栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
35 巻 , 1 号
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  • 弓狩 康三
    1982 年 35 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
  • 高橋 重麿, 北川 俶子, 関 千代子, 加藤 達雄, 吉植 庄平
    1982 年 35 巻 1 号 p. 15-25
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) AN患者の食行動につきアンケート調査を行ない, 女子高校2年生を正常対照群として比較した。
    2) AN患者の食欲は対照群に比べて不良である。
    3) スコアー化により, 食欲 (A), 嗜好 (B), 食生活に対する態度 (C) はAN患者と対照群は有意差を示した。 とくに1群のAN患者は高得点を示した。
    4) 主成分分析により, 食欲と嗜好についてはAN患者と対照群の間に明らかな差をみとめたが, 食生活に対する態度では明らかでなかった。
  • 山上 雅子, 豊川 裕之, 木村 信子, 丸井 英二, 金子 俊, 吉田 節子
    1982 年 35 巻 1 号 p. 27-37
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    神奈川県足柄上郡中井町の30~65歳の婦人254名について, 食品群のふだんの摂取頻度, 入手方法, 商店までの所要時間を面接聞き取り法で調査し, 食品摂取頻度の状況, これと商店までの所要時間または距離, 年齢, 職業および20歳未満の家族の有無などとの関連について検討した。その結果, 下記の知見を得た。
    1) 相関行列で示された18食品群間の相関係数により, 食品の摂取頻度の間に補完的または競合的関係があり, 食品群別摂取量における食物消費構造の存在と同様に摂取頻度にも構造的状況があることが明らかにされた。
    2) 食品販売店舗までの距離と摂取頻度との関連は, 米, つけもので弱く, 魚や肉ではやや強い。しかし, 魚や肉の場合でも, 店舗が遠いほど, 摂取頻度が低下しているという単純な関係は見られなかった。
    3) 職業は米とパンの摂取頻度については第1位, みそおよびつけものについては第2位に大きい関連を有しており, なかでも農業従事者は専門職, 事務職の者に比べて, 米, みそおよびつけものの摂取頻度が高く, いわゆる日本の伝統的食事パターンと結びついている。
    4) 年齢はみそ, つけもの, 魚および肉の摂取頻度について第1位, 米およびパンについては第2位の強さで関連を有している。とくに米とみそにおいては, 年齢が高まるに従って摂取頻度が高まっており, つけものと魚では若年齢層で摂取頻度が低いこと, パンは米とは反対に年齢の高いほど摂取頻度が低く, 肉も60歳代では著しく摂取頻度の低いことが示された。
    5) 20歳未満の家族の有無と, 上記6食品群の摂取頻度および米の自家生産の有無と米の摂取頻度との関連はほとんど認められない。
  • 池鯉鮒 治明
    1982 年 35 巻 1 号 p. 39-46
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2010/03/25
    ジャーナル フリー
    in vivoの状態での脂肪組織成分 (FTM) と除脂肪組織成分 (EBM) の両体構成成分別に, その基礎代謝産熱量を推定するために, 以下の実験を行ない, 後述の結果を得た。
    団体生活を営む18~19歳の男子学生15名について, 1977年1月と7月の2回, 次の諸項目を測定した。身長, 体重*, 皮厚*, BMR* water displacement methodによる体密度: ただし, *は8人について1976~1977年にかけで毎月1回測定。
    ここで対象者のEBMとFTMの各重量当たり産熱量をa, bとし, それぞれ各人で一定であり, Bi=Ei・a+Fi・bなる式が成立すると仮定して統計学的に, a, b値を決定した。また長嶺らが同一手技で測定報告した体構成成分, BMRの成績を借用して若干の検討を加えた。得た結果の概要は, 次のとおりである。
