小児歯科学雑誌
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22 巻 , 4 号
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  • 後藤 讓治
    1984 年 22 巻 4 号 p. 803-810
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    小児歯科臨床において,幼若第1大臼歯に対する修復の機会は少なくない.幼若第1大臼歯の齲蝕に対して,20K金合金インレーによる修復を行った200例について,最長3361日に渡る臨床観察を行った.その結果,金合金インレーに認められた変化としては,変色6例3%,表面粗〓5例2.5%,インレー脱落6例3%であった.次に歯質に認められた変化としては,歯質の破折7例3.5%,2次齲蝕11例5.5%,そして充填物に無関係な齲蝕の発生34例17%であった.
    幼若永久歯に対する20Kインレー充填の臨床成績の観察の結果,20Kインレーそのものの変化は比較的少なかったが,他方,歯質に認められた変化として,充填物に無関係な齲蝕の発生を比較的高率に認めた.その発現部位は,頬面溝,舌面溝に多く,また長期間例では隣接面部にも認められた.そこで,充填物に無関係な齲蝕を予防するために,幼若第1大臼歯に対するインレー窩洞の予防拡大の方法等を提案した.また,2次齲蝕の予防のための窩縁の処理についても言及した.
  • 千田 隆一
    1984 年 22 巻 4 号 p. 811-827
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    成人3名と小児3名に,「口腔内歯垢下pH測定装置」を装着し,乳糖投与後の歯垢のpH変化を測定し,得られた最低pH値,pH 6に回復するまでの持続時間,初期酸産生能及びpH curveとpH 6の線で囲まれた面積の4つをパラメーターとして,統計学的検討を加えた.また,pH-ISFET上に形成された歯垢についての細菌学的検討も併せて行った.
    結果は,乳糖による歯垢の酸産生は庶糖にくらべ,上記4つのパラメーターとも低い傾向を示した.しかし,そこにはかなりの個体差があり,また初期酸産生能を除いては乳糖と庶糖との間に有意差は認められなかった.また,小児の歯垢の酸産生は成人にくらべると,持続時間とpHの面積で小さい傾向が認められた.
    pH-ISFETに形成された歯垢の総生菌数及び連鎖球菌とStreptococcus sanguisの割合は,隣接エナメル質片上に形成されたものと類似しており,本装置が歯垢のpH変化をin situで連続して測定するのに有効であることが示された.
  • 五十嵐 公英, 千田 隆一, 西巻 弘子, 猪狩 和子, 神山 紀久男
    1984 年 22 巻 4 号 p. 828-839
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    Bacteroides melaninogenicus菌群とBacteroides fragilis菌群の螢光抗体試薬Fluoretec-M®及びFluoretec-F®を用い,閉鎖性,開放性,治療中の乳歯61根管からの同菌の検出と,臨床所見との関連性について調査するとともに,他の小児口腔内組織からの検出も行い,以下の結果を得た.1)B.melaninogenicus菌群は開放性根管から66.7%,閉鎖性根管から61 .3%と高率に検出されたが,治療中根管からは33.3%と少なかった.2)B.melaninogenicus菌群の検出と臨床所見との関連では,急性と慢性,膿瘍や瘻孔の有無歯内療法処置の既往,歯根や歯槽骨吸収の有無との間に有意な差はみられなかった.3)B.melaninogenicus菌群は乳歯と永久歯面歯垢から高率に検出されたが,乳幼児からの検出率は約半分と少なかった.また,舌苔からの検出率も84 .6%と高率だったが,頬粘膜,膿瘍からの検出率は20%だけだった.4)B.fragilis菌群はB.melaninogenicus菌群同様,乳歯閉鎖性根管,舌苔及び歯垢から高率に検出された.臨床所見との関連では,急性根尖性歯周炎と診断された5歯すべての根管から検出された.
  • 石川 隆義, 岩井 泰介, 三宅 雄次郎, 森尾 善子, 長坂 信夫
    1984 年 22 巻 4 号 p. 840-845
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    小児は歯科診療室の雰囲気によって,不安,恐怖,緊張を抱き,歯科治療を拒むことが多い.今回診療室内の特有な聴覚刺激について取り上げ,一定に規格した音量によって刺激を与えて小児の情動反応について観察し検討した.
    対象は歯科経験を有する4歳から8歳までの33名の小児で,治療状態でエアー音,バキューム音,エンジン音,タービン音,子供の泣き声の五聴覚刺激を一定に与えた時の内部行動変化をGSR(皮膚電気反射)を指標に調査した.その結果は,
    1)抵抗変化率には,園児,児童ともに各刺激間において有意差を認めなかった.
