体力科学
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10 巻 , 4 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 山本 清, 鈴木 光雄, 石川 一郎, 清水 正二郎, 栗原 嘉雄
    1961 年 10 巻 4 号 p. 187-191
    発行日: 1962/05/30
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    体重70g前後の若い純系ラツト (Wistar系) に, 水道水, 5%蔗糖液, 20%蔗糖液+水道水を, それぞれ飲水としてあたえて9日間飼育して実験し, 次の結果を得た。
    1.20%蔗糖液と水の同時投与により, ラツトの体重と器官重量の増加は抑制される。しかし,
    2.20%蔗糖液の単独投与の場合よりも抑制度は少ない。
    3.組織の窒素量, 酸素消費量, トランスアミナーゼ活性, グリコゲン含量なども, 20%蔗糖液単独投与の場合と同じ傾向の変動を示す。しかしその程度は弱い。
    4.脛骨骨端軟骨板の巾は, 蔗糖液投与により狭くなる。骨槊形成も抑制される。
    以上の実験結果から, 蔗糖液投与は, 冬季の場合に反して, 夏季には若いラツトの成長を抑制することが示された。この抑制作用の主因は, 蔗糖液の飲用によつて食欲が低下し, 蛋白の摂取量が減ることと, 夏季には糖の吸収と利用が十分でなく, その蛋白節約作用があらわれないことにあると考えられる。
  • 小野 三嗣
    1961 年 10 巻 4 号 p. 192-214
    発行日: 1962/05/30
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    オリンピック候補重量挙選手の体力測定を行つた結果を, 整理検討して次のような結論を得た。
    (1) 日本の重量挙選手はプレスが弱い。
    (2) プレス記録を向上させるには上腕囲特に伸展囲が増大されるような方向のトレーニングが必要である。
    (3) 短身長, 短脚, 短上肢ともに重重挙選手にとつて絶対的条件ではないが, 比較的に有利な条件である。
    (4) 三種目 (プレス, スナッチ, ジャーク) に対応する, 伸上腕囲, 胸囲, 大腿囲の記録あたりの大きさから導かれる身計点数の, 小さいものは特に, 体重の調節, トレーニング方法について根本的な対策をたてることが必要である。
    (5) 背筋, 握力, 及び腕力は重重挙競技に対して絶対的意義を持つものではない。これ等の筋力は一流選手たるための下限界を考える上では利用しうるが, 最も大切な事は筋力の効率の良い発現方法である。
    (6) 上腕囲と前腕囲, 大腿囲と下腿囲との間には相補的関係が成り立つもののようである。
    (7) 握力は上腕伸囲よりも前腕囲と相関が強く, 種目的にはスナッチ重重との相関度最も高い。
    (8) 以上の結果について若干の考察を行つた。
  • 小野 三嗣, 安部 勉, 荻野 光雄
    1961 年 10 巻 4 号 p. 215-226
    発行日: 1962/05/30
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    冬季に向つて準備されていたと考えられる日本内地人を, 11月中旬に急速に, 盛夏状態類似の赤道附近海域に導いた結果, 次のような所見を得た。
    (1) 調査団員は一般に腋窩温が低下し, かつ体温の日変動型が乱れた。
    (2) 口腔温と腋窩温との温度差が大になるのがみられた。
    (3) 調査団員では急速に体重が減少し, ついで徐々に恢復に向い, 2ケ月半で元値に復した。
    (4) 血圧は最高最低値共に減少した。
    (5) 尿は1過性に蛋白尿, ウロピリノーゲン尿を示すものが増加した。
    (6) 便秘に傾く者が増加した。
    (7) クレペリン精神作業検査の初頭努力では, 平均作業量の少いものほど高温抑制を早く受け, 休憩効果率では作業量が大きいものほど影響が現われた。練習効果は熱帯地では現われにくい。誤謬率は変化しなかつた。
    (8) 彰の伸びは気温上昇に反対して減少した。
    (9) 脱毛は減少したが季節的な循環変化に一致し, 環境逆転の影響が認められなかつた。
    (10) 頭垢は熱帯気象の影響を受け著明に減少した。
  • 猪飼 道夫, 吉沢 茂弘, 中川 功哉
    1961 年 10 巻 4 号 p. 227-238
    発行日: 1962/05/30
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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