    1) 肉体活動訓練を受けている上記8人のBMRは, 基準値よりも高く, 夏低冬高の季節変動を呈し, その変動幅は, 平均11.5%であった。
    2) 体構成成分のFTMは, 1月より7月に増加, EBMは7月減少した。
    3)a, b両値は, それぞれ1月: 29.8 (kcal/kg/day, 以下同), 25.0, 7月: 28.5, 18.7と算定された。両月間の差はb値に大きくBMRの季節変動に脂肪組織代謝の役割が大きいことを示唆している。
    4) 脂肪細胞中の脂肪分の重量を約80% (Forbes21) ) と仮定して, この比率から脂肪細胞の代謝量を推算すると, 夏93.5 kcal/kg/day, 冬125 kcal/kg/dayとなる (ただし, 本実験でのFTM重量が夏冬で異なっていたので, Forbesの数値をそのまま摘用できないが) 。
    5) 長嶺らのデータ (19~22歳女性, 84名) を検討した結果, a=26.1 kcal/kg/day, b=16.8 kcal/kg/dayとなった。
    6) 上記長嶺値をさらに検討した結果, 個人の基礎代謝量は, lean body mass当たりでみると重量が大なるほど小さくなるという偏りがみられた。純粋にEBMのみからの産熱量もまた, EBMの重量当たりでは, 同様の傾向がみられた。生体の代謝量は, その重量と相関するが, 正比例関係にはなく, 曲線関係にあると考えられる。
  • 中島 順一, 吉川 周子
    1982 年 35 巻 1 号 p. 47-56
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    偏差パターン類似率が, 食生活分析において実用的価値を高め広汎な利用を促すためには, その後の数量的展開手段が明確にされなければならない。そこで本研究では, 偏差パターン類似率行列から有用な情報を導き出す手段について検討した。
    1) 解析方法は次のようである。偏差パターン類似率行列をユークリッド距離行列に変換し, これを入力データとしてMDSのトガーソンの方法で解析し対象の空間座標を求め, これを解釈する。そして重回帰分析を利用して空間配置と食物摂取との関連性を調べる。
    2) 現実の岐阜県における食物摂取データに適用した結果, 15の調査地域は, A群, B群, C群に3類型された。これら3類型は, 村, 町, 市という行政区画に対応し, さらにそれはA群→B群→C群の連鎖的構造を示した。
    3) 重回帰分析を利用した結果, それら地域群の連鎖は, 食生活の近代化と密接な関係にあることが見いだされた。またそれは都市化とも符合することが示唆された。
  • 保井 忠彦, 赤木 佳彦, 沢田 三郎, 鈴木 盛夫
    1982 年 35 巻 1 号 p. 57-62
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    緑葉から食飼料に適したたん白質を比較的簡便に高収量で分離するための方法を確立するため, ホウレンソウほか8種の緑葉をあらかじめ冷アセトン処理して, クロロフィルを除いた試料を用いて, たん白質の抽出条件を検討した。その結果は次のとおりである。
    1) 0.5% Span 20 (ソルビタンモノラウレート), 0.1%2-ME含有0.4%NaOH溶液はギンネム, ワラビ以外の供試試料に対し, 最も高いたん白質抽出率を示し, 大豆葉, 青コゴミ60%, ホテイアオイ72%, ホウレンソウ, 大根葉, キャベツ83%以上のたん白質が抽出された。
    2) 界面活性剤としてSpan 85 (ソルビタントリオレエート) と石けんの使用も0.5%濃度で, Span 20と同程度のたん白質が抽出された。
    3) ギンネムとワラビは界面活性剤添加効果は低く, むしろ5%有機酸混液での加圧加熱抽出法が抽出率が高い。
  • 五島 孜郎, 鈴木 和春, 菅家 祐輔, 小石 秀夫, 北野 隆雄
    1982 年 35 巻 1 号 p. 63-67
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    福祉施設で生活を共にしている男女児15名について, 食事中のたん白質レベルを変えたときのCa, PそしてMg出納の変化を観察した。
    その期間は昭和53年10月中の6日間である。
