栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
31 巻 , 4 号
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  • 佐々木 直亮
    1978 年 31 巻 4 号 p. 301-310
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
  • 中川 一郎
    1978 年 31 巻 4 号 p. 311-326
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
  • 半田 隆, 後藤 純雄, 深井 文雄, 秋野 利郎
    1978 年 31 巻 4 号 p. 327-332
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    1) ポリアクリロニトリルを担体として用い, トリプシンを固定化した。酵素結合量および活性はpH 4.5~5.5で酵素固定化反応を行なったものが最大値を示した。また, 酵素結合量は酵素固定化反応時の温度の上昇とともに増加したが, その活性は20℃で酵素固定化反応を行なったものが最大値を示した。またもとのトリプシンに対する比活性は, 80~90%であった。
    2) 固定化トリプシンの至適pHは, もとのトリプシンの場合よりわずかにアルカリ性側への移動 (pH 8.1→pH 8.6) が認められた。また, pH安定性はほとんど変化がなかった。至適温度は, 固定化トリプシンの場合約57℃, もとのトリプシンの場合約59℃であった。固定化トリプシンの温度安定性は, 40~60℃間で低下する傾向を示した。また, パッチ式による酵素反応におけるみかけのMichaelis定数Km'は, 固定化トリプシンの場合0.065 (%), もとのトリプシンの場合0.047 (%) であり, 固定化することによりわずかに反応が起こりにくくなっていることがわかった。
    3) 固定化トリプシンの耐久性に関してバッチ式酵素反応においては, 10回のくり返し使用で約50%の活性を有していた。また, 室温でのカラムによる2週間の連続酵素反応においては, 初期活性の約55%を有していた。
  • 毛利 善一, 田村 順一
    1978 年 31 巻 4 号 p. 333-339
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    洗浄剤Aの実用性および実用的使用方法について検討し, 以下の結果を得た。
    1) 10回連続試験の範囲内では, 洗浄剤Aの洗浄効力の持続性および濃度の低下はみられなかったが, 中性洗剤では明らかに濃度の低下が認められた。この理由としてトマト表面に対する洗浄剤の吸着性の差が考えられる。
    2) 一般に, 洗浄方法として広く採用されているエアーバブリング方式では, 中性洗剤は発泡性のために実用上問題があるが, 洗浄剤Aはほとんど泡が立たなかった。
    3) 洗浄剤Aの残存性の目安としてピロリン酸カリウムに注目し, 洗浄ずみトマトのリン量の変化を調べた結果, トマト固有のリン量のふれのほうがはるかに大きいために明確でなく, 残存してもごく微量と思われる。
    4) 洗浄剤Aについて, トマト加工工場で洗浄試験を行ない, ボルドー液成分の除去効果が十分あり, 発泡によるトラブルもまったくないことを確認した。
    5) ブドウの残留銅, ヒ素をもっとも効率よく除去するためには, 強アルカリで洗浄したのち強酸と洗浄剤Aを併用する方法がよかった。
    6) もっとも多く用いられている二つの洗浄方式において, バブリング方式では機械作用の影響が小さく, 化学作用がはるかに大きく影響するために洗浄剤の効力の比較に適している方法と考えられる。一方, ブラッシング方式では洗浄剤間の効力が接近し, 機械作用の影響力が強くなり, 化学作用と同程度に洗浄効果に寄与することが認められた。
  • 佐柳 秀明, 原 洋, 山内 一明, 小倉 良平
    1978 年 31 巻 4 号 p. 341-346
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    ミトコンドリア懸濁液に紫外線を照射すると, 過酸化脂質の増量や呼吸鎖の脱共役が観察されるが, これに抗酸化剤としてのグルタチオンがいかなる影響をあたえるかを検討した。
    1) 11.2×106erg/cmcm2量の紫外線照射をうけたミトコンドリアは電顕的に明らかに膨潤がみられ, KCl-Tris緩衝液中でも520nmの吸光度の低下をみた。しかし, グルタチオンを添加すると, 膨潤ミトコンドリアの収縮が観察された。
    2) 11.2×106erg/cmcm2の照射をうけたミトコンドリア懸濁液にグルタチオンを10-5mol加えて室温に10分間放置すると, 照射にもとづくRCR, ADP/Oの減少やstate 4の開放などが回復し, また, 過酸化脂質の減少がみられた。
    以上の紫外線照射によるモデル実験系より, 細胞内に普遍的に存在するグルタチオンが抗酸化作用を有することを, ミトコンドリアの形態的観察や生化学的検討から確認しえた。
  • 平野 隆司, 佐藤 美津子, 永山 順子, 松浦 栄一, 山田 幸二
    1978 年 31 巻 4 号 p. 347-353
