体力科学
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10 巻, 1 号
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  • 第1報 動的労作における運動適性の性差について
    亀井 淳子
    1961 年 10 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 第2報静的労作における運動適性の性差について
    亀井 淳子
    1961 年 10 巻 1 号 p. 6-9
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 第3報精神的労作における運動適性の性差について
    亀井 淳子
    1961 年 10 巻 1 号 p. 10-13
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 幸子, 高瀬 直彦
    1961 年 10 巻 1 号 p. 14-16
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    高層アパートの階段昇降を歩行で職とする人を被検者としてエネルギー代謝を実験した。
    普通の階段上昇速度は毎分40m内外でエネルギー代謝率は10となりかなり高い, 下降時は毎分45m程度で3程度となる。駈け昇る即ち毎分70mとなるとそのエネルギー代謝率は26となる。下降時でも毎分70mでは6.8となる。1回の昇降時間は短いが, こうしたアパート配達を職とする人の中には1棟で4回, 30棟で120回と階段昇降するとなると生体への負担は相当大きくなるものと思わねばならない。エネルギー代謝率7程度でとどめるとすると上昇時毎分30m, 下降時70mまでである。
    これは年令的に若く, しかも職業人でこの値となるから一般人がこの速度ではエネルギー代謝率は更に大きくなることが予想されるのでアパート昇降時の毎分速度は, これ以上遅くする必要があろう。
  • 鈴木 幸子, 高瀬 直彦
    1961 年 10 巻 1 号 p. 17-20
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 木佐森 恒雄
    1961 年 10 巻 1 号 p. 21-30
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 第1篇生下時体重と発育との関係について
    高瀬 直彦
    1961 年 10 巻 1 号 p. 31-36
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 第2篇 栄養方法の如何が乳児の発育に及ぼす影響について
    高瀬 直彦
    1961 年 10 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • III. 農村小中学校生徒男女の年令別変化
    早川 真一
    1961 年 10 巻 1 号 p. 43-48
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    長野県の農村に住む満10~14才の小中学生, 男203名, 女202名について, Collins型高速レスピロメーターを用い, 立位で呼吸図をとり, 性別, 年令別の分析を加えた。その測定項目は, 肺活量, 一秒時限肺活量, 肺活量呼出所要時間, 最大換気量, 最大換気率, 呼予量, 一回換気量, 吸予量, 分時呼吸回数, 分時呼吸量の10種であつた。
    その結果は, 全体からみて女子は男子に劣位をしめし, またその機能発達の傾向が都会に比してちようど1カ年おくれていることをしめした。さらに肺活量, 一秒時限肺活量, 肺活量呼出所要時間は, 思春期性発達の現われる前は, 農村が優位にたち, その割合に最大換気量は大きくなかつたため, 最大換気率は都会が優位にたつという相反性をしめした.そうして, 肺機能における筋力の意農跡弧調された。
  • 石毛 フミ子
    1961 年 10 巻 1 号 p. 49-55
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    年令21~22才の健康な女子大学生7名に, カツター (ヒール高1.5cm) , ローヒール (3.8cm) , 中ヒール (5.2cm) , ハイヒール (7.3cmと8.2cm) をはかせ, シユナイダテストに準じた昇降作業を2分間おこなわせ, その前, 中, 後の脈搏数, 呼気量, 酸素消費量を測定した。その結果, ハイヒールは循環器系, エネルギー代謝への負荷がとくに大きく, 日常生活の靴としては不適当であることが明らかにされ, ヒール高2~4cmのローヒール程度が最適であると示唆された。
