体力科学
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1 巻, 2 号
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  • 時實 利彦, 小片 保, 近藤 達子, 田中 宣子
    1951 年 1 巻 2 号 p. 61-66
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
  • 山本 清, 酒井 敏夫, 増田 允, 小野木 貞久, 上岡 輝方, 奥津 汪, 林 義久, 木村 龍夫, 能勢 徹
    1951 年 1 巻 2 号 p. 67-69
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 酒井 敏夫, 上岡 輝方, 栗原 毅夫, 長田 善博
    1951 年 1 巻 2 号 p. 70-72
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    吾々は, 昭和24年度甲府高校24時間弧行遠足時に於ける視機能の變化を見る目的にて, 近點距離・調節弛緩時間・視力・中心暗點・色神の5種目の検査を實旋した。
    1) 中心暗點・色神はこの様な肉體負荷にても何ら變化を示さなかつた.
    2) 近點距離測定では, 負荷の程度に依り延長する傾向があり, 特に甲府・上諏訪間で著明な延長が見られた。
    3) 調節弛綾時間に於ては, 上諏訪で著しい延長が認められたが, 小野・松本では逆に短縮する傾向であつた。
    4) 観力は, 上諏訪・小野・松本と負荷に應じて低下する事が認められる。
    5) これら諸檢査の結果より見て, この様に強度の競歩では, 身體機能は或程度の負荷になると定常状態に入り, その後は余り變動を示さす経過すると思われる。
  • 増田 允, 八代 正雄, 黒坂 二助, 濱野 丈夫, 井田 洋知
    1951 年 1 巻 2 号 p. 73-75
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    1) 描線檢査法なる簡易な檢査方法を考按し, 主として強度の肉體作業 (強歩) 時の變化につき實験した。
    2) 被験生徒各群とも強歩の経過と共に度敷分布曲線の右方轉位と曲線形の亂れは著明となり, 尖度も低くなる。
    3) 強歩者が自己の能力の限度に達したと見られる停止地に於ては上の變化は最も高度で, 平均値, 分散度も最高値を示す。荷強歩能力を残す場合には著明でなかつたことは, 本檢査法が疲勞判定法として使用し得るととを示すものである。
    4) 本法は筋作業時の大腦機構の變化, 及び筋運動調整機構の機能低下の状況を示すものかと思われるが樹明かでない。
    以上の檢査結果より見て, 本法は實施が極めて簡易で, しかも肉體負荷の程度をかなりよく表わすものである。從つて今後充分活用するに足るものと信ぜられる。
  • 奥津 汪, 木村 龍夫, 矢野 彦雄, 小林 孝, 根本 泰昌
    1951 年 1 巻 2 号 p. 76-78
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    甲府高校生徒24時間強歩に際して, 21人の被検者及び6名の實験者に就いて白血球百分比の變化を観察した。
    1) 強度の運動負荷により, 白血球百分比に於て好酸球の減少が著明に認められた。
    2) 相當の精神負荷と考えられた徹夜の實験者の血液像では, 好酸球の減少, 好中球桿状核細胞及び單球の増加が認められたが, その程度は運動負荷に比して輕度で且つ経過にも稍異る所がある。
    以上により白血球百分比の算定は可なり強い肉體的負荷の場合, その程度の判定に有用な檢査法と思われる.
  • (第一報) 尿中の無機成分の變化による體型分類の可能性について
    玉村 幹雄, 本圖 史子
    1951 年 1 巻 2 号 p. 79-88
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 朝比奈 一男
    1951 年 1 巻 2 号 p. 89-91
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 酒井 敏夫, 高橋 清, 井田 洋知, 山本 善三, 椎原 秀一
    1951 年 1 巻 2 号 p. 92-97
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    吾々は, 體力檢査項目として取あげられた負荷試驗としての膝屈伸運動による脉搏回復曲線の, 種々これまで檢討せられて來た事象を詳細に考察すると共に, 進んで循環器系の回復能を見ようとして1・2の實驗を試みた。
    1.成るべく實驗條件を一定するために, 實驗室に馴れた研究室員5名を選び, 測定時間, 測定室を吟味した。
    2.同一被驗者でも, 測定日によつて生活歴の變化に應じて靜常時脉搏數, 及び膝屈伸運動20回負荷に於ける脉搏の回復能にも差異があり, 平常生活と思われない時竝びに強い精神的, 肉體的負荷があつた後には, 此の差異が著明である事を知つた。この樣なことは宮下の云う, 生活歌態によつて此の檢査法による結果が同一視する事は出來ないと云う結論に一致した。
    3.平常時生活と許容出來る測定成績からも, 變動のある事を知つたので, 靜常時脉搏數及び膝屈伸運動20回負荷後の脉搏數の二つのCornpueutから相關關係を求め, 著明な相關性の存在を求める事が出來た。
    4.一定の肉體負荷自轉車Ergometer (1分間100回荷重8kg) 10分, 30分をほどこした後の相關點が, 同一被驗者から求められた回歸直線から距る事が強度によつてその距りが比例し, 回復の時間も, 負荷が強大であれば延長し, 輕度であれ, ば連かなる事を知つた。
    5.以上の結果から, 或程度, 肉體作業負荷後に於ける循環器系の回復能の測定方法として利用出來ると思われる。
  • 岡田 三郎
    1951 年 1 巻 2 号 p. 98-101
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 川原 悌吉
    1951 年 1 巻 2 号 p. 102-104
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    紡績工場の2職種について, 膝閾, 柔軟度, 下腿周を1日9回, 6日間連績測定して, 次の結果を得た。
    1) 膝閾, 下腿周は作業時間の經過と共に増大し, 休憩により再び減少してもとに戻る。
    2) 柔軟度は作業時間の經過と共に減少し, 休憩により大してもとにもどる.
