近年, テレビゲームの普及や遊び場の数の減少を背景として, 子どもにおける身体活動量が急激に減少している。これら身体活動量の減少は, 現在教育現場で叫ばれている子どもの体力の低下, ストレスの増大, および社会的スキルの低下とも関連を持っており, 早急にその対応策を考えねばならない。本講では, 習慣的行動を変容させるための理論として近年注目を集めているトランスセオレティカル・モデル(TTM)をベースに, 子どもの身体活動を増強させるための方略について行動科学的視点から提案を行う。
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