1) 体重約300gの白鼠に無蛋白食, 無蛋白食にメチオニン, リジン, 及びグルタミン酸を標準食魚粉中各アミノ酸平均含有量相当量だけ添加して一定期間飼育したものの体重は大体同様の減少をしている。
2) その場合の白鼠臓器中 (肝, 腎, 心, 肺, 脳, 筋, 血液) のV-C含量はメチオニン, 及びグルタミン酸添加のものが腎, 肺においてその濃度において無蛋白食のものよりも高値, 総量においてもメチオニン食のものが無蛋白及びリジン食のものよりも高値, リジン区も肺においてその濃度無蛋白食のものよりも高値を示した。心, 脳, 脾, 筋, 血液には差が認められなかつた。
3) 白鼠に標準飼料の給与量を1匹当1日5, 10, 15, 及び20gに制限して一定期間飼育すると体重は5, 10g食は減少を示すが15g食はやや平衡を保ち20g食は増加の傾向を示す。
4) その場合の白鼠臓器中V-C含量は20g食は各臓器に亘つて濃度及び総量に於て大体高値を示している。5g食は大体に於て最低値を示し, 10g食, 15g食はその中間にある。かつ10g食と15g食との差は高低交錯している。
5) 脳のV-C含量には殆んど変化が認められない。
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