炭酸Ca, 乳酸Ca, グルコン酸Caの3種のCa塩を用い, 被験動物の成長時期も考慮に入れ, 同一白ネズミについて幼若期ならびに, これらを同一飼料にて飼育した成熟期のCa出納および, それぞれのCa塩のP出納におよぼす影響を観察した。
Ca出納について, 幼若期では3種のCa塩の間に差異を認めなかった。成熟期においては, 炭酸Ca食投与群が他2群に比し吸収率, 体内保留率とも高値を示した。
P出納については, 幼若期でグルコン酸Ca食投与群が, 成熟期では炭酸Ca, グルコン酸Ca食投与群が吸収率, 体内保留率に高値を示した。
加齢にともなう出納の変化として, Ca, Pともに吸収率, 体内保留率の低下がみられた。
またPについては, 加齢とともに尿中排泄の増加がみられた。
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