  • 石毛 フミ子
    1961 年 10 巻 1 号 p. 56-61
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    健康な女子大学生10名を被験者に, ヒール高1.5cm, 2.5cm, 3.8cm, 5.2cm, 7.3cmの5種のパンプスについて, 安静時と歩行時のエネルギー代謝, 歩度をしらべ, 酸素消費量したがつて消費カロリーは, 一定距離の歩行に対して, 2.5cm, 3.8cm, 1.5cm, 5.2cm, 7.36cmの靴の順に大きくなつていることを見出した。そして, この結果, ならびに関連結果について広く考察を加えたが, 日常の生産活動に最も適した女子の靴のヒール高は3cmであるとの結論をえた。
  • IV.都市と農村の高校生の年令別変化
    早川 真一
    1961 年 10 巻 1 号 p. 62-67
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    都市の代表としての東京都内, ならびに農村の代表としての信州新町所在の15~17才の高校男女学生計257名の立位の呼吸図を3スピード式Collins型レスピロメーターで記録し, 肺活量, 一秒時限肺活量, 肺活量呼出所要時間, 最大換気量, 最大換気率, 呼予量, 一回換気量, 吸予量, 分時呼吸回数, 分時呼吸量の10測定項目の肺機能ノルムを算出した。
    その結果, 15才の男子の機能発達は, 農村に依然として1年の遅れがみとめられたが, 16才でほとんど都市と同レベルに達した。しかし女子では農村の劣位が著しく, とくに動的機能では約25%も低かつたので, その原因として, 農村の旧態依然たる封建性にその主因を推定した。
    あわせて, この年令層の肺機能は, 従来の20才代を遥かに凌駕しているため, いわゆる体型的な体位の向上だけでなく, 機能的な体位の向上が, 今日実質的に生じているものと結論した。
  • 岡 芳包, 宇都山 登, 関根 惟和, 野田 幸作
    1961 年 10 巻 1 号 p. 68-74
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    スポーツに於ける運動中及びその前後, 即ち運動の全経過に於ける心電図を搬送記録するために, 心電図無線搬送用可搬型短波無線送信装置並びに受信記録装置を製作し, この装置を使用して, 距離40m, 勾配30度, 112段の石段に於ける全力疾走の心電図を疾走開始前から疾走中, 疾走後恢復経過をも含めて連続的に記録した。
    被検者が背部に携帯する送信装置は胸部誘導電極から導いた心電流で約750c/sの副搬送波を周波数変調し, 更に7Mc/sの主搬送波を振幅変調して, 送信アンテナから輻射している。受信記録装置は受信アンテナで受けた主搬送波を受信機で検波して得た副搬送波を周波数弁別し, 更に増幅して心電図として記録する。又同時に副搬送波をテープレコーダーに録音し後に随時必要な部分を心電図として再生することができる。この方法はスポーツ医学のみならず, 人体生理学, 体力医学, 産業医学などの研究に広く応用されるべき新しい有力な実験方法と思われる。
  • 岡 芳包, 宇都山 登, 野田 幸作
    1961 年 10 巻 1 号 p. 75-80
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
    さきに運動中の心電図無線搬送用可搬型短波無線送信装置並びに受信記録装置について報告した3) が, 更に運動中の呼吸運動を同時搬送記録するために, 心電図と呼吸導動の短波無線同時搬送装置を製作した。この装置では, 心電図を搬送記録するには先に報告した装置と同様750c/sの副搬送波を, 被検者から誘導した心電流で周波数変調し, 呼吸運動の搬送記録には, 被検者からマスク方式によつて得た呼吸気流の変化を電気抵抗の変化に変え, これで150c/sの副搬送波を呼吸波によつて周波数変調している。更にこの2つの心電図及び呼吸波の副搬送波を適当に混合し, 増幅して7Mc/sの主搬送波を振幅変調して, 電波として輻射している。受信記録は受信アソテナから7Mc/sの主搬送波を受け, 受信機で検波し, 心電図と呼吸波の副搬送波をそれぞれ別々に, 互いに干渉し合わないようr周波数弁別し, 更に増幅してオツシログラフにて心電図と呼吸波として記録する。又この心電図と呼吸波の副搬送波を同時にテープレコーダーに録音し, 後に随時必要な部分だけの心電図と呼吸波に再生することができる。以上の装置を実際のスポーツに使用して, 高校陸上競技部選手による3000m長距離疾走中の心電図と呼吸運動を記録した。この方法はスポーツ医学のみならず, 人体生理学, 体力医学, 産業医学などの実験に広く応用されるべき新しい有力な実験方法と思われる。
