酸を補足して実験飼料とした。すなわち, 基本飼料+0.15% L-メチオニン (飼料B), 基本飼料+0.30% L-メチオニン (飼料C), 基本飼料+0.05%L-トリプトファン (飼料D), 基本飼料+0.25% L-リジン塩酸塩 (飼料E), 基本飼料+0.15% L-メチオニン+0.05% L-トリプトファン (飼料F) である。このような基本飼料と実験飼料で3週齢の白ネズミを21日間飼育し, 体重増加, PER, BV, 肝XOAを測定して, アミノ酸の補足効果を調べた。その結果, 飼料B, C, Fの3飼料群で補足効果を認めた。しかし, この3群は脂肪肝に陥っていた。そこで, この脂肪肝の防止を目的として実験2を行なった。アミノ酸補足効果のあった3飼料のうち, いちばん効果のあった飼料Fにさらにアミノ酸を補足した飼料を調製した。すなわち, 飼料F+0.20% L-スレオニン (飼料G), 飼料F+0.25% L-リジン塩酸塩 (飼料H), 飼料F+0.20% L-スレオニン+0.25%L-リジン塩酸塩 (飼料I) である。これらの飼料と飼料A, Fの5種類で, 実験1と同様に動物実験を行なった。その結果, 飼料I群は, 体重増加では平均値でF, Hの両群よりは多少劣るが, PER, BV, 肝XOAでは, 他のいずれの群よりも抜群によく, 肝脂肪量も基本飼料群と同じような正常値であった。
  • 尾崎 直臣
    1973 年 26 巻 5 号 p. 289-295
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    精白米の種類, 炊飯条件 (加水量, 添加物) および貯蔵温度を異にする米飯の老化を検討する目的で, 貯蔵中における飯粒の粘着度の変化を指標として実験を行ないつぎの結果を得た。
    1) 炊飯後, 粘着度はしだいに低下していくが, 初期において速やかである。
    2) 粘着度の低下は貯蔵温度が低いほうが速やかであるが, 凍結状態で貯蔵したものはきわめてわずかである。
    3) 炊飯時加水量したがって水分含量の大なる飯ほど粘着度が大であり, かつその低下率が小であることが顕著に認められる。
    4) 古米の飯は新米の飯より粘着度が著しく小であるが, 貯蔵中の低下率には大きな相違がない。モチ米飯は粘着度が著しく大でありかつその低下率が小である。
    5) 食塩を高濃度に添加した飯は粘着度が大でありかつその低下が非常におそいが, 低濃度の添加では影響がほとんど認めちれない。酢酸添加飯および蔗糖添加飯は粘着度が大でありかつその低下率が小である。そしてそれらの影響は高濃度添加の場合のほうが著しい。大豆油添加飯は粘着度がはなはだしく小であるが, これは油自体の影響によるものと思われ, 粘着度の変化をもって老化を考察することは適当でない。Tween 60の添加は飯の粘着度およびその低下速度に対してほとんど影響を与えない。
    6) 粘着度の変化は消化性の低下およびX線回折縁の変化 (第1報1)) と多くの場合かなりよく対応し, かつ後二者よりも老化の状態をより鋭敏に反映する傾向がみられた。そしてこれら三者の結果をあわせ考えることによって, 各種米飯の老化の状態をいつそう明確に把握することができた。
  • 新崎 輝子, 今川 勢津子
    1973 年 26 巻 5 号 p. 297-302
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1. Fifteen arginyl peptides have been isolated from the L fraction in bovine milk whey, using the techniqes of chromatography and high voltage paper electrophoresis. Among the fifteen peptides, the ten peptides were ninhydrin negative but were only Sakaguchi's reaction positive indicating to have no amino terminal. Four strongly basic peptides, L-1-4-1, L-2-2-1, L-2-4-1, and L-3-5-1, were detected by high voltage paper electrophoresis.
