【目的】当院Nutrition Support Team(以下、NSTと略)は2004年に発足、2015年度までに延べ6,312件に介入した。過去2年間のNST介入状況を解析し、NST介入による栄養状態改善の効果予測に有用な指標を同定する。【対象及び方法】2014年4月~2016年3月の介入患者を対象に目的変数をOutcome(栄養改善の有無)、説明変数を性別、年齢、介入前日数、Body Mass Index(BMI)、褥瘡の有無、入院時、介入時、介入4週後、終了時血清アルブミン濃度(以下、Albと略)及び総リンパ球数(Total Lymphocyte Count;以下、TLCと略)を組み込んだ多変量ロジスティックモデルで回帰分析を行った。【結果】NST介入により入院時Alb、介入時TLC、介入4週後Alb及びTLCが栄養改善予測変量であった。さらに、介入4週後のAlb及びTLCの併用により予測精度を上げられることが判明した。【結論】NST介入による栄養改善効果を判定するためには介入4週後のAlb、TLCが有用で、その併用により、より高精度な栄養改善の予測が可能であると考えられた。
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