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    白米を唯一のたん白質源とし, リジン添加による肝臓脂質に及ぼす影響を幼白ネズミと成熟白ネズミを用いて検討した。
    1) たん白質含量2.5%, 6.3%, 12.0%の飼料に対し, リジンを添加し, 幼白ネズミを飼育すると, 6.3%, 12.0%の飼料では成長の改善がみられのに対し, 2.5%飼料ではその効果はなかった。
    2) 成熟白ネズミでも89%白米飼料 (たん白質含量6.3%) に対し, リジン添加で幼白ネズミと同様に, 成長, 飼料効率は改善された。
    3) リジン添加白米飼料に対するスレオニンの添加効果は, 幼白ネズミにのみ認められ, 成熟白ネズミではその効果のないことから, スレオニンの添加効果は年齢差によって異なる。
    4) 89%白米飼料に対しリジン添加で幼白ネズミでは, 血漿や肝臓中遊離スレオニン濃度が著明に低下するが, 成熟白ネズミでは差がなかった。
    5) 白米飼料で飼育した幼白ネズミの肝臓脂質量は, 乾物で11.0~13.5%であるが, たん白質含量6.3%, すなわち白米89%飼料にリジン添加で肝臓脂質, TGの蓄積が起こる。しかし, リジンとスレオニンの組合せ添加で肝臓TGの蓄積は阻止された。成熟白ネズミの場合, 肝臓TG量は, 白米飼料, リジン添加白米飼料, リジン, スレオニン添加白米飼料とも差はなかった。しかし, 白米飼料, リジン, スレオニン添加白米飼料の肝臓TG含量は幼白ネズミより大であった。
    6) リジン添加白米飼料で蓄積したTGの脂肪酸組成と白米飼料, リジン, スレオニン添加白米飼料の肝臓TGの脂肪酸組成とに有意な差はなかった。
  • 青山 文雄, 野村 久雄, 石黒 実
    1978 年 31 巻 4 号 p. 355-359
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    1) 青ミツバ, トマト, キュウリの“露地”ものに対して, “水耕”もの, “温室”ものに, とくにC量が低いということは認められなかった。
    しかし, 軟白ミツバは青ミツバに比し, はるかに少ないC量であった。
    2) 出荷季節別によるC量の差は, 栽培方式のいかんを問わず, トマト, キュウリでは“夏出し”ものに多く, 青ミツバについては“冬出し”ものに高いC量を認めた。
    作物の季節別によるC量の多少の問題は, 本実験結果と著者らが, さきに行なったイチゴの実験結果をあわせて考察するとき, 作物の品目ごとに, あるいは品種ごとに検討する必要があるものと考えられる。
    3) 熟度差によるC量は, ミツバ, トマト, キュウリのいずれも“成熟”ものより, 生育, 成長の旺盛な時期にあたる“幼若”もの, “未熟”ものに多いことを認めた。このことは, これらのものがその生育過程において, 幼若未熟期にCを多量に生成する作物自身の植物的生理機能によるところが大きいものと考察される。
  • 高橋 因, 杉浦 真樹子, 水沼 俊美, 佐藤 文代, 岸野 泰雄, 奥田 拓道
    1978 年 31 巻 4 号 p. 361-369
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    1) ラットにコリン欠乏食を投与すると, トリグリセライド性の脂肪肝の発現を観察した。
    2) コリン欠乏食投与ラットの脂肪肝において, リン脂質量およびリン脂質合成系の酵素活性に低下を認めなかった。またphosphatidylcholineやphosphatidylethanolamine等にも量的変動を認めない。
    3) コリン欠乏ラットにレシチンを投与すると, 肝総脂質量および肝トリグリセライド値が有意に低下する。しかし, 対照のレベルまでには減少しない。
    4) コリン欠乏ラットにレシチンを投与すると, 血清トリグリセライドは有意に低下し, 血清コレステロールも低下の傾向にあった。
    5) コリン欠乏食投与時に血清遊離脂肪酸値の有意な上昇を認めた。このとき, 副睾丸脂肪組織において, ホルモンがない状態で, 脂肪分解が亢進-すなわちbasal lipolysisが亢進-していた。
  • 坂本 元子, 石井 荘子, 小林 幸子, 鈴木 規子, 西岡 久寿弥
    1978 年 31 巻 4 号 p. 371-377
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    0.5%たん白食の8週間の飼育により, 低栄養状態を誘導し, 18%たん白食への変更により, 栄養状態の回復を示すことが体重増加, 飼料効果, 血液学的所見および血清の生化学的検索により確認された。
    この場合低栄養状態において喪失していたツ反応活性は, 1週目で40%, 2週目で100%, 全例が回復した。一方, 補体活性は低栄養状態で低下の傾向にあったものが, 1週間の栄養回復によって全例が正常値を示した。
    この所見により個体の保全に対し, 細胞性免疫の低下を補体価の上昇でこれを補償していることが推測された。
  • 関 増爾, 五十嵐 稔, 福田 芳子, 島村 誠一, 川島 拓司, 小笠 勝啓
    1978 年 31 巻 4 号 p. 379-387
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    浴風園に在住する老人の日常の排便傾向を調査し, さらに, ビフィダス菌を含むビフィダスミルク (以下Bミルクとする) の飲用が被検者の排便回数あるいは糞便菌叢に及ぼす影響について検討した。