    2. Main components of the peptides in the L fraction consist of aspartic and glutamic acids, glycine, alanine, valine and basic amino acids, lysine and/or histidine besides arginine. No sulfur containing amino acids were detected with one exception of cystine in L-2-10-1.
  • 山下 ゑつ子, 吉川 宣子
    1973 年 26 巻 5 号 p. 303-307
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) サトイモより粘質物を抽出したところ, 粉末状のものが得られた。収量は原料の約1.9%であった。
    2) 一般成分としては水分約16%, 粗灰分約4%, 粗たん白質約51%, 糖質約16%であった。
    3) 粘質物構成糖としては, ガラクチュロン酸, ガラクトサミン, グルコサミン, グルコース, ガラクトース, フラクトースおよびアラビノースが認められた。
    4) 粘質物構成アミノ酸としては, ロイシン, イソロイシン, フェニールアラニン, チロジン, スレオニン, アラニン, アルギニン, ヒスチジン, リジン, グルタミン酸, アスパラギン酸, グリシン, シスチン, セリン, プロリン, トリプトファンおよびバリンまたはメチオニンのいずれか, あるいは両者を含むことがわかった。
    5) 粘質物ペプチッドのN-末端アミノ酸として, グリシン, セリン, アスパラギン酸が, C-末端アミノ酸としては, スレオニンの存在がわかった。
  • 神戸 保
    1973 年 26 巻 5 号 p. 309-316
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    米飯中心の食生活をしている学童達が, リジンを補足した学校給食を受けた場合, 「補足リジン」が家庭での朝食もしくは夕食に, なんらかの影響を与えるのではないかとも考えられる。そこで, 白米粉飼料とリジンを補足した学給アミノ酸パターンの飼料を作製して, 以下のような飼料の条件下で白ネズミによる動物実験を行ない, 「補足リジン」の白米粉飼料への影響の有無を検討した。
    実験Iでは, 学給アミノ酸パターンの飼料へL-リジン塩酸塩を0.25%と0.50%とを補足して, 学給アミノ酸パターンの飼料そのものへのリジン補足の有効性を, 白ネズミの体重増加量, PERとBVから判断した。その結果, リジンの補足効果は認められなかった。実験IIでは, 学童たちが朝に米飯中心の食事をし, 昼にリジン補足の学校給食を受けた場合を想定して, 白ネズミに朝 (9: 30~12時) に白米粉飼料を与え, 5時間後の夕 (17~19: 30時) にリジン補足の学給アミノ酸パターンの飼料を与えた。そして白ネズミの体重増加量, PERとBVから白米粉飼料への「補足リジン」の影響を調べた結果, リジンの影響は認められなかった。実験IIIでは, 学童達が昼にリジン補足の学校給食を受け, 夕に米飯中心の食事をした場合を想定して, 白ネズミに朝 (9: 30~12時) にリジン補足の学給アミノ酸パターンの飼料を与え, 夕 (17~19: 30時) に白米粉飼料を与えた。そして白ネズミの体重増加量, PERとBVから白米粉飼料への「補足リジン」の影響を調べた結果, リジン補足群は無補足群よりも体重増加量, PER, BVにおいて有意に大であり, 「補足リジン」の白米粉飼料への遅延効果が認められた。実験IVでは, 実験IIIの結果が摂取飼料量に影響されたのではないかとも考えられる。そこで, 実験IIIと同一条件でリジン補足群と無補足群間でpaired feedingを行なった。その結果, 体重増加量とPERにおいて2群間に有意な差は認められなかったが, BVではリジン補足群のほうが有意に高かった。
  • 岡 芳子, 桐山 修八, 吉田 昭
    1973 年 26 巻 5 号 p. 317-327