    2)園児,児童ともに各刺激において有意性差は認められなかった.
    3)子供の泣き声を除く四聴覚刺激において,園児は児童に比して有意に高い変化率を示した.
  • 石川 雅章, 渡辺 好, 木村 恵子, 菊池 純子
    1984 年 22 巻 4 号 p. 846-853
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    低年齢幼児の齲蝕減少傾向と生活習慣の変化との関連を知る目的で,川崎市中原区において昭和57年度1歳6ヵ月児歯科健診の際に調査を行い,同一地区で昭和50年度に行った調査結果とを比較し,以下の知見を得た.
    1.齲蝕罹患状態はこの7年間に,齲蝕罹患者率で約7%,1人平均齲歯数で約0.3本減少した.なかでも上顎前歯唇側面の齲蝕はほぼ半減した.
    2.今回のアンケート調査では齲蝕罹患者群と健全者群との間に,断乳時期および就寝時哺乳の習慣に有意差がみられたが,甘味間食や甘味飲料の摂取者率ではみられなかった.
    3.就寝時哺乳者率は前回と今回の間で齲蝕罹患者群において20%前後減少したが,健全者群では両調査間でその割合はほとんど変化しなかった.
    4.甘味間食摂取者率は齲蝕罹患者群で大凡半減し,変化のほぼなかった健全者群と同程度となった.
    5.両調査から上顎前歯唇側面の齲蝕減少に最も寄与している要因は,1歳以降の哺乳習慣の継続,特に就寝時哺乳の有無で,次いで甘味間食摂取習慣と示唆された.
  • 西野 瑞穂, 海野 一則, 沖田 裕治, 多田 桂子, 三好 鈴代, 渡辺 正知, 岡本 多恵, 小池 裕子, 菊地 賢司, 有田 憲司, ...
    1984 年 22 巻 4 号 p. 854-860
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    昭和52年10月から昭和57年9月までの5年間に,本学小児歯科外来を訪れた患者の,初診時に得られた診査資料(472名分)およびアンケート調査資料(573名分)を集計・分析し,今後の当科における,ひいては本地域社会一般の齲蝕予防に成功をおさめるための基礎資料を得ることを目的に本研究を行った.
    その結果,本調査対象者の1人平均齲蝕罹患歯数は,昭和56年厚生省歯科疾患実態調査と比較して,永久歯については5歳から9歳に関する限り顕著な差は認められないが,乳歯についてはいずれの年齢においても本調査対象者で多く,とくに2~4歳において顕著な差が認められること,しかもそれらの齲蝕乳歯は未処置のまま放置されることが多いこと,授乳期の不規則授乳・哺乳瓶の長期間使用・初診当時の間食の不規則摂取の頻度が高いこと,初診当時38.4%の保護者が齲蝕予防法を知らないと答えていること,などが明らかになった.
    したがって,本調査対象地域の著しく高い乳歯齲蝕罹患状況およびそれらの齲蝕乳歯が乳幼児期に放置されることの多い実状を改善するためには,歯科保健,口腔衛生に関する広報活動を強化し,小児の発育に合わせた食生活習慣,歯磨習慣を含めた基本的生活習慣の確立を,診療室内外において地道にきめ細かく指導していく必要がある.
    なお,受診した患者については,その保護者の大部分が将来にわたっての口腔の健康管理を希望しており,望ましい傾向にあることが明らかになった.
  • 本川 渉, 麻生 弘, 久芳 陽一, 野見山 滋子, 平川 栄二, 吉田 穣, 谷口 邦久, 北村 勝也
    1984 年 22 巻 4 号 p. 861-870
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    最近ではコンポジットレジンのめざましい物性の向上とともに,臼歯用コンポジットレジンの開発が進み,現在,各種製品が市販され,乳臼歯にも頻繁に用いられるようになってきた.しかし,生活歯にコンポジットレジンを使用する場合,その歯髄に対する影響は無視できない.そこで,今回A,B2社の臼歯用コンポジットレジンを幼犬乳歯に用いて,その歯髄に対する反応を比較検討するために,病理組織学的検索を行なった.
    実験には生後2~3ヵ月の幼雑犬の左右上下顎C,PM1,およびPM2を用い,窩洞形成後,右側にはA社,左側にはB社の臼歯用コンポジットレジンを充填,3日,7日,14日および21日目に屠殺し,通法により病理組織標本を作製,鏡見した.結果は次の通りである.