    3) 作業負荷乃至疲勞度の大きい作業ではこれらの變動度が大で, 且つ休憩時の恢復が不充分である。
    4) 實用的見地から見ると, 測定の簡單, 容易なこと, 變動率が大で判定が容易なことから, 膝閾, 柔軟度が適當で, 下腿周は實用性が著しく劣る。
    以上の緒果から, 膝閾, 柔軟度を1日數回測定し, その變動率から作業負荷の強度乃至疲勞度を判定ずることは極めて有用なととと認められる。
  • 川原 悌吉
    1951 年 1 巻 2 号 p. 105-106
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    正常時間より夏時間に移行する前後に紡績女工後番勤務者について自由時間調査を行い, 夏時間に對する生活科學的努働衛生學的批判を行つた。
    (1) 夏時間においては, 自由時間の長さ, 從つて白山時間傘が著しく減少する。
    (2) 自由時間の變異係數から見ても夏時間中の生活は不規則になることが推定される。
    (3) 半拘束時間は夏時間において延長する。即ち勤務外の仕事が多くなり生活疲労が増すと考えられる。
    (4) 睡眠時間は夏時間に延侵するが, このことも疲勞の増加を示すものと考えられる。
    以上によつてみると, 夏時間は正常時間に比し生活環境に明かに良くない影響を及ぼしていると見られる。日本人の現在置かれている環境は, 夏時間制は生活科學的に勞働衛生學的に, 更に檢討批判すべきものと考える。
  • 能勢 徹
    1951 年 1 巻 2 号 p. 107-110
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    自由時間を中心として看護婦及び看護婦生徒の生活分析を行い, 更に自由時間の使用内容を調査した。
    1) 看護婦及び生徒の自由時間は, 拘束時間が比較的長いにも拘らす豊富である。但し勤務場所に依つて, 可成り不良な場合も認められた。
    2) 自由時間が多いのは, 主として半拘束時間が少いためで, 通勤に時間を要しない寄宿舍生活に原因する。
    3) 睡眠痔間は日本人女子の平均に一致した。
    4) 生徒は看護婦に比して自由時間が多く生活も規則的である。
    5) 看護婦の自由時間は豊富であるにも拘らすその積極的利用は余り行われていない。
    以上の研究に依り, 一流病院に於ける看護婦生活の実態を明かにし, その合理化の方向を示唆した。
  • 酒井 敏夫, 増田 允, 荒井 聰博, 大野 恒男, 田辺 正夫
    1951 年 1 巻 2 号 p. 111-116
    発行日: 1951/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    吾々は, 徹夜時に見られる心身諸変化の消長を詳細に観察する目的を以つて, 蓮続反応時, 時間錯誤, 膝蓋腱反射閾値, 脈膊恢復曲線, 体温, 血圧, 及び尿竝びに唾液のpHを逐時的に測定した。共の結果,
    (1) 体温, 及び尿のpH, は, 漸次下降する傾向にある。唾液は, 尿のpHほど一定の傾向が得られなかつた。
    (2) 血圧は, 順時下降し, 特に最小血圧の変動は, 徹夜作業時に微妙な関係を有しているようであつた。
    (3) 運動負荷に対する, 脈膊数の増加は, 時間の經過につれて減少し, 又恢復時間も延長するようであつた。
    (4) 膝蓋健反射閾値の逐時的変化は, 從來発表されている成績と一致した。
    (5) 時間錯誤試験では, 午前12時を境にして正の錯誤, 負の錯誤が著明で, その移行は逐時的なものが説察された。
    (6) 迚続反応時より見たる徹夜時の大腦機能は午前12時頃までは本実験の如き精神負荷では漸次集中過程に入り, それ以向は, 興奮と抑制の強い混在が著明に現われて來るようであつた。翌日に於ける大腦機能では, 從來吾々が実験し得なかつた大腦皮質興奮の異常なものの存在を知つた。
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