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    果実類, きのこ類, 海草類, 茶, コーヒー, ココア類から抽出した脂質の不鹸化物中のステロールを, 果実類, 茶, コーヒー, ココア類と海草類の褐藻と緑藻については第11), 第22), 第3報3)と同様にβ-シトステロール (β-S) 相当量としてあらわし, きのこ類についてはエルゴステロール (Er) 相当量としてあらわし, 海草類の紅藻についてはコレステロール (Ch) 相当量としてあらわした。また第22), 第3報3)と同様に不鹸化物の薄層クロマトグラフィーをおこない, ステロール部分をガスクロマトグラフィーにかけた。
    1) 果実類のステロール量は可食部100gあたりでは0.6~59.9mg, 乾燥物1gあたりでは0.06~2.78mgであった。ステロール組成ではβ-Sがいずれの試料にも最も多く含まれていた。β-Sのほかにキャンペステロール (C) とスチグマステロール (St) の両方を含むもの, CとStの一方のみを含むもの, またCとStの両方とも見いだされないものがあった。Chのものと思われるピークがグレープフルーツ, ダイダイ汁, ダイダイ皮, ハッサク, ブンタン, レモン, レモン皮, バナナ, ヤシ果汁に認められた。マスクメロンとプリンスメロンには第3報3)のうり類と共通した未同定のピークがあった。ステロール量は同種でも品種によってかなり差のあるものがあるが, ステロール組成は種によって固有のものがあることがわかった。
    2) きのこ類のステロール量は可食部100gあたりでは14.7~46.6mg, 乾燥物1gあたりでは0.16~4.39mgで, キクラゲのステロール量が最も少なかった。Erはいずれのきのこにも含まれていて, キクラゲをのぞいてはきのこ類に最も多く含まれていた。きのこ類にはEr以外に未同定のピークがあった。
    3) 海草類のステロール量は可食部100gあたりでは1.9~80.9mg, 乾燥物1gあたりでは0.02~1.38mgであった。今回しらべた3種の褐藻のおもなステロールはフコステロールであり, 24-メチレンコレステロールも今回しらべたいずれの褐藻にも含まれていた。今回しらべた3種の紅藻のおもなステロールはChであった。今回しらべた緑藻ではアナアオサの1種とアオノリでは2種とも28-イソフコステロール (If) がおもなステロールであり, アナアオサの他の1種ではβ-SとMとChが100: 81: 65の割合で含まれていてIfは見いだされなかった。
    4) 茶, コーヒー, ココア類の可食部100gあたりのステロール量は, 緑茶とくに番茶に多く, 1, 140mgであり, 他の緑茶は326~411mgであった。コーヒーの可食部100gあたりのステロール量はインスタントコーヒーの15mgを除いては79.4~110.2mgであった。コーヒー豆のステロール量とステロール組成には煎ったことによる変化は見られなかった。コーヒー, ココアのステロール組成では, いずれの試料にもβ-Sが最も多く含まれ, β-SのほかにCとStが含まれていた。茶のステロール組成では, いずれの試料にもβ-Sがほとんどをしめ, CとStは見いだされず, ほかに未同定のピークが見られた。
  • 高間 総子, 福田 修三, 豊巻 由美子, 豊巻 孝子, 斎藤 進
    1973 年 26 巻 5 号 p. 329-332
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    キェウリとピーマンを茨城県取手の圃場にて露地栽培を行ない, 果実を生育期別にキュウリは開花後2, 5, 8および10日目に, またピーマンは形態から果実生育第1, 2および3期に採取し, 品質, 成分を調べた。その結果, キュウリは色沢が濃厚となり, 品質はやや低下, 水分量が増加, 還元型ビタミンC, クロロフィルが減少した。
    ピーマンは色沢が薄れるが, 品質の変化は認められず, 水分含量が増加, 灰分, クロロフィルが減少, 還元型ビタミンCが増加することが認められた。 以上のことからキュウリは生育前期の幼果ほど風味良好でもあり成分上から価値が高く, それにくらべピーマンは生育全期を通じて前者ほど, 品質成分の価値が変わらないと思われた。
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