    1)A,B社の製品ともに,歯髄の反応に大きな差は認められず,3日目には窩洞形成の機械的刺激によると考えられる反応を認めたものの,日数が経過するにつれて修復象牙質が形成され,回復傾向を示した.
    2)A,B2社の製品とも,窩底象牙質の厚さが通常の深さの場合には,歯髄の変化に差は認められなかったが,100μ 以下の深い窩洞では,A社のものの方がやや歯髄刺激性は少ないように思われた.
  • 山本 英次, 木村 光孝, 中村 聖, 木下 孝昭, 佐藤 秀輝, 石井 貴三男
    1984 年 22 巻 4 号 p. 871-882
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    著者らは,E根尖相当部の疼痛を主訴として来院した,10歳の女児に発生したodontomaが後継永久歯の萌出を阻害したと思われる症例に遭遇した.E歯槽部歯肉は健康色を呈していたが,触診により圧痛を認めた.X線診査によりE根尖相当部に2個の境界明瞭なX線不透過像を認め,その塊状物によって5は萌出を妨げられ埋伏していた.そこで2個の腫瘤を摘出し,病理組織学的検索および電子顕微鏡的検索を行った結果,compound odontomaと診断した.術後,expansion screwを応用したspace regainerを装着し定期的な観察を続け,約8ヵ月後5は咬合平面に達するまで萌出し,歯根周囲の歯槽骨は明瞭となった.現在,同歯は骨植堅固で,充分な咬合機能を営んでおり,予後は良好である.
  • 西嶋 克巳, 長畠 駿一郎, 高木 慎, 井奥 尚也, 貞森 平樹, 永井 教之
    1984 年 22 巻 4 号 p. 883-888
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    神経鞘腫は,中枢神経が好発部位で末梢神経にも発現する.顎口腔領域では,発現頻度が低く,そのなかでは舌に発生することが多い.舌の発現年齢は他部位に比べ明らかに低年齢で,性差,左右差は著しくない.組織学的特徴は腫瘍細胞核の観兵式様配列である.治療法は,摘出術が最適とされ,予後も良好で,悪性経過,悪性神経鞘腫はまれである.
    最近私達は小児の神経鞘腫を経験したので先人の報告に追加する.患者は11歳7ヵ月の女児で左舌背部の無痛性腫瘤のために来院した.腫瘤は境界明瞭,弾性硬で自発痛,圧痛はなかった.局所麻酔にて腫瘤上の粘膜を切開し一塊として容易に摘出し得た.摘出物は21×19×20mmの球形で帯黄白色の被膜に被れていた.術後経過は良好で再発もない.組織学的には,紡錘形の腫瘍細胞が束状あるいは渦巻状に規則正しく配列し,核は特徴的な観兵式様配列を示していた.また電顕的には,細胞の外側は基底膜に被れていて,longspacing collagenもみられた.
  • 空田 安博, 井上 秀人, 木下 孝昭, 内野 公一, 木村 光孝, 石井 貴三男
    1984 年 22 巻 4 号 p. 889-897
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    著者らは,乳歯齲蝕治療希望を主訴として来院した,初診時4歳10ヵ月,女児のCornelia de Lange症候群と思われる症例に遭遇した.本症例の症状としては,全身的には精神発達遅延,成長発育遅延,多毛症,生下時体重2500g以下であった.四肢については,短肢,肘関節の伸展制限,拇指の近位附着,第5指内轡,短小な手足,猿線が認められた.また,顔面顎領域では,小短頭症,頭髪の生えぎわが低い,眉毛癒合,上向いた鼻孔,上唇小帯の強直,口唇が非薄,両口角下方屈曲,高口蓋,歯牙萌出遅延,口蓋垂裂,耳介低位附着,小顎症などCornelia de Langeが示した27項目の内,24項目が一致しているため,本症例は典型的なCornelia de Lange症候群と診断された.X線学的には,異常にトルコ鞍が拡大しており,上下顎骨が共に異常に小さい.頭部X線規格写真の分析では上顎骨の前方位過成長および上顎乳前歯の唇側傾斜が認められた.上顎口腔内X線写真では,口蓋正中部および顎歯槽骨には破裂を認めなかった.
  • 郷家 智道, 渡辺 孝夫, 菅田 幸子, 渡辺 悦子
    1984 年 22 巻 4 号 p. 898-905
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    第2郷家歯科医院は仙台市のほぼ中心に位置し,歯科一般を対象とする通常の歯科医院である.昭和54年6月より昭和58年5月までの4年間に来院した心身障害者は,この時期の全患者数の7.2%にあたる491人であった.本院の心身障害患者の実情について調査した.
