気管支喘息の増悪に
Chlamydia pneumoniae (以下
C. pneumoniae) 感染が関与することはすでに数多く報告されているが,
C. pneumoniae 感染に有効な抗生剤の喘息発作への効果についての研究はほとんどない. 今回われわれは非発作時の小児気管支喘息40例を, アジスロマイシン (以下AZM) 投与群 (10mg/kg/day, 3日間) と非投与群に分けて, 投与前, 投与1か月後, 3か月後の喘息発作点数と治療点数を比較した. 36例について血清抗体価, PCR, 培養で診断すると,
C. pneumoniae 感染は投与群で68%, 非投与群で41%で, 両群間の感染陽性率に有意差はなかった.
喘息発作点数を2群で比較すると, 前, 1か月後では有意差がなかったが, 3か月後では, 有意差をもってAZM投与群の発作点数が低かった. 治療点数には有意差はなかった.
C. pneumoniae 感染があった19例をAZM投与群12例と非投与群7例で分けて検討するとAZM投与群では, 投与前から1か月後は有意に発作点数が減少したが, 非投与群では発作点数の改善はなかった. しかし
C. pneumoniae 感染がなくてもAZMを投与した群7例で1か月, 3か月後とも発作点数は有意に減少した. AZM投与は, 小児気管支喘息の発作を減少させるのに有効と考えられた.
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