Fast-acting gas valveを持ったプラズマ・ガンから発射されるプラズマの塊は, 真空中に発射されるので, 高温プラズマを得るのに好都合である。ところが、プラズマ塊の後から, 中性ガス流が出てきて、この高温プラズマを冷却する欠点がある。この中性ガス流を止め, この欠点を補うために次の様な方法を試みた。
中性ガス流路の途中にアルミニュウム箔円筒をおき, その外測にコイルを巻き, コイルに瞬間的に電流を流すことにより, アルミニュウム箔円筒を (電磁力により) 急につぶし, 中性ガス流に対する高速シヤッターとする方法を試みた。
高速シヤッターの真空中での速度, シヤッター自身から放出されるガス (中性) 量を測定した。真空中でのシヤッターの速度は, He-Neガスレーザー光をハーフ・ミラーとミラーによ, 2つの平行なレーザー光に分け, この間をシヤッターの横切る時間差より速度を出した。シヤッター自身の放出ガスは, 6AH6・ヌード・ゲージを用いて測定を行った、例えば, シヤッターの大きさ : 内径3″φ, 長さ : 310
mm, 最適コイル・インダクタンス : 4μH, アルミニュウム箔の大きさ : 310
mm×220
mm×0.1
mmの場合得られた速度と放出ガス量は, 1.4×10
4 cm/sec, 2.5Torr.
cm3がであった。これらは中性ガス流に対するシヤッターとしてこの方式を利用できることを示すものである。
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