はじめに:成人脊柱変形(ASD)術後PJK予防におけるUIVでのsagittal flexible screw(SFS)の有用性を検証した.
対象及び方法:2023年以降当院においてASDに対してLLIFおよびPPSを用いたcMISを施行し1年以上経過観察可能であった患者を対象とした.UIVにSFSを用いたS群(11名)と用いていないNS群(10名)2群において脊柱骨盤パラメーター,rod contour angle(RCA),pedicle screw angle(PSA),rod screw angle(RSA),PJK/PJF発生率,UIV/UIV-1 angle(UIVA),坐位仰臥位でのUIVAの差(UIVM)を評価した.UIVAはUIV頭側終板とUIV-1の尾側終板とのなす角度,RCAはUIVからL1までのrodの後弯角,PSAはUIVにおける頭側終板とスクリューとのなす角度,RSAはUIVにおけるrodとscrewのなす角度とした.
結果:二群間で患者背景,ODI,HU,脊柱骨盤パラメーターにおいて有意差はなかった.またRCA,PSA,RSAにおいても有意差はなかった.術後UIVAにおいて有意差はないもののUIVMはS群2.2°,NS群0.5°であり有意差を認めた.PJFr発生率はS群10%,NS群20%であり有意差はなかった.Screw looseningはS群18%,NS群40%であった.
結語:本結果よりSFSは術後UIVの動きを許容でき,固定部から非固定部にかけてのgradual transitionが実現している可能性が示された.本結果からPJK発生率において有意差は無いもののこの固定椎から非固定椎にかけてのgradual transition効果が長期の隣接椎間の変性予防に有用である可能性が示唆された.
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