栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
33 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 廣畑 富雄, 富田 純史, 柴田 彰
    1980 年 33 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 横澤 隆子, 長澤 哲郎, 大浦 彦吉, 中川 眸, 米原 久美子
    1980 年 33 巻 1 号 p. 9-14
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    血清総たん白, アルブミンレベルに対する摂取たん白質の影響を検討した結果, つぎの点が明らかにされた。
    (1) 各種たん白質で飼育したラットの血清総たん白, アルブミンレベルはカゼイン群で最も高く, ついでツェイン群, カゼイン水解物群, ゼラチン群の順番となり, たん白質の種類によって明らかな差異がみられた。
    (2) 食餌中のたん白 (カゼイン) 含量を変えた場合には, 総たん白, アルブミンレベルともに無たん白食, 低たん白食では低いレベルを維持していたが, カゼイン含量の増加とともに上昇し, 25%含有食までほぼ直線的に上昇した。高たん白食でもその値は上昇していたが, 増加率においてやや劣る傾向を示した。
    (3) 低たん白 (2%カゼイン) 食で飼育したラットの飼育日数による変化を調べたところ, 総たん白値では2%カゼイン食摂取7日目で最も著明な減少を示したが, さらに飼育日数を延長していった場合には逆に上昇していた。これに対してアルブミン値は14日目まで低下し, 21日目で上昇していた。
  • 小林 英, 渡辺 寛
    1980 年 33 巻 1 号 p. 15-33
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    消化器術後栄養管理において, 下痢は低たん白血症および縫合不全等, 術後合併症を併発する因子になる恐れがあるので, 経腸栄養補給の経管食が下痢誘発の原因となってはならない。従来から使用されていた天然食品のミキサー食が下痢多発のため術後の回復を遅らせる原因と考えられたので, たん白質と糖質を酵素消化した51-a (A) タイプ, さらにそのたん白質を減量し, 必須アミノ酸のバランスを整えた52-a (A) タイプの経管食を調製して食道癌術後患者に投与することによって, 下痢防止と術後機能低下時の臓器の負担を軽減することをはかり, 患者の臨床成績から, それらの術後回復時における栄養効果について検討した。
    1. 術後投与時の下痢について
    1) 天然食品のミキサー食投与群に対し, たん白質および糖質を酵素消化した51-a (A) あるいは52-a (A) 投与群では下痢が著しく減少した。
    2) 術後の下痢率は手術部位によって異なり, ミキサー食投与群では頭頸部癌術後, 食道癌術後の順に, また51-a (A), 52-a (A) 投与群では頭頸部癌術後, 食道癌術後, 胃癌全摘術後の順に多くなった。
    2. 栄養効果について
    栄養効果を血清たん白値の改善傾向で考察すると, 投与たん白質量では52-a (A) に対し51-a (A) のそれは15%増, 同様にミキサー食では64%増であったが, 投与中の血清たん白値でみると, ミキサー食投与群にくらべ, 51-a (A) および52-a (A) 投与群のほうが回復が早かった。また51-a (A) と52-a (A) 投与群の比較については, 今回の臨床観察から両者の優劣を論ずるまでには至らなかった。
  • 竹久 文之, 鈴木 徹, 木村 修一
    1980 年 33 巻 1 号 p. 27-33
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    食物残渣の滞腸時間におよぼすリンゴパルプ (リンゴジュース残渣) 摂取の効果, 食餌歴の影響, さらにそれらに対する性差を検討した。
    1) リンゴパルプは米糠と同様に滞腸時間を短縮させ, リンゴパルプに含まれる量に相当したジュースのみでも滞腸時間を短縮させた。しかしその効果は, ジュースのみよりリンゴパルプのほうが大きかった。
    2) 飼育食が無繊維食であって試験食I, 試験食IIが繊維食の場合, 滞腸時間は試験食Iと試験食IIにより決定された。