  • 第1編短距離全力疾走中の心搏週期の変動経過について
    宇都山 登
    1961 年 10 巻 1 号 p. 81-89
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    著者らの考案した心電図の短波無線搬送記録装置を使用して, 勾配30°, 距離40m, 112段の石段を全力疾走で駈け登るときの心電図を, 運動前から運動中, 更に絡了後恢復経過を含めて連続記録して, その心電図のR-R間隔を計測し, 心摶週期の変化と動揺の経過について考察した。被検者はスポーツマン群として高校野球部選手, 非スポーツマソ群として同校同学年の健康者5例ずつを選んだ。実験結果をまとめると,
    1) 心搏週期は疾走開始直後1~3秒の間に急激な下降 (短縮) を示し, 約0.45秒まで短縮す
    る。
    2) 一旦下降した心捕週期は再び上昇 (延長) し, 更に約2回ほど大きく動揺し, このときの平均心搏週期は約0.5秒である。
    3) 以上の現象は疾走前の平均心搏週期が約0.6秒以上の者に起る。
    4) 疾走開始前の平均心搏週期が約0.5秒又はそれ以下のときには上記の1) , 2) の現象は起らない。
    5) 疾走中期と終期に心撞週期は振幅約0.1秒の大きい動揺と, 0.01~0.04秒程度の微細動揺を示す。この微細動揺は呼吸性動揺であろうと推察される。
    6) 平均最小心搏週期は0.34秒 (心捕数にして約176) で, このような短距離の全力疾走に於ては, 約0.31秒以下 (心搏数にして約190以上) にはならない。
    7) 恢復経過は段階的に起り, 心搏週期は動揺と安定を繰り返す。疾走停止後1分30秒~2分迄は急速に恢復するが, それ以後の恢復は徐々に, 進む。
    8) 疾走中から停止後に続く最小心搏週期の初期の恢復は, スポーツマン群の方が非スポーツマン群より早い。
    9) 疾走停止後1~5分迄の恢復は, スポーツマン群の方が非スポーツマン群より早い。
  • 第2編長距離全力疾走中の心搏週期と呼吸の変動経過について
    宇都山 登
    1961 年 10 巻 1 号 p. 90-98
    発行日: 1961/01/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    心電図と呼吸運動の短波無線同時搬送装置を使用して, 長距離疾走に於ける心電図と呼吸波を同時に搬送記録した。この心電図から心搏週期としてR-R間隔, 呼吸波から呼吸週期を計測し, 運動中の心搏週期と呼吸週期の変動経過と呼吸波及び長距離疾走時にみられるdead point, second windとこれらとの関係について, 短距離疾走の場合と比較して考察した。得られた結果をまとめると;
    1) 長距離疾走による心搏週期の下降 (短縮) 現象は初期下降, 第2次下降, 第3次下降, 及びsteady stateに分けられ, 長距離疾走の初期下降及び第2次下降は, 短距離疾走の初期下降及び最小心搏週期に至る迄の下降現象によく一致する。
    2) 疾走開始前の平均心搏週期が約0.6秒以上の例では, その値の如何に拘わらず次の現象がおこる。
    (i) 疾走開始前の心摶週期の動揺は呼吸性変動の他に週期の長い大きい変動が現われる。
    (ii) 疾走開始直後の初期下降に於ける心摶週期は約0.5秒迄急激に下降する。
    (iii) 急激な初期下降に続いて心摶週期は約0.5秒附近で1~2回大きく動揺し, この動揺は短距離疾走の場合に比較して, 遅く出現し, 振幅は小さく, 持続時間は短い。
    3) 疾走開始前の平均心搏週期が約0.5秒の例では, 疾走開始直後の心捕週期の急激な下降及び大きい下降動揺は認められず, 直ちに第2次下降が始まる。
    4) 長距離疾走時の心摶週期のsteady stateに於ける平均値は0.30秒より短縮することはない。
    5) 疾走の全経過を通じて認められる心搏週期の微細動揺は呼吸性動揺である。又この呼吸性動揺の振幅は5~20秒の週期で土0.02秒の範囲で増減する。
    6) 呼吸週期は疾走開始と同時に下降 (短縮) し, その初期下降は心搏週期の初期下降と全く同時に現われる。
    7) 疾走の全経過中, 呼吸週期は10~40秒の週期で安定と動揺を繰り返す。
    8) 多くの場合長距離疾走では, 後半に週期2~7秒の呼吸波水準の週期的動揺による波動性呼吸波が出現する。
    9) 長距離疾走中のdead pointの附近に於ては, 心搏週期或はその動揺には変化が認められないが, 呼吸週期の動揺と呼吸水準の週期的動揺 (波動性呼吸波) は多く出現する。
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