    障害の種類は,精薄,肢体不自由,視覚障害,聴覚障害からなっていたが,精薄が全体の約64%を占めていた.男女比は60%が男性で,年齢構成は19歳以下(358人,72.9%)の若年者が多かった.通院回数は,1人平均6.1回で,大半は5回以内に治療が終了していた.通院期間は1人平均1.7カ月で,大半(234人,47.7%)は1カ月以内に治療が終了していた.施設からの患者は全体の19%をしめた.患者の居住地は,本院より直線距離で1~2Kmの者が59人で最も多いものの,ついで市内5Km以上,市外とつづき比較的遠方より来院する患者の多い事を示した.齲蝕処置歯数は1人平均4.0歯で,その内容は即日充填処置が2.2歯で最も多く,ついで,抜歯,抜髄処置(0.8歯),根管治療処置(0.2歯)とつづいた.
  • 旭爪 伸二, 大野 秀夫, 森主 宜延, 小椋 正
    1984 年 22 巻 4 号 p. 906-914
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    真性乳歯過剰歯の発現頻度は永久歯に比較してきわめて低いとされているが,我々は上顎に犬歯形と側切歯形をとった乳歯過剰歯の2症例を経験した.
    2症例とも家族歴,既往歴,全身所見に特記すべき事項はなかった.症例1は4歳1ヵ月の女児で,上顎左側の乳側切歯と第1乳臼歯の間に2本の乳犬歯を認めたが,他にX線所見での異常はなく,後継過剰歯も認めなかった.症例IIは5歳1カ月の女児で,上顎左側の乳中切歯と乳犬歯の間に2本の乳側切歯を認め,X線所見でも後継過剰歯が見られた.
    過剰歯の判定については,歯列上に萌出していたこと,万能投影器を用いて比較した歯冠形態が相似形であったこと,その他X線診査等を考慮して,守口らがまとめた判定基準に条件が当てはまるとして乳歯過剰歯と判定した.症例1では齲蝕の進行度も類似していた.
    以上の2症例により,乳歯過剰歯を早期に発見することの重要性,その保健指導,および咬合誘導的には,永久歯交換期まで定期的に管理する必要が示された.
  • 田村 康夫, 飯沼 光生, 市橋 正昭, 上浦 美智子, 堰口 宗重, 祖父江 英侍, 蒲生 健司, 広瀬 永康, 馬場 弘
    1984 年 22 巻 4 号 p. 915-926
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    先天的外胚葉異形成症による無歯症と診断した本症例は乳歯および永久歯合せて2歯だけを認める,しかも下顎は完全無歯症例であった.機能的には舌前突,咀嚼異常,嚥下異常がみられ,咬合の回復には難症例であった.
    本症例に対し,まず機能訓練を行い,機能的な異常を軽減した後,義歯による咬合回復を図り,咀嚼筋の筋電図学的評価を行った.
    その結果,義歯装着により咀嚼リズム,clenching時筋活動の同期性,および左右同名筋筋活動の均衡性など筋電図学的な改善がみられた.また義歯装着時のtooth tapping時筋電図にsilent periodが出現するようになり,顎筋反射にも好影響を及ぼしていた.さらに義歯装着の咬合力を測定した結果,咬合力は健常小児の義歯装着時咬合力とほとんど差がみられなかった.
  • 冨士田 稔子, 三浦 一生, 長坂 信夫
    1984 年 22 巻 4 号 p. 927-934
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    萌出異常の一つに埋伏があるが,乳歯の完全埋伏は永久歯に比べると頻度が低く,また齲蝕を伴っているものは少ないと言われている.著者らは,本学小児歯科を受診した6歳10ヵ月の男児に,齲蝕を伴った埋伏下顎右側第2乳臼歯を認めた.
    患児は初診時年齢6歳10ヵ月,Eの萌出遅延を主訴としており,家族歴,既往歴に特記すべき事項はない.6は近心に傾斜し,Eの歯槽部に瘻孔様所見を認める.探針による触診では5mm程度挿入されるが他に軟組織の異常は認められない.
    レントゲン所見では,歯数の異常はなく歯胚の形成状態も正常である.Eは完全に埋伏し,歯冠部は6の方向に傾斜して存在する.Eの歯冠部近心1/2に齲蝕様の透過像を認め,歯根分岐部には後継永久歯を認めた.またEの近心,遠心根ともに吸収を認めた.
    本症例の原因については不明であるが,expansion screw を用いた床装置で,6の遠心移動をはかり,Eを抜去した.抜去したEは咬合面全体にわたり広範囲に齲蝕を認めた.抜去後も拡大装置で拡大を続行中である.
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