    1) 便秘ぎみで1日に1回の排便がない排便不安定者は, 回答の得られた老人126名中の39名 (30.9%) であった。そのうち, 2~3日に1回の排便と回答した例が最も多く, 21名 (16.7%) に達した。便秘症に分類できる4~7日に1回の排便者は8名 (6.3%) であった。
    2) 排便不安定者18名がBミルクおよびビフィダス菌を含まない対照ミルクを各10日間ずつ飲用した際の排便回数は, 飲用前の48回に対して, 対照ミルク飲用で5.7回, さらにBミルクの飲用で7.1回となり, 供試ミルクとくにBミルクの飲用で排便回数は増加する傾向を示した。
    3) 10日間の各飲用試験期間当たりの排便回数が, 飲用前のそれより2回以上多い例を便性改善 (+) とすると, 対照ミルクの飲用で5例 (27.8%), またBミルクの飲用で12例 (66.7%) がこれに該当した。また, 被検者の各飲用試験期間内における排便回数の違い, あるいは便性改善者数の違いは統計的に有意差があった (有意水準5%)。
    4) Bミルクの飲用で糞便中のビフィダス菌数は増加し, 全菌数中に占めるビフィダス菌の比率および大腸菌群数に対するビフィダス菌の比率も高くなった。対照ミルクの飲用ではビフィダス菌の増加はみられなかった。
    5) Bミルク飲用時に糞便培養を行なった5例中の2例では, 供試ビフィダス菌が定着, 増殖していた。
  • 岩田 伊平, 山本 長代
    1978 年 31 巻 4 号 p. 389-394
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    レモンやみかんなどの柑橘類の果皮が, それらの酸性の果汁にふれるような加工品たとえば, マーマレードやいわゆるレモン酒には, 保存中に香りの変化するものがある。その要因は, 酸性溶液中におけるシトラールの変性によるものと考えられる。そこで, シトラールをエタノールに溶解してクエン酸溶液に添加し, 得られたシトラールの変性物を真空蒸留およびカラムクロマトグラフィーにより分画した。分離した各成分についてはGC, IR, NMRおよびMSなどによる物質の同定を行なうとともに, それらの生成経路について検討を行なった。
    1) シトラールの変性物としてp-サイメンのほかに2-p-tolyl-2-propanol, 2-p-tolyl-propeneおよび2-p-tolyl-2-ethoxypropaneの3成分を分離した。3成分中前二者のGCとIRは合成品のそれらとよく一致した。
    2) シトラールが変性して生じた2-p-tolyl-2-pro-panolはさらに変性して2-p-tolyl-propeneを生じ, エタノールの共存する場合は2-p-tolyl-2-ethoxypro-paneも生成する。
    3) 2-p-tolyl-propeneは酸性溶液中でシトラールが変性したときのきわめて特徴的な香りを示した。
  • 鈴木 隆, 野中 真弓, 清沢 功, 小笠 勝啓
    1978 年 31 巻 4 号 p. 395-403
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    人乳と牛乳の鉄飽和および脱鉄ラクトフェリンをpH 2.0, 4.5および6.0においてin vitroにペプシンにより加水分解を行ない, 6% TCA可溶性ペプチドの増加率, 残存する鉄結合性, 免疫学的反応性, ディスクゲル電気泳動および免疫電気泳動などを検討し, 以下の結果を得た。
    pH 2.0においては, 人乳・牛乳とも, ラクトフェリンは鉄を解離しており, 鉄の存在の有無にかかわらず加水分解は非常に速く進み, 残存する鉄結合能および免疫学的反応性は分解時間30分でほとんど消失した。pH 4.5においては, 人乳・牛乳とも, 脱鉄ラクトフェリンが時間とともに加水分解が進み, 鉄結合能および免疫学的反応性の残存率が3時間でそれぞれ, 人乳50.5%, 30.7%, 牛乳69.2%, 35.2%となったのに対し, 鉄飽和ラクトフェリンの鉄結合能および免疫学的反応性の残存率は, 3時間でそれぞれ, 人乳94.7%, 104.8%, 牛乳92.6%, 96.3%と未分解のラクトフェリンとほとんど差異が認められなかった。pH 6.0においては, 人乳・牛乳のいずれにおいても, 脱鉄ラクトフェリンおよび鉄飽和ラクトフェリンは, ほとんど加水分解を受けず, 鉄結合能および免疫学的反応性はほぼ100%残存した。
    ディスクゲル電気泳動および免疫電気泳動のパターンは人乳と牛乳とで異なっており, 両者間に分子構造上の相違が認められた。
    さらに, pH 4.5における脱鉄ラクトフェリン加水分解物中に, 鉄結合能を有する部分が存在することが確認された。
  • 吉田 博美, 古部 勝, 高根 俊之
    1978 年 31 巻 4 号 p. 405-411
