本研究では切削温度が高くなり易いチタン合金を対象とした超硬エンドミルによる高速ドライ断続切削を行い, チタン合金の高速加工の可能性を検討することを目的とし, 2種類のチタン合金を加工した時の工具摩耗, 仕上げ面品位, 加工能率などの点について検討した. その結果, Ti-6Al-4Vに対しては, V=502m/minで, Ti-3Al-8V-6Cr-4Mo-4Zr (β型) に対しては, V=251m/minでの高速加工が可能で, 湿式切削と比較して, 工具摩耗, 加工能率, 仕上げ面粗さの点で同等以上の加工が可能であった. また加工変質層も非常に薄い良好な加工面を得ることができた.
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