日本口腔腫瘍学会誌
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最新号
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総説
  • 橋本 和彦
    2026 年38 巻1 号 p. 1-10
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル フリー
    口腔潜在的悪性疾患は口腔癌の前駆病変や口腔癌へ進展するリスクを有する疾患概念であり,WHO頭頸部腫瘍分類第5版(WHO分類第5版)では12疾患が分類されている。白板症はその代表的疾患の一つで,擦過で除去されない白色の角化性病変として定義され,病理組織学的には過角化症,上皮性異形成,上皮内癌,扁平上皮癌などを含む臨床病名である。口腔上皮性異形成(OED)は,WHO分類第5版において「遺伝子変異の蓄積の結果,種々の程度の構造的・細胞学的な上皮の変化を来した病変で,扁平上皮癌への悪性転化のリスクを有する」と定義される。OEDの生物学的性質に関するWHOにおける見解は変遷しており,WHO頭頸部腫瘍分類第3版・第4版では「intraepithelial neoplasia」と同義とされ腫瘍性病変として位置づけられていたが,第5版では「intraepithelial neoplasia」の使用は推奨されなくなり,腫瘍性病変としての見解が後退したように思われる。そこで本稿では,OEDの病理診断の現状と,その病態について臨床病理学的検討を加えて概説する。
  • 石山 晃世志
    2026 年38 巻1 号 p. 11-17
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル フリー
    咽頭および食道の表在性病変は,内視鏡診断および低侵襲治療の進歩により,早期発見・治療の対象として重要性が高まっている。一方で,両臓器は解剖学的構造や浸潤様式が異なり,「表在性病変」の定義や診断の視点には差異が存在する。本総説では,咽頭では上皮および上皮下層にとどまる病変,食道では粘膜および粘膜下層に限局する病変を表在性病変として整理し,両者を「粘膜病変」という共通の概念から捉え直す。さらに,存在診断,質的診断,深達度診断という一連の内視鏡的判断の流れを軸に,治療選択に至る思考過程を概説する。日常診療において内視鏡医がどのような視線と判断で粘膜病変に向き合うべきかを,咽頭・食道に共通する観点から提示することを目的とした。
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