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    Two groups of rats (group 1 and 2) were normal control and liver injury group induced by 14mg of dimethylnitrosamine per kg body weight per os. A half of group 1 and 2 (3 days after the administration of DNA) received 6mg of 15NH4Cl per 100g body weight intraperitoneally. The other halves of group 1 and 2 received 8.4mg of 15N-glycine per 100g body weight. 15N in plasma albumin and urea was determined at one and three hours after the injection. The incorporation of the isotope into plasma albumin of the rats received 15N-NH4Cl was lower in group 2 than group 1. The incorpolation into urea was higher in group 2 than group 1. In the rats received 15N-glycine, the incorporation of 15N into albumin was higher in group 2 than group 1, and into urea of group 1 and 2 was the same.
    Four groups of 5 rats each, weighing 240g, were fed daily with 10g of a synthetic diet that had no protein. Group 1 received 0.8g casein daily over the fundamental diet, and group 2 received 0.8g more starch instead of casein. Group 3 received 30ml of amino acid mixture that contained amino acids in amount and composition similar to that of 0.8g casein intraperitoneally, and group 4 received the same mixture per os. Four weeks after the feeding, all the rats were administrated 8mg of 15N-NH4Cl per 100g body weight, and 15N in the plasma albumin and urea was determined hourly for 4 hours. No weight loss or hypoalbuminemia was found in each of group 1, 3 and 4. The incorporation of 15N into plasma albumin was higher in group 1, 3 and 4, compared to group 2, which showed a significant decrease in body weight and plasma albumin level. The incorporation of 15N into urea, however, was higher in group 3 and 4, than that of group 1 and 2.
    The results suggested that: (1) In the rats with liver damage induced by dimethylnitrosamine, synthesis of amino acid in the liver is impaired, although the rate of albumin synthesis from amino acid is still maintained. (2) Parenteral use of amino acid mixture is useful for the maintenance of normal protein synthesis in rats fed with protein deficient diet.
  • 兼松 弘, 丸山 武紀, 新谷 いさお, 今村 正男
    1978 年 31 巻 4 号 p. 413-420
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    1) 昇温GLCと恒温GLCの分析精度をS/N比で解析すると昇温GLCは5.2db高く恒温GLCとの間に有意差が認められた。
    2) 糖水溶液状態でのTMS比条件をS/N比で検討した結果20%水溶液25μlに対してピリジン0.25ml, N-TMSI 1.25ml, TMCS 0.2mlの割合で加えるのが最適であった。
    3) 本法と従来行なわれているピリジン溶液法とを比較すると定量精度はほぼ同等であった。したがってピリジン溶液法で要求される脱水操作の省略と, ピリジンに対するオリゴ糖の難溶解性にともなう懸念は解決される。さらに添加回収率も真値とよく一致した。
    4) 蜂蜜および異性化糖に本法を用いて糖組成と濃度を分析しJAS法と比較したところ両方法ともよく一致した。
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