神経治療学
Online ISSN : 2189-7824
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Editorial(論説)
  • 平田 幸一
    2018 年 35 巻 1 号 p. 3-6
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/12
    ジャーナル フリー

    Tension type headache : TTH is regarded as an extremely common headache in the general medicine, and TTH is diagnosed in most by the headache not to be caused by alcohol and the common cold that are not serious.

    TTH is the most common headaches in a primary headache statistically, but the prevalence greatly varies by an investigation.

    Chronic TTH surely greatly reduce quality of life and are serious disease to cause severe disorder so that the comment of the tension–type headache in ICHD–3 beta has it. In addition, frequent episodic TTH will be to have possibilities to affect as the treatment with a sometimes expensive drug is required.

    However, Infrequent episodic TTH occurs in all most population, and when effect to give to an individual is very few things namely a physiological response.

    I would like to describe a personal opinion about the way of a diagnosis of TTH in ICHD–3 beta and the classification.

特集 変貌する専門医制度:神経治療を目指す医師のキャリアパス
原著
  • 水野 貴文, 波田野 琢, 佐々木 芙悠子, 王子 悠, 仲野 総一郎, 田村 直人, 服部 信孝
    2018 年 35 巻 1 号 p. 27-32
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/12
    ジャーナル フリー

    症例は62歳男性.突然の眼痛で発症.強膜炎およびmyeloperoxidase anti–neutrophil cytoplasmic antibody(MPO–ANCA)陽性であり,ANCA関連血管炎が疑われた.Prednisolone(PSL)で治療されたが,MPO–ANCA上昇に伴い頭痛,左顔面感覚障害,嚥下時違和感が出現し,さらに左混合性難聴,間質性肺炎を合併し,顕微鏡的血管炎と診断された.経過中,外耳道炎を併発し感染症が疑われ抗菌薬開始とPSLが減量されたが,それに伴い滲出性中耳炎を認め,その後左三叉神経第1枝,第2枝,左顔面神経,左聴神経,左舌咽神経,左副神経,左迷走神経と左側のみの多発脳神経障害が出現した.頭部造影magnetic resonance imaging T1強調画像及び頭部computed tomographyで左内頚動脈錐体部から海綿静脈洞部,側頭骨,乳突蜂巣に骨破壊を伴う肉芽腫を認め,ANCA関連中耳炎によるGarcin症候群と診断した.経静脈的免疫グロブリン大量療法,ステロイドパルス療法及び後療法としてPSL 50mgを投与し,肉芽腫は縮小し症状は改善した.近年,ANCA関連血管炎に中耳炎を合併することが報告されており,ANCA関連血管炎性中耳炎(otitis media with ANCA associated vasculitis:OMAAV)として提唱されている.本症例はOMAAVに多発脳神経麻痺を合併した症例と考えられ,貴重であり報告した.

  • 高松 泰行, 松田 直美, 饗場 郁子
    2018 年 35 巻 1 号 p. 33-37
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/12
    ジャーナル フリー

    姿勢保持障害は進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy:PSP)の主要症候であるが,その特徴について詳細に検討した報告は少ない.本研究では,PSP患者における静止立位時の重心動揺と姿勢保持障害の特徴について,健常高齢者と比較,検討した.対象はPSP患者21名,健常高齢者25名とした.年齢,性別,body mass index(BMI),静止立位時の重心動揺を評価した.PSPは,発症からの罹患期間,modified Rankin scale(mRS),進行性核上性麻痺評価尺度(PSP rating scale:PSPRS)項目V及びVI,pull testを評価した.重心動揺検査の結果,PSPと健常高齢者との間に有意差を認めた項目は,外周面積,単位面積軌跡長,前後方向動揺平均中心変位であった.PSPにおいて,pull testと相関を認めた項目は,罹患期間,mRS,PSPRS VI,外周面積であった.以上より,PSPは健常者に比べて,後方重心傾向が強く,静止立位バランスが不安定であり,単位面積軌跡長が低値であるという特徴が示された.また,pull testは疾患の進行度,機能自立度を反映しており,静止立位時のバランス能力が関係していることが示された.

  • 安田 正代, 栗﨑 玲一, 本多 史美, 東原 悦子, 阪本 徹郎, 中原 圭一, 植川 和利
    2018 年 35 巻 1 号 p. 38-42
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/12
    ジャーナル フリー

    方法:筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)患者18名を対象に,座位での努力性肺活量(forced vital capacity:FVC),肺活量(vital capacity:VC)を約1ヵ月ごとに測定し,ALS機能評価スケール改訂版(ALS functional rating scale–revised:ALSFRS–R)の球麻痺,身体,呼吸の各関連項目に対する%VC,%FVCとの関連性,およびALSFRS–R総スコアと%予備呼気量(expiratory reserve volume:ERV),%最大吸気量(inspiratory capacity:IC)との相関について統計学的に検討した.結果:ALSFRS–R各関連項目の中で%FVC,%VCと高い相関を示したのは身体関連項目と球麻痺関連項目であり,呼吸関連項目との相関は低かった.ALSFRS–R総スコアの低下は%VCの中でも特に吸気分画を示す%ICの低下と高い相関を示していた.結語:ALS患者において呼吸機能検査を評価することで身体機能の低下や球麻痺の進行程度を類推できる可能性があると考えられた.ALSの呼吸機能評価には吸気分画も含めた多面的な評価が重要である.

 
 
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