知能と情報
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Print ISSN : 1347-7986
19 巻 , 1 号
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目次
巻頭言
特集:「曖昧な気持ちに挑む」
特集論文: 曖昧な気持ちに挑む
原著論文
  • 西原 陽子, 辻 由紀子, 田中 大智, 砂山 渡
    2007 年 19 巻 1 号 p. 3-12
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
    創造活動のためのアイデアを生み出すには,様々な観点に基づき,情報に解釈を与えることが重要である.情報視覚化を目的とした従来のインタフェースは,情報のある1つの状態を表示するものが大半であり,その変化の過程を表示するものは少なかった.このため従来システムを用いては,情報の違いに気付くことや情報の違いに対して解釈を与えることが難しい.そこで情報を人間の嗜好に限定し,嗜好の違いに気付かせ,その解釈を支援するアニメーションインタフェースを提案する.提案インタフェースでは,初めにユーザがキーワードを好むものと好まないもので分けて配置し,自らの嗜好を表現する.続いて,ユーザは他のユーザとの嗜好の違いを,アニメーションを用いて認識する.最後に,ユーザは自分と他人の嗜好の違いに対して解釈を与える.実験結果から,提案システムを用いると嗜好の違いの解釈がしやすくなることを確認した.
  • 櫻井 茂明, 折原 良平
    2007 年 19 巻 1 号 p. 13-21
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
    本論文では,利用者の興味をイベントによって表現し,利用者の興味に関連する曖昧さを取り扱うことにより,掲示板サイトに含まれるスレッド内の議論を分析する方法を提案する.このとき,イベントとは議論の中に特定の主体,行動,感情等が出現することを意味している.本論文では,利用者によって指定される2 種類のイベントの出現頻度に基づいて,スレッドの中から重要な議論を抽出する方法を提案するとともに,特定の品詞列を持つ表現を重要な議論から抽出し,利用者の興味に合わない表現を削除することにより,重要な議論に対応する特徴的な表現を抽出する方法を提案する.本論文は,これら抽出法の効果を掲示板サイトから抽出した21,867 件の記事に対して適用し検証する.また,実験結果に基づいて,重要な議論を上位に位置付けるとともに,利用者の主観に合った特徴的な表現を抽出できるとこを示す.
  • 高萩 栄一郎
    2007 年 19 巻 1 号 p. 22-30
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
    本稿では,一対比較法を使ったショケ積分の被積分関数f(入力値)の同定方法を提案する.AHP などで使われる一対比較で,程度を表すことばと一対比較値の対応表は,多くの場合,固定した値が設定される.まず,簡単な実験を行い,一対比較の対象により対応表のパラメータが異なることを示す.ショケ積分の入力値は,すべての評価項目で同じ評価単位を持たなくてはならない.そこで,入力値の同定者には,一対比較の回答の他に,理想点と満足点の要素を回答させる.対応表のパラメータを調節することにより,満足点と理想点の評価値をすべての評価項目で揃え,同じ評価単位を持つという条件を満足させる.最後に,評価対象がとりうる値の集合が有限離散集合の場合とLogit 回帰にあてはめた連続値の場合の同定例を示す.
  • Naotoshi SUGANO
    2007 年 19 巻 1 号 p. 31-40
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
    The present study considers a fuzzy color system in which three membership functions are constructed on the RGB color triangle. This system can process a fuzzy input to an RGB system and output the center of gravity of three weights associated with respective grades. Three membership functions are applied to the RGB color triangle relationship. By treating three membership functions of redness, greenness, and blueness on the RGB color triangle, a target color can be easily obtained as the center of gravity of the output fuzzy set. In the present paper, the differences among fuzzy input, inference output, and chromaticity are described, and the relationship between inference outputs for crisp inputs and inference outputs for fuzzy inputs are shown on the chromaticity diagram.
  • 井田 正明
    2007 年 19 巻 1 号 p. 41-46
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
    人間が行う種々の評価の根底をなす主観の曖昧さの取り扱いは,ファジィ理論が提唱されるもととなった重要な課題である.これに関連する研究分野としては,意思決定,測度,データ解析,情報検索,心理,感性工学やヒューマンコンピュータインタラクションなど多岐にわたる.評価方法の数理的解釈はそれら研究の基盤として重要な位置を占めている.ファジィ理論の中で可能性(および必然性)評価は曖昧さを含んだ状況における曖昧な目標の達成度に対する評価方法として利用されてきた.しかしながら,その評価方法の数理的解釈は十分ではなかった.本論文では,社会的選択理論における拡張順序に基づいて可能性評価および必然性評価を定義しそれらと等価な条件を導き出す.これにより可能性評価および必然性評価の適用条件を明らかにするとともに評価間の順序関係について論じる.
  • 多屋 優人, 室伏 俊明
    2007 年 19 巻 1 号 p. 47-56
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
    評価項目間の相互作用が各代替案の評価値に依存するブートストラップ型主観的評価モデルの提案と,このモデルのためのファジィ測度の同定法の提案を行う.ブートストラップ型モデルは従来モデルに比べて相互作用を細かく扱うことができるため,従来モデルでは表すことができない意思決定者(DM)の選好を表すことができる.本論文では,具体的な適用事例を通して提案モデルと従来モデル(加法的モデル,Choquet積分モデル,累積プロスペクト理論的モデル)の比較を行う.さらに,双容量モデルとの比較も行い,ブートストラップ型主観的評価モデルの有用性を示す.
  • 徳丸 正孝, 村中 徳明, 今西 茂
    2007 年 19 巻 1 号 p. 57-68
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
    本論文では,ファジィ推論を用いて色彩調和を定量的に評価する手法を提案する.色彩調和を定量的に評価するシステムを構築するためには,配色を構成する色の関係を定量化し,色の組み合わせのパターンと配色との関係をルール化する必要がある.そこで本研究では,松田らが提案する色相構成と色調構成の相関による色彩調和論に基づく知識を用いて色彩の分布をファジィ集合で表現し,色相と色調の相関ルールを用いたファジィ推論により色彩調和の定量的評価を行った.被験者によるアンケート調査の結果,提案手法による色彩調和の定量化は,被験者の調和判定とよく一致していることが確認された.
  • 吉川 歩
    2007 年 19 巻 1 号 p. 69-78
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
    本稿では対話型メンバーシップ関数(MF)同定法の手続きが同定されたMFの形状に及ぼす影響について論じる.最初に対話型MF 同定法の1つであるBASE 法を例として,同定されたMF の形状に影響を及ぼす可能性のある要因を詳述する.次にそれらの要因のうち,(1) 要素の呈示順序,(2) 所属度の評定の段階,(3) その評定に用いる評語を取り上げ,これらが同定されたMF の形状に及ぼす影響について心理実験を通して検討した.その結果,呈示順序の違いがMF の遷移領域幅に影響を及ぼすこと,全体集合の要素を昇順で呈示すると強制二者択一的に評定される傾向が強いこと,所属度評定用の評語は得られるMF の形状に影響を与えないことなどが明らかになった.
  • 本田 あおい, 岡崎 悦明
    2007 年 19 巻 1 号 p. 79-86
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
    有限集合上のファジィ測度に対して,一部の事象系の既知の測度値から残りの事象の測度値を,相対エントロピーを用いて推定する方法を提案する.真のファジィ測度の推定されたファジィ測度に対する相対エントロピーの値が小さいほどよい推定とする.またλ-ファジィ測度とχ-ファジィ測度を,より自由度の高いクラスである(λ, p)-ファジィ測度と拡張χ-ファジィ測度に拡張し,これらのクラスに対する提案手法の適用例も示す.
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