    1) 高たん白質レベルはCaの尿中排泄率を高める結果を得た。たん白質摂取量と体内Ca保留量との関係より推定すると26~31mg/kgのCa摂取ではたん白質レベルは2.9g/kg以下が望ましいように思われる。
    2) 高たん白質レベルはPの尿中排泄を高め, 体内保留を減少させる結果を得た。
    3) 高たん白質レベルはMgの尿中排泄増を招来した。
  • 小林 邦彦, 中原 孝子, 三角 英治, 松冨 直利
    1982 年 35 巻 1 号 p. 69-72
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    カゼインを過酸化水素あるいはリノール酸エチルとの混合保存で酸化したときのカゼイン中のメチオニンの変化について研究した。
    過酸化水素による酸化の場合, 通常の塩酸加水分解法による測定ではメチオニンの変化は認められないが, Neumann法 (モノヨード酢酸処理・過ぎ酸酸化法), 酵素分解法により過酸化水素濃度 (0.01~0.07モル) に応じたメチオニンのスルホキシドへの酸化が認められた。
    リノール酸エチルの自動酸化 (50℃, RH 80%) に伴うカゼインの酸化でも上記と同様にNeumann法, 酵素分解法でメチオニンが酸化されていることが認められた。この酸化はリノール酸エチルの過酸化物価の急激な上昇とともに酸化されることが認められた。このように油脂の自動酸化に伴うたん白質中のメチオニンの酸化はごく初期に起こり, 褐変やリジンの変化にさきだっているものと推察された。
    またいずれの酸化の場合も酵素分解法では変化が相対比として示されるのに対し, Neumann法は含量値としても十分利用できるものであった。
  • 笠原 賀代子, 西堀 幸吉
    1982 年 35 巻 1 号 p. 73-76
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    紫葉漬の全香気H. S. V., 含フェノール中性画分のGLC分取物および酸性画分についてGLCならびにGC-MS分析を主とし, これにIR分析も併用して同定を行ない, 酸類として酢酸などの揮発酸9種, アルデヒド類としてアセトアルデヒド, ベンズアルデヒド, フェニルアセトアルデヒド, ペリラアルデヒドの4種, アルコール類としてメチルアルコール, エチルアルコール, イソアミルアルコール, シス-3-ヘキセン-1-オール, ベンジルアルコール, β-フェニルエチルアルコール, ペリリールアルコール, α-テルピネオール, β-シトロネロール, ボルネオール, イソボルネオールの11種, エステル類としてギ酸エチル, 酢酸メチル, 酢酸エチル, カブリル酸エチル, 乳酸エチルの5種, 炭化水素類としてβ-カリオフィレン, リモーネンの2種, 計31種の香気成分を同定した。 これらのうち紫葉濃香気にとくに重要と思われるものは, エチルアルコール, 乳酸エチル, 酢酸, ベンズアルデヒド, ペリラアルデヒド, フェニルアセトアルデヒド, β-フェニルエチルアルコール, ペリリールアルコールなどであった。
  • 的場 輝佳, 吉田 穂積, 米澤 大造
    1982 年 35 巻 1 号 p. 77-80
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    市販の凍豆腐を相対湿度30, 50, 80%で, 7日間および30日間, 50℃で保存し, たん白質を構成するアミノ酸の変化をみた。各たん白質を酸 (6N塩酸, 110℃, 24時間) と酵素で加水分解し, アミノ酸組成を調べた。酵素加水分解は次のように行なった。たん白質をペプシン (0.1N塩酸, 37℃, 3時間), パンクレアチン (pH8.0, 37℃, 20時間) で加水分解の後, さらにセファロース4Bに固定化したアミノペプチダーゼ-プロリダーゼ (pH 7.8, 37s℃, 24時間) 加水分解した。いずれの加水分解法においても, 各湿度下, 各保存の期間を通して, ほとんど構成アミノ酸の変化はみられなかった。
  • 吉田 昭
    1982 年 35 巻 1 号 p. 81-82
    発行日: 1982/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
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