Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
15 巻, 12 号
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Editorial
原著
  • 横須賀 公章, 佐藤 公昭, 山田 圭, 森戸 伸治, 松尾 篤史, 二見 俊人, 柿添 瑞貴, 平岡 弘二
    2024 年 15 巻 12 号 p. 1350-1356
    発行日: 2024/12/20
    公開日: 2024/12/20
    ジャーナル フリー

    はじめに:3椎間ACDFのimplant cageには,cylinder type,plateの併用,screw fixed type,cervical disc replacement(CDR)とのhybridなどの報告があるが,スタンドアローン型チタンコーティッドPEEK頸椎ケージ(ROI-C:ZimVie)を使用した報告はない.そこで今回われわれは,ROI-Cを用いた3椎間ACDFの術後成績と術後アライメントの変化について検討したので,文献的考察も踏まえて報告する.

    対象と方法:2021年4月から2022年1月までに当院で施行した3椎間ACDF手術の7例を対象とした.評価項目は,JOA score,各種X線パラメーターとcage subsidenceの有無とした.

    結果:JOA scoreでは運動上肢および知覚上肢のscoreが有意に改善し,X線パラメーターは術後C7slopeのみが有意に増加していた.2椎間にcageのsubsidenceを認め,implantの破損はなかった.

    結語:本術式でも良好な術後成績であった.また,C7slopeが頸椎前方手術の有用なパラメーターとなりえる可能性が示唆された.

  • 金城 英雄, 島袋 孝尚, 宮平 誉丸, 藤本 泰毅, 青木 佑介, 大城 裕理, 當銘 保則, 西田 康太郎
    2024 年 15 巻 12 号 p. 1357-1361
    発行日: 2024/12/20
    公開日: 2024/12/20
    ジャーナル フリー

    はじめに:当科の予定硬膜切開後に生じる髄液漏について調査し成績を比較した.

    対象と方法:対象は75例(男性37例,女性38例),平均年齢56.2歳,平均経過観察期間37.1ヶ月.疾患,椎弓切除法(両側もしくは片側),硬膜処置方法,術後MRIを調査した.

    結果:疾患の内訳は脊髄腫瘍72例,その他3例であった.椎弓切除法は両側46例,片側29例.硬膜処置法では縫合54例,Vascular Closure System clips(VCS)21例であった.術後平均3ヶ月時の初回MRIで髄液漏を認めたのは全体で20例(26.6%)だった.椎弓切除に関して両側16例(34.7%),片側4例(13.7%)で有意な差は認めなかった(NS).硬膜処置に関しては縫合16例(29.6%),VCS 4例(19.0%)であった(NS).特にVCSを使用した片側椎弓切除例では1例(6.2%)で,両側椎弓切除+VCSの3例(60%)と比べ髄液漏は有意に少なかった(P=0.03).

    結語:髄液漏防止において死腔を減らすことは重要であり両側椎弓切除より低侵襲な片側椎弓切除とVCSを併用した方法は術後の髄液漏の低減になりうると考えられた.

症例報告
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