知能と情報
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16 巻, 3 号
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目次
巻頭言
特集
解説
報告
書評
用語解説
学生部会ΔNGLE
博士論文紹介
リレートーク
一般論文
原著論文
  • 円谷 友英, 市橋 秀友, 田中 英夫
    原稿種別: 本文
    2004 年 16 巻 3 号 p. 244-252
    発行日: 2004/06/15
    公開日: 2017/05/29
    ジャーナル フリー
    本研究では,DEAにおける区間効率値の改善方法を提案する.従来のDEAは,当該事業体に対して仮想出力の仮想入力に対する比の相対的な最大値を効率値として,事業体にとって有利な重み付けを行い評価する手法であるといえる.それに対して,真の効率値が存在する区間として区間効率値を求める手法が提案されている.区間効率値は,有利な立場からの評価である上限と不利な立場からの評価である下限により定められ,上限は従来のDEAによる効率値と一致する.下限は,従来のDEAでは最大効率値を求めるのに対して,最小効率値を求める最適化問題により求められる.改善対象となるDMUは,区間効率値の上限が1ではないDMU,すなわち有利な立場から評価しても効率的であると判断されないDMUとする.本研究では,区間効率値に基づき,従来のDEAの考え方と同様である区間効率値の上限を1に改善し,そのうち下限ができるだけ大きくなるような改善方法を提案している.区間効率値の下限は与えられる出力値に偏りがあるとき小さくなるので,下限を考慮して改善を行うと,DMUの与えられた各項目の入力値を配慮して,それらがバランスのよい出力値となるように改善することができる.出力値のみに着目して,与えられた出力値を減らすことなくDMUを改善する方法を示すが,入力値のみに着目する方法,入出力値を同時に考慮する方法についても同様に考えることができる.
  • Yoshio MANIWA, Heizo TOKUTAKA, Kikuo FUJIMURA, Masaaki OHKITA, Tadashi ...
    原稿種別: Article
    2004 年 16 巻 3 号 p. 253-261
    発行日: 2004/06/15
    公開日: 2017/05/29
    ジャーナル フリー
    We attempted health and disease state estimation with data-mining using Self-Organizing Maps (SOM) for application to plethysmogram information. Such information is easily gained from patient fingertip sensors. We used eight variables, such as chaotic analysis values calculated by the trajectory parallel measure method, and the recurrence plot method, in addition to the waveform component ratio, which is a linear analysis value of acceleration plethysmogram. As conventional studies have reported, SOM also confirmed that the waveform component ratio is related to aging. Self-organized acceleration plethysmogram information showed that trajectory parallel measure method values such as chaotic analysis values are useful for disease state estimation of circulatory failure, arteriosclerosis, or acute inflammation. Moreover, the recurrence plot method may reflect the presence and gravity of a disease state. This study, rather than offering general diagnoses of topical named diseases, suggests the possibility of health evaluation by the blood flow state.
  • 森田 譲, 前田 保憲, 日隈 崇文
    原稿種別: 本文
    2004 年 16 巻 3 号 p. 262-270
    発行日: 2004/06/15
    公開日: 2017/05/29
    ジャーナル フリー
    本論文では、ニューラルネットワークを利用し、倒立振子制御におけるPIDゲインのセルフチューニングを行い、評価関数の最小となるPIDゲインが存在することを明らかにした。実システムの制御対象として無駄時間を含む1重倒立振子を考える。この制御系は1入力2出力系を構成し、台車、倒立振子および角度補償器と位置補償器を含めた系を伝達関数で表し、これに時系列処理を行いニューラルネットワークで同定する。このニューロエミュレータはPIDゲインをチューニングする際に必要なシステムヤコビアンを計算するときに用いる。つぎに実システムモデルに対して、別のニューラルネットワークを用いて、倒立しているが不安定なPIDゲインの初期値からセルフチューニングを開始する。この結果チューニングで得られたPIDゲインを用いて実験を行い、測定された振子の角度および台車の位置の情報とも整定時聞か短くなり、かつシミュレーション結果とよく一致することを示した。
  • 加藤 浩介, Cahit PERKGOZ, 片桐 英樹, 坂和 正敏
    原稿種別: 本文
    2004 年 16 巻 3 号 p. 271-280
    発行日: 2004/06/15
    公開日: 2017/05/29
    ジャーナル フリー
    本論文では,問題の目的関数と制約式に確率変数係数が含まれる多目的0-1計両問題に焦点をあてる.確率計画法の機会制約計画における期待値最適化モデルと分散最小化モデルに基づいて再定式化した後,意思決定者の目的関数に対する判断のあいまい性を考慮するためのファジィ目標を導入し,意思決定者の満足解を導出するために,確率計画法とファジィ計画法の融合としての対話型ファジィ満足化手法を提案する.また,提案手法において,いくつかの線形もしくは非線形0-1計両問題が解かれるので、本論文では基準解更新に基づく2重構造文字列遺伝的アルゴリズムを適用する.
  • 柴田 淳子, 坂和 正敏, 加藤 浩介, 片桐 英樹
    原稿種別: 本文
    2004 年 16 巻 3 号 p. 281-289
    発行日: 2004/06/15
    公開日: 2017/05/29
    ジャーナル フリー
    社会システムのシミュレーションモデルであるマルチエージェントシステムにおいて,構成するエージェントが,他者とは独立に利己的な行為を選択すると仮定されるとき,システムは個人合理性を満たす競争解に均衡する.一方,人間をモデル化したエージェントは何らかの集団に属すると考えられ,個人の利益より集団の利益を重視した協調解に均衡することが望ましい場合もある.また,従来研究の多くにおいて,エージェントが行動選択に用いる情報は正確であると仮定されているが,一般に情報には不確かさや時間遅れが含まれると考える方が現実的である.そこで,本論文では情報の不確かさと時間遅れを考慮したHogg-Hubermanモデルを取り扱い,集団含理的なエージェントの導入により,集団の利益を重視した協調解での均衡の実現を目指す.さらに,コンピュータシミュレーションにより,個人合理性に基づく競争的なエージェントあるいは集団合理性に基づく協調的なエージェントから成るシステムの安定性を比較するとともに,2つのタイプのエージェントの割合と情報の不確かさの度合いのシステム全体の利益に対する影響について議論する.
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