    3) 飼育食が繊維食であって試験食I, 試験食IIが無繊維食の場合, 飼育食の影響はある程度残存した。
    4) 糞量, 糞水分量と滞腸時間との間に相関はほとんどなかった。
    5) ADFとして5%含む食餌で飼育したものに, 結腸のみ重量増加の傾向が認められた。
    6) 滞腸時間, 消化管の繊維食摂取による変化は, 雄よりも雌のほうが大きかった。
  • 五十嵐 喜治, 石井 知幸, 細谷 昭昌, 鑓水 健一郎, 保井 忠彦
    1980 年 33 巻 1 号 p. 35-38
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    赤クローバー葉にはケルセチンとその配糖体が含まれ, また, ケルセチンはカゼインと非酵素的に反応して, カゼインに着色を付与することが知られているので, ケルセチンがカゼインの栄養価に及ぼす影響と, ケルセチンにより褐変したカゼインの栄養価について, 成長中ラットで検討した。
    1) ケルセチンを飼料中0.5%で添加したカゼインの真の消化率と生物価は, いずれも, カゼインの場合とくらべて差がなかった。
    2) ケルセチンにより, 非酵素的に褐変したカゼインと対照の加熱カゼインを, 2群のラットに, 試験期間II期とIII期で, 交互に給与したところ, 褐変カゼインの真の消化率と生物価は, いずれも, 対照に比し, III期で有意に減少した。たん白効率は, 褐変カゼインが加熱カゼインよりも低い傾向を示した。
  • 吉田 まさ代, 栗原 恵美子, 山西 貞
    1980 年 33 巻 1 号 p. 39-40
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/03/26
    ジャーナル フリー
    実験材料には, 本醸造特選濃口醤油の瓶詰後1ヵ月以内のものを用い, Fig. 1に示す装置を用い, 室温で発散する香気成分を冷捕集した。すなわち, 毎回1lの醤油をフラスコ中に入れ, サーキュラーポンプで20ml/minの流速で系内の気体を循環させ, 約90分経過後, フラスコ内の醤油を新しくとりかえ, これを繰りかえし, 総量10lを用い, 5.4gの無色透明の凝縮液が得られた。この凝縮液 (香気濃縮液と称す) は, すぐれた本醸造濃口醤油の香りが強く, 空気中に発散したとき, 材料醤油の瓶をあけたときとまったく同様の香りとなった。
    この香気濃縮液をそのままGC-MS分析した結果は, Fig. 2に示すとおり, エタノールが大部分を占めており, 分析を困難にするので, エタノールをできるだけ除くため, これをイソペンタン抽出し, 抽出液を28~32℃で常圧蒸留と, イソペンタンを留去した後, 再びGC-MS分析を行なった。Fig. 3は2種のカラムを用いて行なった分析結果である。Fig. 2およびFig. 3における各ピークの物質は, MSの解析により推定された物質の標準物と比較し, MSおよびガスクロマトグラフィーの保持時間tRがそれらと一致することにより決定した。
    1, 1-Diethoxy-3-methylbutaneは, 横塚がすでに醤油醪様の主香気成分として報告しているが, 1, 1-di-Fig. 4. Mass spectra of peak f (1, 1-diethoxy-2-methylpropane) and peak g (1, 1-diethoxy-3-methylbutane). ethoxy-2-methylpropaneは今回新たに同定されたもので, やはり醤油醪様のやや果物様香りをともなった佳香である。これら2物質は, 常法により合成し, そのMSおよびtRはそれぞれピークfおよびgとまったく一致した。Fig. 4にこれらのMSを示す。
    以上の結果を総合すると, 本醸造濃口醤油の 「香り立ち」に寄与する物質として, エタノール, 酢酸エチル, イソブチルアルデヒド, イソバレルアルデヒド, これら2種のアルデヒドのジエチルアセタール, イソアミルアルコールおよびごく少量のジメチルスルフィドなどがあげられる。なお微量のため同定できなかつた数種の物質の中に, 半アセタール類の存在も推定された。
  • 1980 年 33 巻 1 号 p. 48
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
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